箏という「龍」を通じ少年少女が心をつなぐ物語。不器用なりにめっちゃ青春する群像劇。この音とまれ!(TVアニメ動画)

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「この音とまれ!」

よみがな:このおととまれ

放送時期:2019年春アニメ(2019年4月〜)

★★★★☆ 3.5
物語:3.6 作画:3.5 声優:3.5 音楽:3.5 キャラ:3.5
総合得点 68.8
感想・評価 55
棚に入れた人 438
ランキング 1127
廃部寸前の時瀬高校箏曲部。一人になってしまった部長のもとを訪れたのは不良少年とその友達、そして箏の天才少女だった。それぞれの箏の音が紡ぐ青春学園物語―(TVアニメ動画『この音とまれ!』のwikipedia・公式サイト等参照)

参参線維さんの感想・評価

2019.06.19 22:03 参参線維の評価 | 今観てる| 54が閲覧 ★★★★☆ 4.8 評価対象: この音とまれ!(TVアニメ動画) 物語 : 5.0  作画 : 5.0  声優 : 4.0  音楽 : 5.0  キャラ : 5.0

箏という「龍」を通じ少年少女が心をつなぐ物語。不器用なりにめっちゃ青春する群像劇。

追記6/19
なぜ「この音とまれ!」なんだろう?音止めたらだめじゃん?と思っていたらが第十一話「探してた音」でわかった。
「自分のほしい音、求めている音、そこに辿り着け!」という意味なんでしょうねきっと。

第一話をみて「いいかも」と感じた人ならおそらく二、三、四話まで見続けて、四話までみたらもう「次回はみるしかない!」となって五話の全校生徒の前で初演奏をし度肝を抜かれ「おお! よくぞここまでがんばった。この子たちすごい!!」となるのは間違いないでしょう。

部員は一人。名目だけの部長はウジウジでしかも弟にも馬鹿にされるほどの弱虫。不良らにつけ込まれ部室は不良のたまり場。部員は集まらず廃部寸前。そこに突然入部を申し込んできた、暴力事件を起こしたと言われる札付きの新入生。その新入生が不良を叩き出し二人から全国大会を目指す。

二話 天才少女入部。でも性格に難ありで関係がギスギス。
三話 なんとか最低人数がそろう。だが教頭が無理難題をふっかける。
四話 猛練習。各人が「何のために箏を弾くのか?」を考える。
五話 演奏前に全校生徒に野次られるが、始まった瞬間全員が圧倒されて……。このとき弾いた「龍星群」はこの作品オリジナル曲でYouTubeでフルバージョンがあり、リンクは最後にメモしておく。

まわりからは「男が箏(琴)なんて恥ずかしい」だの「冗談だろ」とバカにされながらも、やがて二人に共感した立場がバラバラな仲間が集まりだし、始めは「箏なんて」と見下していた相手が、主人公たちの熱意に心打たれ共感し、一度は和解してもさらに幾度かの反発を乗り越え、そのたびに結束は固まっていく。

互いに信じあい足りない部分を補い支え合い、それぞれの情熱の火が大きな炎(この作品らしくたとえると龍)となって仲間同志と演奏者と視聴者を繋ぎあわせ、不可能を可能に変える、弱小校の成り上がり。

楽器と演奏は作曲者の譜面通りに演奏するものではない。演奏者が自分自身の「らしさ」を曲と旋律に乗せて、初めて聞くものを感動させる「作品」となる。しかもそれがソロではなく集団となると互いの呼吸を合わせなければならない。

先輩たちが卒業し、たった一人で部を背負うことになった少年の抱える重みと葛藤。

自分の過ちに巻き込んでしまったことが原因で逝ってしまった祖父への罪悪感を抱える少年。

名家に生まれ親に過剰な期待をかけられ、自由を奪われ一人も友人を作れなかった少女。

友達に裏切られトラウマから他人を信じられなくなった少女。

そんな少年少女たちが集まり互いの殻を破れず苦悩し、それゆえに目的は同じとしながらも反発する。若さ故に素直になれず、未熟さ故に仲間を傷つけてしまう。

愛(ちか)とさとわ。「親に見捨てられ、愛情に飢えた孤独の身同士」でありながら、反発しつつも胸の内には同じ苦しみを抱えている。笑顔を忘れていた少年と少女が本当の笑顔を取り戻すボーイミーツガール。

彼ら彼女らを結びつけるのは箏。それは「龍」を見立てて設計された楽器。「龍」とはなにか? 天と地、あの世とこの世。結ばれない二つの者をつなぐ存在。同時に「演奏者」と「視聴者、観衆」をつなぎ合わせるものだといってもいい。

うまく弾けない愛たちに楽器屋の老婆は語る。「大事な人に 大切な言葉を投げかけるように 弾いてごらん」「音は言葉で上手く 気持ちを伝えられない人のための もう一つの言葉だよ」。それぞれの思う大切な人のために彼らは心をこめて奏でる。

第五話「響け届け 僕らの音」にて全校生徒の前で部の存続を懸けた演奏が行われる。久遠愛(くどおちか)や不良ばかりが部員の箏曲部を快く思わない教頭が目論んで仕掛けた罠である。六人中、四人が素人の部に対し、一ヶ月後に全校生徒を納得させられる演奏が出来なければ部を廃部にするという。
生徒たちから野次や罵りが聞こえてくる。だが演奏が演奏が始まった瞬間、全校生徒が驚愕し絶句する。果たして箏曲部全員が一丸となって奏でた曲は全校生徒の心に響き届くのか? 見事に最後まで演奏しきったとき、愛は満足感に満ちた表情で生徒たちを見つめるのだった。

箏ってこんな曲を奏でることができるんだ。正月に聞くようなああいう曲しか知らなかった。大人数で合奏すると「こんなにダイナミックで迫力ある、言葉をうしなうほど圧倒されるものなのか!」と、箏の本当の魅力を初めて教えてくれた作品である。これは本当に映像化されるべき作品だ。いままで知らなかったことは日本人として恥じるべきだ。そう思わせてくれた希有な作品である。

第一話から「今季の注目株」と睨んだだけあって今のところハズレ回なしの大当たり。

この作品オリジナル曲がフルバージョンで聞けます。
龍星群
https://www.youtube.com/watch?v=Y_Db88Ef6FQ
久遠
https://www.youtube.com/watch?v=yegQRUhJkuM

 サンキュー(3)

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