「BLAME!(アニメ映画)」

総合得点
72.8
感想・評価
212
棚に入れた
1189
ランキング
1068
★★★★☆ 3.8 (212)
物語
3.7
作画
4.1
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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コンソメポテト さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ化はうれしいけどなんか違う!

Netflixで映画化された 漫画BALME!のアニメ映画化作品です。
原作のBLAME!も連載当時からのファンで全巻もちろん集めております。

同じ原作者二瓶勉作品の「シドニアの騎士」がアニメ化されその中の劇中作品としてBLAME!が映像化されていたので BLAME!もアニメ化くるかなとは予想してたのですが・・・原作好きとして映像化されるだけでも嬉しいは嬉しいのですが
原作好き故のう~んなんか違うって感じがどうしてもなくなりません 

ビジュアル面的には原作の汚い黒い感じが3Dアニメでは表現できないかな~
観やすくはなっていますけどね その分味が無くなったなっていう感じがします。 なんでそうしたのかが判ら無いのですが原作ではこの世界の人間は網膜に視覚情報が表示される(ただし文字は読めず意味は判ら無い)設定なのですがヘルメットに写し出される表現にかかわってますね 
キャラの動きは良いですよ 恐らくモーションキャプチャーで動きを付けてるんでしょうね自然な動きに見えます。カメラワークも良いですしそういうとこだけ観るとかなり高評化なのですが・・・
顔の表情もかなり手描き風に近い感じで技術の高さがうかがえます CGのパキッとした感じは薄くなりましたね 
敵メカのセーフガード駆除系の動きもワシャワシャしててキモくて良いです。 

物語は 原作の電基漁師達の話を継ぎはぎしてダイジェストに一つの話としてまとめたって感じですね 原作の話はそのままやると相当にややこしいので その判断はわからなくは無くはないのですが 原作の味は相当に薄まってしまいますね  個人的には原作の1~2巻を題材とした方が BLAME!の世界観を色濃く映し出せたんじゃないかなって思うのですが・・・

キャラとしての主人公霧亥(キリイ) は原作でかなり後半の人間味が薄くなった殆ど喋らなくなったものをこの作品のモデルにしてるんじゃないですかね 原作ではまだこの頃は 怒りやとまどいの感情を表にだしてましたので この作品単体で観ると主人公霧亥はメカっぽい何考えてるか判らない意志疎通し難いキャラに見えてしまいます。 

女性科学者 シボ 体は原作ではヒロイン?格ではありますが人格がデータ化してる上に体が機械だったりして容姿が幾つも変わってしまうので固定イメージが無いんですが 人間味がある感情をもち涙さえ流すキャラでしたが 今作ではデータ人格っぽい機械的な実験を優先するようなキャラになってますね でも霧亥よりは意志疎通できてますね

この作品ではヒロイン電基漁師づる 原作のキャラをかなり肉付けしたより
人間味溢れるキャラになってますね 主人公霧亥に情をよせる描写もありますが 原作にはありません  

なので相当にキャラの性格付けや設定をディフォルメして判りやすくしているのでそれがハリウッド映画にありがちな原作を平坦な判りやすい作品にしてしまい原作好きには物足りない感じになるパターンの作品になってしまってはいるのですが ただBALME!は尖ってる部分が多いので原作の風味はかなり残ってますから原作未読のハードSFが好きな人には楽しめるのではないでしょうか
原作好きの自分としても不満はありますが映像化してくれてありがとうと言いたいですね

投稿 : 2019/01/27
閲覧 : 303
サンキュー:

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