をれ、 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ドラゴンがほのぼのチョロイ日常生活の物語。
表現の変更(2019/07/18)と、お気に入りに入れるに際して、評価の加点(2019/07/28)と文章の追加をしました。
飲み過ぎて、終電なのに自分の降りるべき駅を見送って終着駅まで来てしまった小林さんが、ひょんなことからあるドラゴンを助け、行く宛てがないなら家に来いと、酔った勢いで誘います。翌日素面に戻った小林さんは、人付き合い(相手はドラゴンです)が嫌いなので、その発言を後悔しますが、結局そのドラゴンをメイドとして住まわせることにします。そのドラゴンは心底小林さんのことが好きなので、毎日楽しく暮らします。そしてそのドラゴンの友人の別のドラゴンやその関係者たちと楽しく暮らすという物語です。幸せそうなこのドラゴンを視ていると心が癒されます。そして、此のファニーなコメディ調のキャラ絵に命を吹き込んで、この物語を支えているのは秀逸な作画だと思います。私は、作画音痴なので良く分からないのですが、それでも、なめらかで自然で、すごーいカメラ・アングル、それでいてウザく(過剰じゃ)ない、そんな気がします。
ドラゴンや登場人物たちは皆「チョロイ」のですが、これは悪いことでも愚かなことでもなく、自分の欲求に素直なだけで、周りの人に理解しやすさや扱いやすさを提供できます。もちろん、頭脳の機能に障害が発生しているわけではないので、あらゆることにおいてチョロイわけではなく、特定の人間関係やある事柄などの特定条件においてだけです。
一般に歳を取ってくると、頑固や臍曲になったりすることが多く、付き合うのが難しくなりがちです。(歳取ってなくてもそういう人もいますが。)しかも、そういう人は大抵わざわざメンドクサい人になろうとしているかのように振舞い、結果、他者にますます好かれなくなります。
本作では、登場人物たちが互いに思い合い、比較的簡単に幸せになれる優しい世界が視られます。人にはチョロイぐらいに思われている方が、周りも自分も簡単に幸せになりやすいような気がするのは私が能天気だからでしょうかw。
京アニ放火事件の犠牲者を悼み、負傷者の回復をお祈りいたします。(2019/07/18)