「さらざんまい(TVアニメ動画)」

総合得点
72.5
感想・評価
308
棚に入れた
1230
ランキング
1131
★★★★☆ 3.5 (308)
物語
3.3
作画
3.7
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.4

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ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

シュールな奇天烈から心地よいマンネリズムへ(注BL表現有) (全11話視聴済)。

〇視聴に際して
いつものように原作(があるのかどうかさえ知りませんが)未読、事前情報無で視聴開始。

◎全11話視聴記念書込(02/Jly/2019、タイトル話数修正)
題「シュールな奇天烈から心地よいマンネリズムへ」
まず、本作の難しい分析や解説はワタシでは不可能ですので、ワタシの感想以外のところを御参照頂きますようお願い申し上げます。ワタシは自分が視て、考えたことではなく感じたことをただ列挙しているだけです。
 「♪取り戻さなきゃいけないものがあ~る」の歌を歌うのが各回の主人公です。毎回この曲を誰かが歌い踊りますが、ふざけているようでまじめでどこかシュールで不思議な雰囲気です。そしてサビの部分でケッピ(CV諏訪部順一)が「カッパ・ラ・エ」と合の手を入れます。その時私はついニンマリしてしまいますw。それは繰り返し聞くうちに何故かこのクダリが気に入ったからです。
 本作は、ワタシはミュージカルが何かは全く知りませんが、おそらくたぶんミュージカル的に歌い踊る作風です。歌い踊る曲は、他に警察官の二人組が歌い踊る♪カワウソイヤ~もあります。これらのシーンにいつも流れる挿入歌は分かりやすく馴染みやすい歌だと思います。しかし、それでも何度も聞いていると、人によっては飽きてしまうかもしれません。カッパ化した三人と警察官の二人はほぼ最後の回まで歌い踊っていました。
 これは私の勝手な感じ方ですが、主人公たちが変身したカッパキャラが、歌い踊る様はカワイイので何度も視ても飽きるというよりは馴染みます。また、その回のお話にもう直ぐオチが付くんだと、そんな気持ちになります。つまり、カパゾンビをやっつけて、尻子玉抜いてさらざんまいして、何でも叶うお皿をケッピから貰う、というシュールで奇天烈に感じる一連のプロセスを、マンネリ化することで物語の落としどころを分かりやすくしているのではと感じました。つまり当初のシュールで奇天烈に感じた楽曲とそれが流れるほぼ同様なシーンを繰り返し視ることで、やがて慣れ、ついにはある種の心地ヨサを感じるようになりました。それは、有名な時代劇水戸黄門の印籠が掲げられた時に、このお話も解決されるのだなと感じてある種の安堵感に似た感覚だと思います。こんなにリフレインがある作品は昔にしか視たことがないですが、それは予算節約のための単なる使いまわしであったような気がします。本作ではもちろん別の意図の側面が強いと感じます。しかもそれが心地ヨイものだとは知りませんでした。
 欲望と愛、コレも勝手でしかもイイカゲンなワタシの感じ方ですが、カワウソ側のはこれを選別してしかも愛だと捨てていたから結局上手くいかなかったのでは、と感じます。一方カッパ側はその3人とも全員が欲望であってそれでいて愛でもあったような気がします。それらは、一希の兄弟愛、燕のBL、悠の唯一の肉親兄への従属的兄弟愛ですが、どれも結局欲望に裏打ちされていると思います。なお、一希の春河への愛は、無償の愛を偽装していますが、実際は償いの愛で、自分が結果的に春河の足を傷付けてしまったことへの罪悪感という罰から解放され楽になりたいという欲望の一形態だと解釈できると思います。
 
 何だか自分でもとりとめのない文章になってしまったと思いますが、お読み頂いた方申し訳ありませんでした。
 最後にこの作品は、BL的な表現を沢山含みますので、そのことを特に気にされない方には、物凄くオススメしたい作品だと思います。とても変わった作風ですが、それでいて何故か楽しい気分にさせてくれると思います。



〇3話ぐらいまで視たときの全体的な感想
題「何コレ何コレ、ターノーシーイw(注BL要素有)」
現在のところどの程度のものかはっきりしませんが、BL要素があるので苦手な人は楽しめない可能性があるかもしれません。

