をれ、 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
冴えカノというプレゼン;0話めの冒頭の列車内のシーンだけについてコメントします。てぃうかレビュウじゃないですねw
なお、この回はタイトルに「愛と青春のサービス回」とある通り言わずと知れたサービス回で、つまり肌色多めですw。
冒頭の列車内で詩羽が倫也にシナリオの書き方について指南する場面があります、「こんな無駄に長い主人公のモノローグから始まるシナリオなんて下の下ね、ここまで不自然で説明的で退屈な状況説明から入ったら、みんな寝てしまうわ」と叱られています。そしてアドバイスとして、「だから、キャラクターの掛け合いの中にさりげなく状況説明を入れたりとか..」。
ところで話は全く変わりますが、退屈な説明と言えば、私的にプレゼンが直ぐに思い出されます。私のプレゼン師匠から昔教わったことを今突然思い出したので、急遽備忘録を作成することにしましたw。
なお、プレゼンの目的は、説明かつその延長線上の説得、手段はスライドを見せることだけにしておきます。主に話の作り方について記します。
1. 時短の頭括と物語性の強い尾括を混ぜる
(部分的な結→結の根拠説明→完全な結の再確認)
話の構成について、三部構成で考えます。最後まで観ずにプレゼンの視聴者が途中で帰ってしまうことがよくあります。その場合、結論を先に持ってくる頭括の構成にすると対応可能になります。世は時短時代ですし、直ぐに主張が分かった方がプレゼンの視聴者も安心でき、喜ばれると思います。
しかし、頭括は万能ではありません。特に物語には不向きです。その例に、推理小説は最適でしょう。本を開くと、1ページ目の最初の文が「犯人は○○さんです。」だったら、もうそこから読む気力が無くなってしまいます。推理小説は読みながら犯人が誰かを結末まで考え続ける娯楽だからです。ほとんどの物語が尾括な理由はこういうことです。
それで頭括の構成の最初のパートで結論の全てを説明するのではなく、次のパートで結論を説明するのに十分可能な程度までに結論を暈して、あるいは部分的に開示すれば、惹きに有効でしょう。その際、三部構成の最後のパートで完全に説明します。
2.トリッキーな起承転結
典型的な物語構成として起承転結があります。起承転結は、転、これまでの流れを覆すパートがあるために話がややこしくなりプレゼン視聴者の混乱を招きかねません。その混乱を避けるための説明が必要になるので、時間も単純な4部構成よりもかかります。私は何故これが論説分野プレゼンでも未だに金科玉条のように重宝されているのかまるで分からないです。
3. 既知のイメージ(知識)を利用する。比喩は諸刃。
次はプレゼンでの内容の表現方法についてです。プレゼンの視聴者が玄人ならば、業界語(ジャーゴン)や裏話は、視聴者の同じコミュの人という親近感を増やし、細かい説明以外は不要になり時短が促進されます。
素人ならば、その人が得意な分野や誰でも知っている分野の話を比喩に用いることが効果的です。しかし、同一の例えでも、同じモノやコトのイメージできない場合があり、共通のイメージを持てているかの確認を怠ってはならないということです。
4.リハをおざなりにしないで、人に語りかける練習をする。そして制限時間内に時間を余らせて終わり、可能なら質疑応答時間を設ける。
リハーサル、つまりプレゼンの練習に付き合ってくれる人がいない場合、机上に置いたペットボトルにでも語り掛けましょう。そうすることによりプレゼンの視聴者視点をイメージしやすくなるらしいwです。フィギアやドールでも(ry。
それで、最も重要なことは制限時間内に必ず、何が何でも終わることです。後が使えていて追い出されます。それにプレゼンターもプレゼン視聴者も会場を去らなくてならないです。
最期に、こういったことに気を付けながらプレゼンをしてみたことは何度もありますが、上手くいった、大成功ジャンという結果につながった実感はまだ皆無ですww。
そういうわけで、つまり「冴えカノ」は冒頭に作話の場面を持ってきた、という自信の表れからして、話がよく練りこまれていることが推して知れます。
あと「冴えカノ」の感想は、♭の方に一緒に後で書いておきたいと思います。