天地人 さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

仮ＳＦスーパー英雄（？）列伝１９

その脚力は一日数千里を走り
その耳は三里先に落ちた針の音さえも聞き分け
闇夜でも千m先の敵を見極める目を持ち
動けば電光石火、とどまれば樹木のごとし
されど人知れず風のようにさすらい風のように生きてきた・・・
（いや、それは風魔の小次郎　汗）

数多く製作されたルパン三世の作品の中で、唯一声優の総入れ替えが行われた作品です。
入れ替えについては、原作者のモンキー・パンチが製作陣から説明を受けた際、レギュラー声優に対し、必ず事前に了解を得るよう釘をさしたそうですが、伝わってなく、ギクシャク感が残ったみたいですね。
その声優の総入れ替えですが、当時は不評で、結局次回作の「バイバイ・リバティー・危機一発」で元に戻りましたが、今観るとベテラン声優が演じてるだけあって、すぐ馴染んで観る事が出来ました。
ただ、ルパン役の古川さんの声を聞くと、つい諸星あたる（苦笑）が浮かんでくるのはしょうがないですか（笑）
今回は石川五ェ門がメインで、彼と墨縄家の跡取り娘である紫との結婚式で、墨縄一族の先祖が残した財宝を狙う風魔一族が紫をさらうところから始まります。
舞台が日本だけあって、なんかスケール感はあまり無い気がしますが（おいっ）逃げるルパン達とそれを追う銭形率いる警察とのカーチェイスは一見の価値がありますね。
全体的に見るとストーリーは平凡というか、いつものルパンなんですけど、動きで魅せてる感じです。
１カット自体はむしろあまり出来が良くないのに、それが動くと途端に引き込まれるのは感心します。
（なんかルパン三世パート１やカリオストロの城を見てる気が）
ただ、戦略を戦術で挽回するのが難しいとの同様、動きだけで作品全体の出来をどうかするのは、無理だったみたいですね（涙）

あと、ラストは出てくる人物もセリフも全然違うんですが、何故かカリオストロの城を思い出してしまいました。

ルパン
「（紫に）また会おうね～（どぉわーりん！！！)」
「お、お前はラム（汗）いや、これには事情があって、やむなくルパン役を（この浮気もの～）ぎゃ～っ」
ラム
「ちょっと目を離すと、すぐこれだから、早くあたる役に戻るわよ（連れ去られる古川ルパン）」

実はこういう理由で次回から声優がレギュラー陣に戻ったとか（そんな訳あるかっ）