事前情報無とはいえ、河童かぁぁ、鬼太郎とか春夏秋冬朝昼晩とかでイッパイ視たことあるし、もうヨクネって、思ってました。で、念のために視たわけです。そんな自分でしたが始まって直ぐ、その雰囲気というか映像世界にトリップしてしまいました。というわけでコレはヨサゲだよ、って540度ぐらい視方変えます。まず、掌を下に向けて額にあてて反対の手を伸ばす決めポーズがあるのが可笑しくてカッコイイです。映像に関しては(ノイタミナ仕様なんでしょうか)安っぽい作画などはなく、実写やスーパーインポーズされたCGのようなの、音楽の使い方や選択もワタシ的に高好感度。カッパゾンビとの対決場面に流れる爽やか系EDMもイイ感じです。若々しさを感じるop/ed曲もイイと思います。そうしてこういうなんやかんやが渾然一体に纏まって、うねりながらこっちに向かてくるような感覚、刺激的です。と、ここまでの文章何を言ってるのかまるで分からないでしょが、ワタシも何言ってるのかヨク分かってないですw、タブンただ興奮してるだけです。
 そして、タイトルでもあるキーワード「さらざんまい」とは身も心もつながること、キャッチフレーズが「手放すな、欲望は君の命だ」ってことみたいです。

〇登場キャラ;公式サイトの情報参考にしています。
・矢逆 一稀:CV村瀬歩;
・久慈 悠:CV内山昂輝太;裏社会とのつながりがあるみたい。
・陣内 燕:CV堀江瞬;眼鏡をかけている一稀の幼馴染でサッカーのゴールデンコンビだった。
・ケッピ:CV諏訪部順一;カッパ王国第1王位継承者を自称する謎のカッパ型生命体。人間の尻子玉を抜いてカッパにしてしまう。
・新星 玲央:CV宮野真守;交番に勤務する警官で真武の相棒で、カワウソと何か関係がありそう。
・阿久津 真武:CV細谷佳正;交番に勤務する警官で玲央の相棒で、同じくカワウソと何か関係がありそう。



〇ワタシ的視聴ログ
{netabare}
1話め;公式HPの情報を参考に書いています。
浅草が舞台です。登場人物は、中二の3人、矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太です。ある日、カエルに間違われるのが大キライ、カッパのケッピに出会い、
尻子玉を取られ、カッパになってしまいます。そして、『元の姿に戻りたければ“ある方法”でつながり、ゾンビの尻子玉を持ってこい』そう言われます。そのある方法とは”さらざんまい”で、身も心もつながることだそうです。件のさらざんまいには、秘密漏洩の副作用があります。一稀の吾妻サラ女装趣味が、悠と燕の二人にバレてしまいますが、何か目的があるようです。

2話め;警官二人はもろBLポイなぁw。
クッピ曰く「これからも、カッパになってカッパゾンビの尻子玉を抜いて貰いたいケロ」で、その報酬として願い事が何でも一つだけ叶うお皿が一枚貰えます。なお金の皿は1枚で銀の皿は5枚の
一稀の吾妻サラのコスプレの意味は、大切にしている弟の春河(はるかCV釘宮理恵)、愛称「はるかっぱ」、とつながるための手段だったようです。一稀は
春河のために皿が欲しい。一方、悠は兄とつながるために皿が欲しい。二人にカッパゾンビ尻子玉カッパライの動機が発生しているわけです。なお悠の兄は裏稼業を生業にしています。 

〇私事、今季は前季より桁違いに多忙(前季ギョームをサボリ過ぎて山積中)なのでこの作品も各話感想はムリかもです。

3話め~11話め;..。(ごめんなさい無理でした。(02/Jly/2019))


〇極個人的な思ひ出;ただの自分語り
{netabare}
大昔w新入社員だったころ、東武伊勢崎線沿線に住んでいたことがあります。なので、この作品の舞台の浅草近辺はとても懐かしいです。チョット小バカにして浅草花やしきに行かなかったのは後悔してたりするw。そこに行く代わりに都庁なんかに..いや其れも懐かしい思ひ出か、某オカルト公務員の聖地巡礼的には。
{/netabare}

{/netabare}

あと、そういえば本作の名作監督「幾原邦彦」の作品、「少女革命ウテナ」、「輪るピングドラム」、「ユリ熊嵐」を一つも視てない、ニワカ者なので、機会を見つけて視聴したいとも思いました。

と言う訳で、皆様「グッド皿ック!」です。

投稿 : 2019/07/03
閲覧 : 271
サンキュー:

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