明日は明日の風 さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

青春系オムニバス…思春期のめんどくささをうまく表現した佳作

「君のせい、君のせい、君のせいだよ」と言われると主人公の咲太はご褒美と感いることでしょう。

原作は未読です。俺ガイル、ハルヒ等ありますけど、やっぱりというか、どうしても自分は化物語がオーバーラップししまいます。似て非なるものとは分かっていても、咲太が暦、麻衣がひたぎ、翔子と理央を足して２で割ってが翼、思春期症候群が怪異といった感じで。まぁ、いろんな作品の良いところをサンプルとして構成した内容に感じましたが、全く破綻せず、これはこれでとても面白い。

１エピソード３話くらいでポンポン話が進んでいきます。途中、次のエピソードのヒロインがちょいと登場して、うまく繋いでいきます。主人公の咲太はひねくれていそうでありながら実はまっすぐ。しかも熱血漢を内に隠す…やっぱりどこかひねくれているのかもしれないけど、主人公としてはたいへん設定が上手だなと思いました。麻衣、朋絵、理央、のどか、かえでのヒロインたちはそれぞれ個性が強く、それぞれに抱えているものがあり、それが思春期症候群を起こす原因になるのですが、キャラデザインと中の人の声がとてもマッチしていて、魅力を引き出していたように思います。

それぞれのエピソードはみんなが「あったあった」とどこか懐かしくなるような思春期の悩みを表現していたと思います。だからこそ、面白いと感じたのかもしれません。どれが一番というのはなく、全部平均以上で面白いと思いました。
咲太の傷、翔子のこと、映画待ちになりそうですが、ここまで見たらきっちり見ておかないと気がすみません。

青春系の悩みを表現した作品が好きな人には絶対にと言って良いくらいの作品ですので、ぜひ視聴をお勧めします。