「はたらく細胞(TVアニメ動画)」

総合得点
85.0
感想・評価
982
棚に入れた
4815
ランキング
252
★★★★☆ 3.7 (982)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

高校生向け以上と考えれば出来はとても良かったのではないでしょうか

内容はタイトルとこの作品の紹介欄で表示される絵を見ればわかるけど
扱っているのは「人間の細胞」で擬人化されたものとなっていて
細胞を無理やり人間に例えたものとなっている
見た目が体育会系の男性な細胞や可愛らしい女の子の細胞まであったり
保健体育の教科書のに載ってるようなキャラクター性が薄い擬人化ではなくて
かなりキャラクター性を持たせた擬人化なので、その辺りは抵抗がある人はあるでしょうね。

細胞がいる場所も無理やり人間の町に例えていて
そこに擬人化された赤血球や白血球がいて
敵となる寄生虫や細菌やウイルスやその他の侵入者も人型モンスターや
見た目が完全な化け物のモンスターにされていて
その町を襲ってくる荒くれ者ような扱いとなっている
本来なら人間の町に例えている部分も細胞のはずだが
そんなことは気にしてはいけないのだろう・・・

人間の体が侵入者により細胞が攻撃されたり破壊されたり、怪我をして傷口を治療する描写は
このアニメ的には町の建物が破壊されたりの災害や
擬人化された細胞が壊れた部分を工事のように修復をしたり警備したり
人間の仕事のように例えている。
その過程で人間側の細部の赤血球や白血球や血小板やキラーT細胞やマクロファージなどの
役割が説明されていて
どの細胞が攻撃する役割、修復する役割、様々な種類がある攻撃部隊はどのような種類から順番で攻撃するなど
どのような役割なのかとわかるものとなっていて描写や説明は丁寧

細胞の特性はストーリー展開でいかしていて
侵入者との戦いで各細胞はそういうことも出来きたり
侵入者を排除する過程は色々な手順を踏んでいて
「へえ~」そういうことが体内で起こっていたりするんだね・・・。的なナルホド感が
味わえると同時に侵入者との戦うストーリー展開も楽しめ
侵入者も侵入者の種類や侵入者の目的や侵入者の攻撃方法や
侵入者に攻撃されるとどんな恐ろしいことになるのかを
説明だけでなくて詳しく解説もしていて
そのおかげで緊張感のある作りにもなっていましたし
侵入者の種類は実に様々だしバリエーションは中々で飽きさせない。
侵入者は色々考えていて、あの手この手で人間の体の栄養を
捕ろうと考えていて、それらの描写も面白く
我々の体内を脅かす侵入者の狙いや特徴がよくわかるので上手く作っていました。
侵入者との戦い自体も人間の細胞側、侵入者側、両方とも素早く動いて
触手や武器がぶつかりあうシーンは迫力があり
エフェクトがCGぽくなくてしっかりとしていて
バトルで鮮血は飛び散るしそこそこの生々しさもあって作画的なクオリティーが高く
侵入者は手ごわくて内容も手に汗握る展開にもなっていて
勝負のターニングポイントになったのも細胞の特性や役割を反映していて
バトル自体もとても良かった。
あと激しいバトルだけでなく息抜き的にコメディギャグも
挿入されて適度に楽しめるのもバランスが良い作りだったと思う。
コメディギャグ自体も細胞の特徴を上手く描写している部分があるので
知識も付くし楽しめていいんじゃないでしょうか

