「ワカコ酒(TVアニメ動画)」

総合得点
59.6
感想・評価
300
棚に入れた
1262
ランキング
6016
★★★★☆ 3.3 (300)
物語
3.3
作画
3.2
声優
3.6
音楽
3.2
キャラ
3.3

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ネタバレ

つぼ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

酒を嗜むワカコに武士の所作がみえる(武士道とは言ってない)※すみません、当レビューは観終わった方向けになってしまいました

さて、なんのこっちゃなタイトルでレビューが始まりましたが、本作はほんわかグルメコメディ風でありながら作品の骨子は「メニューに想いを馳せ、自分の勘を頼りにメニューを決め、楽しくも真剣に酒と料理を己の感性のまま嗜む、女ひとり酒物語」であると、私は感じました、なかなかな骨太です、

ガーン!!なってこった!単に酒ワードでチョイスしたアニメなのにぃ!!ほんわか絵柄なのにぃ!!

とまぁ心の声はともかく、私はこんな感じでこの作品いたく感銘を受けたのです、

というのも、今までの私の酒の飲み方や料理の食べ方ときたら、浴びるように酒を飲み美味なるものなら貪るように食い尽くす、のスタイルだったから仕方ありません、特に20代30代は酷かったです、(関係ないですが私の累計飲酒量は成人男性の二人分の致死量に相応(適当)するくらい酷いものでした、この場を借りてこんな強靭な肝臓を与えてくれた両親とご先祖様達に感謝です)

こんな素晴らしい酒の飲み方があったのか!ワカコの感性のままにゆっくりゆったりとですが真剣そのもので酒を嗜むその姿に目から鱗でした、(2回目)

それと同時に、いつか目を通した吉川英治先生の酒哲学なる随筆の一節を、ふとうろ覚えながら思い出しました、(何かのあとがきやら解説文の中にあったように思います)

曰く「酒は日本刀を液体にしたようなものである、心の鎧を斬り互いに胸襟を開かせる事も出来るが、間違えば人を斬り己自身をも斬る」的な一節です、(うろ覚えです、詳しい方は後でこっそり優しくツッコミして下さい)

そんな一節を何故か思い出し改めて観れば、なんだか、私にはワカコが真剣()に酒を嗜むその佇まいは、日本刀を帯刀した武士のように見えてくるのです、(なんでやねん)

そんな想いで第一話を振り返れば、「鮭を日本酒でまったり味わえないものかしら」とワカコのラストのつぶやきが染みます、合う合わないとか、食事としての鮭とご飯なら男性客の言う事も最もですが、居酒屋での酒を嗜むの観点で言えば、ワカコの鮭には酒が当然である言えます、

現在、私は身体の不調を危惧して(自主的に)定期的にしている2ヶ月禁酒の最中なのですが、明けたらワカコのような酒の飲み方に変えようと思います、
私は感化されやすい中年なんです、何よりワカコの酒の飲み方は美味しそうなんですよね、



それでは、当レビューのオチです、(オチあるの?)

先述した吉川英治先生はそんな酒哲学なるような随筆をしながら、実は面白い事に下戸だったりするのです、そうは言っても昔の、しかも文壇なら付き合いも必要だったのは想像できますから、仲間と大いに語らいながらもネコのようにピチャピチャやってたかも知れません、
あっ!それから先生はなかなかな事を酒でやらかしています、それは先妻と冷えきった関係の頃に先生は一年ほど家に帰らず逃避の旅に出ます(なにやってるんですかww)、その時に向こうから無理やり道連れになった人物がいます、それは女性で先生がヒレ酒を一度痛飲した時に関係を持った芸者さんだったのです、後年に先生がこの時の事をこう懐古しています「やっぱり、河豚は中(あ)たるね」と

投稿 : 2018/12/11
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サンキュー:

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