タック二階堂 さんの感想・評価

3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

突然現れた許婚の少年とその妹は実は…

詳細は公式でも。

16歳の誕生日を迎えたヒロインの家に、突然現れた
のは許婚だという寡黙な少年。そして後を追うように
少年の妹だという幼女が現れて、奇妙な同居を
することに…

というお話。

制作は日常系の名手・動画工房。
キャラデザの雰囲気は「プラスティックメモリーズ」
っぽい感じです。

ぬるぬると揺れるヒロイン・小紅の巨乳に目を奪われ
がちですが、かなり好ましいキャラデザです。

ストーリーは、日常系の典型という感じで、
ドタバタといろいろ些細なことが起こります。
で、この作品のキモとも言うべき、許婚の白夜と
真白がいったい何者なのか（犬かなという描写は
あるものの）。命を助けて、力を半分分けたから
許婚になったようですが、そのへんのエピソードを
一切やらないので、観終わった後のモヤモヤ感が
ハンパないです。作りは2期を睨んでのものかも
しれませんが、結果的に5年続編が作られていない
ことを考えると、もう無いかなと。

だとすると、ちょっと物足りなさはありますかね。
キャラの気持ちの矢印がバラバラで、観ていて
落ち着かないカオスさにもモヤモヤさせられます。
真白のCVは吉田有里。好演だし、余人に変えがたい
声の持ち主で良かったのですが、ヒロインの照井春佳は
よくいるヒロイン声だし、そもそもインパクトのある
キャラではないので少し弱く感じました。
（中の人ばりの巨乳は悪くないですが）

そして白夜がまったく空気。魅力がないというより
いったい何を考えているのか、さっぱり…
そのへんが共感というか思い入れできない原因。
小紅の姉である紅緒は、その後の「うちのメイドが
ウザすぎる」に正当に引き継がれる変態キャラでした。

面白くなくはないですが、あんまりスッキリしない
お茶を流された感じの作品でした。