侵入者の容姿自体はモンスターだったり機械ぽかったり
個性は出ていてカッコ良さも出ているしっかりとしたデザインなのだけど
アニメ的なのでやっぱり違和感があるな・・・と思いました。
チョット馬鹿っぽい。
逆に人間の細胞側のキャラクターデザインは赤血球なら赤い髪の毛や赤い服装をしていて白血球なら全身が白の服装に
白い体をしていて攻撃部隊の細胞は怖そうな体育会系のお兄ちゃんキャラになっていて
治療部隊の細胞は癒し系の容姿だったり
成長過程の細胞は子供の容姿をしていたり
ガン細胞は体が変異してグロテスクだったり
外見のキャラクターデザインは良い。
そして見た目だけでなくキャラは各細胞の特徴をいかしたり、性質がわかる
ストーリー展開の中、きちんと役割を持ったキャラが掘り下げられたキャラが動くので
印象には残りやすいし感情移入もしやすかったです。
良く出来てるんじゃないですかね。T細胞だったらT細胞らしい
特徴や性質がわかりながら青春友情ものが描けてるので楽しめるし知識も付きますし
キャラクター描写はわかりやすくてしっかりもしていたのではないでしょうか
細胞の数は多いのですが個性は出ていました。

ストーリー構成はウイルスや細菌と戦うだけでなくて
食中毒でどんな体の異変が起きてるのかや皮膚の外傷の治癒描写や
スギ花粉の異物の対処やガン細胞の反乱や医療行為により細胞はどうなるか
などバリエーションは豊富なので色々なケースがあるので
それごとにどんな細胞が活躍しているのかがわかり
実に色々な種類の細胞があるんだな・・・的な部分もわかり
それによって異物や体の異変やガン細胞の反乱や医療行為に対して
人間体の内部ではどんなことが起こってるのかも
わかり「人間の体の仕組み」もよくわかるので
ストーリー構成はしっかりしていたんじゃないかな
うーん、くしゃみしたり、吐き気が起こったりするのは
そういう原因や理由があったのかと勉強になりますし
医療行為で病気や外傷の治療の仕方も何が起きてどうやって
治してるのかと分わかったり描写は丁寧だった。
ガン細胞が増殖する仕組みなんかも
そうやって増殖してるのかとアニメーションで
描写してくれるのでわかりやすかったです。

あと重たいストーリー性があったり鮮血は飛び散ったり
外敵に容赦のない乱暴な言葉が浴びせられたり
難しい専門用語が多く、一見子供向けに見えて高校生以上向けの作品でしたね。

特に気になった点はガン細胞に対して暴言や罵倒が気になりました。
それはその後のストーリー展開の布石なのはわかるのですが
何か悲しかったな・・・彼の存在を許せばバッドエンドなので
こうするしかない展開もあって・・・
終結の仕方もむなしかった・・・
制作者側はこれが狙いだったとはわかるのですがそれでもね。

数多くの細胞が亡くなったりもしましたが実際に傷を負ったら
多くの細胞が死にますのでおかしいとかはないですし
かすり傷でも体内では大変なことが起こってるとわかる表現だったと思うので
悪いとは思いませんでした。
人間が生きてるてことはこういうことだということがわかりますし
健康で生きていられるのは彼らのおかげとわかるので
ためにもなりました。

声優さんについては色々な個性的な見た目のキャラが居ましたが
それぞれのキャラの見た目の声質にとても声が合ってましたし
演技力もコメディ時、手に汗握るバトル時、日常時と
演じ分けも出来ていてとても上手かったです。
チョイ役のキャラの演技力もかなりのもので
全体的にも隙が無くて全員良かったです。

まとめると無理やり人間の町のような世界観にして
かなりキャラクター性を持たせた擬人化しているので
抵抗がある人には苦しそうだが
細胞の働きや仕組み、人体を脅かす侵入者の描写が良くて知識は身に付くし
迫力のあるバトルやコメディギャグも楽しめるし
ストーリー自体も青春友情ものになっていたりしっかりしていました。
細胞とは関係はないですが道徳的なものも描けてますし
内容はしっかりしていました。
ストーリー構成も色々やってましたし飽きにくかったです。
永遠と外敵や病気と戦わないといけない
作品の性質上、エンディングというものもないわけですし
終わり方も満足でした。
高校生向け以上と考えれば出来はとても良かったのではないでしょうか

投稿 : 2019/01/31
閲覧 : 266
サンキュー:

7

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