をれ、 さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
何かが腑に落ちないけど..おそらくよい作品ではと思います。
公式サイト;
https://www.anohana.jp/tv/
他ならぬ岡田麿里さん関連の作品です。ちょっと前に岡田さんの自伝ドラマを放送していましたが、高校時代は引籠りだったりやたら読書好きだったそうです。なんとなく好感の持てる人のよう感じました。それは今までに視たいくつかの他作品からもそんな風に感じます。特にキレイなお話にするんじゃなくて、ちょっと難ありなんだけど、その難は不要なものじゃない必然で、その難な処を表現するのにモガクぐらい一生懸命に取り組んでいる。と、ワタシ的な勝手な印象を持っています。
さて、本作の件ですが、どうもワタシ的にいろいろ理解できないです。ただ登場キャラの誰もが心に傷を負っていて、それを克服したり緩和したりするというお話自体は好みなのですが、過剰に油漬けになった食べ物を食べて胃もたれするような感覚を、「めんまー」という呼びかけのセリフから感じます。幼いころの出来事が心の傷になってしまうことは仕方のないことだと思います。だけれども、近親者以上にそのことを感じるのは奇異に感じます。そして、それを最も身近であった人以上に、心の重荷を背負い、最も身近な人以上に何かすることは本来できないと思います。本人がおそらくそれを望まないでしょう。最も近い人がただの友人にないがしろにされている感情さえ抱くかもしれません。おそらくめんまは、そんなにツライならいっそ全てを忘れることを望むのでは、そんな気さえしてきます。本作は主人公の思い描くメンマからの視点だけが「正しい」かのように扱われているのは不自然に感じます。
ワタシ的には本作の主人公の行動や感情は腑に落ちませんが、本作は多くの人に名作と言われている作品ですので、ワタシでは理解できないことや感じられないことが存在し、それらを楽しめる可能性がおそらく高いです。なので念のためにおススメしておきます。