「色づく世界の明日から(TVアニメ動画)」

総合得点
87.2
感想・評価
1130
棚に入れた
4821
ランキング
159
★★★★☆ 3.9 (1130)
物語
3.7
作画
4.2
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.7

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あまり面白くはないが悪くはなかったアニメかな・・・と思う。

まず思うことは作画がとても綺麗ですね。
背景なんですけど、何でこんなに綺麗なんだ・・・と思うぐらい
作画の密度が凄いです。
1シーン1シーンここまで細かく描くのかというぐらい
作り込みがハンパないので
みていて思わず「凄い・・・」と感心してしまう素晴らしさがありました。
キャラクターデザインも優秀ですね。パッと見て思わず女の子は可愛いな・・・と思えるぐらいの
良さがありました。
着ている服もファッションセンスに清潔感があり服でキャラが魅力的に見える良さがあり
キャラの表情も描写も上手く細かくコロコロ変る表情や目線で何を考えているのか
ある程度は伝わってくるのも良かった。
キャラの作画の自体も高くテレビアニメとしては文句がなく
制作ている人が視聴者が最初にこの作品をみていい印象を持ってもらおうと
いう熱意が感じさせられる。

設定は2078年の時代を生きる女の子の主人公がある日、祖母の琥珀に
自分が高校2年生のだった2018年にタイムスリップして自分に会うように
言われて2018年の時代に行くという
要するに未来人が現代にやってきたという開始でした。
ただし行く理由は祖母に「決められたこと」以外語られず
目的も何もかも不明なのでなぜ2018年に行くことになったのかは
主人公ですらわからないという異例のスタート

タイムスリップして最初に付いた場所が
男子高校生、唯翔の自宅でそこから脱出する所を
誰かに見られたために色々問題が発生する展開をやっていましたが
唯翔に不法侵入で疑われるが魔法のせいだからしょうがないと
すぐに納得してもらったり
この世界での魔法の位置付けは世間では浸透しており
魔法が存在して一般的に使われたり知られたりしていて
公的な機関にも公式に魔法が存在すると認識されていて
ファンタジーの要素もあるというもの

2018年に来た主人公だけど
琥珀の家に行くと高校二年生の琥珀はいなくて
琥珀の祖母がいて彼女に未来から持ってきた手紙を見せると未来から来た琥珀の孫と認識させられて
そこでお世話になるのだけど、その手紙に何が書いてあって
そうだと認識させられたのかわからないのでモヤモヤします。

この世界は子供向けみたいに、ご都合主義的な要素も多い。
ある日、突然わいてきた人間の主人公が高校に通えるようになるのもよくわかりませんね。
その制度は「マジカルステイ」ですか?便利だな・・・と思う。

主人公は色彩障害があって白黒にしか見えないみたいだけど
唯翔が描いた絵を見ている時に色が認識出来るようになるという
設定があるみたいですが
これもあまり面白い感じがしませんでしたね。
なぜ唯翔の絵だと色が見えるのかという因果関係がわからないので・・・
色彩障害自体もそれで困ったりすることはあるけど
殆どないので障害がある人の苦労話というわけでもありませんでした。

主人公は魔法の力が弱くてたいした魔法は使えないが
唯翔に対して不法侵入をしてしまったお詫びとして魔法を見せると
約束をしてしまったために琥珀の家で魔法を教わりながら
魔法の店でお手伝いをして
学校では写真美術部に入り活動していましたね。
学園青春ものといった感じでした。
色彩障害があるが美術部に入ろうとした理由は
唯翔が描いた絵を見て「私にもこんな世界があったのか」と
美術というものに素晴らしさがあるということ感じて
やりたいと思ったので、色彩障害でやるのは無理はあるが気持ちは理解出来ました。
心理描写は悪くはありませんでした。

2018年の琥珀は主人公と初めて会っても
不思議がらず普通に自分の孫と認識していて理解力が高いです。
さらに未来人という秘密はあっさり写真美術部のみんなには話して
普通に信じてもらえるので
主人公が未来人だからといって揉めたりしてストーリーに起伏が起こるわけでもないです。
なので特に面白いストーリーではありません。
最初の不法侵入で疑われた時からそうですが
このアニメの登場人物はみんな理解力があるキャラなので大きく問題になることがなく収束します。
キャラは善人しかいないです。
ただそれで解決するのはおかしいのではなくて、いい人だから解決したと
わかる描写があるのでストーリーがおかしいとかではない。
そのおかげで透き通るような性格の良いキャラのキャラクター性は伝わり
たとえ喧嘩しても心理描写は非常に丁寧なので、そのおかげでキャラは
嫌な感じや嫌味がないので、キャラに好感が持てることが多かったです。

ストーリーが進むと琥珀が部員に加わり
それによって部活名も変わり魔法写真美術部とあっさり決まり
魔法を使う写真美術部になってました。
ただしだからといって大きくストーリーが動くということなく進んでました。
やってたことは学園青春もので部の活動を通して
みんなが徐々に仲良くなって青春を謳歌している内容
それ以下でもそれ以上でもなかったです。
いい話だな・・・的に描かれていて、実際に内容はそこまでは悪い話ではないのだけど
面白いかになると・・・そこまでは・・・でした。
障害をテーマにしたりや恋愛をテーマにしたりや
過去に行くことになった理由を探したり
未来に帰るために頑張ったりなど
しっかりとしたストーリーの軸がある中、描かれているわけではないので
そこまでは面白さ自体は伝わりませんでした。
どれも中途半端なので・・・
ただ告白などの恋愛話もありましたが
これらは非常に丁寧な心理描写で、告白された側の繊細な心境
周りの友人などが心配して支えになって
甘やかすだけでなくて前進させるアドバイスとしたり
それらの描写が非常に丁寧なので短い中、悪く言えば中途半端の中で描かれてはいるが
それでも感心してしまうことが多かった。
問題があるとすれば主人公が未来人ということを
主人公を始めとして登場人物がみんな忘れている気がしたので
その辺はどうなのかな?と思った。

琥珀が途中で主人公を未来に帰したいという
展開になったりもしましたが、来た理由もわからなく
目的を果たしたとも思えないので帰るのも、なんかフワフワしてるな・・・と思いました。
なのでやろうとしていることに興味がひかれません。
そしてその後、急展開して無理やり帰らざるえないことになるのだけど強引でしたね。
ネタバレなので詳しくは書きませんが
最後までみれば解決されない謎も多いので・・・モヤモヤとした部分はあるが
なぜ主人公が未来から来たのかや、どんな目的を果たしたのかも
わかるようになってました。ああそういことだったのかと・・・
気付けるのでまったくまとめないアニメに比べればマシなんだろうな・・・と思えるまとめ方でした。
ただ最後までみないと真相はまったくわからないので
最後まで我慢出来るか・・・になるとどうなのかな?という作りでもありました。

声優さんについては主人公役の方は臆病で気の小さい感じがよく出ていて
キャラに合った演技作りが出来ていて良かったです。
琥珀(高校2年生)役の方も元気が良くて面倒見の良い女の子の演技作りが
出来ていて非常に良かったです。
全体的にも演技力が気になることはなかったです。
演技力はしっかりしているな・・・と思いました。

まとめると素晴らしい風景の作画や優秀なキャラクターデザイン
作画自体の質のおかげで見た目のクオリティーが高く
見ていて作画的にわかりにくいてことはなかったです。
このおかげで世界観に入っていきやすい。劇中曲も素晴らしい。
ただ過去へ行く理由は語られないし、2018年の時代に行っても
トラブルはあっさり解決だしストーリー自体はドラマ性は薄いです。
主人公は未来から来た人間なのにみんな理解力がいいので面白い展開にはならない。
でもストーリー展開がおかしいわけではないので見ていて不快とかにはならない。
きちんとしたキャラクター描写があるおかげで
キャラの良さは伝わるストーリーだった。
ストーリーについては青春を謳歌している内容が楽しめるかどうかかなと思う。
これについてはストーリーに軸がなくて面白さは伝わりにくいが
心理描写は素晴らしいので繊細な心理が楽しめるなら・・・
だったと思う。
最後までみれば大体は真相はわかるので
終わってみればそこまでは悪くはなかった印象
あにこれの評価システム上点数は高くなりますが
あまり面白くはないが悪くはなかったアニメかな・・・と思う。

投稿 : 2019/01/11
閲覧 : 223
サンキュー:

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