STONE さんの感想・評価

3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

生徒会選挙もギャンブルで決める

　原作は未読。
　2期ものということでストーリー的には前作の続きで、テイストなども1期の雰囲気や形式などを
そのまま踏襲しているような感じ。
　ギャンブルの内容はより多様化したようで、ネット上の感想でも「これはギャンブルか？」などと
言う疑問も見受けられたけど、個人的には「参加者の合意があれば何事もギャンブルに
なるのだろうなあ」と改めて思った。

　今回の目玉は生徒会長選挙で、この選挙を巡っては大きく分けると現在の生徒会、乗り込んできた
百喰家分家、生徒会以外の在校生の三極になるのかな。
　百喰家分家は拷問だの、毒だの、演技だのといった色々な部分のエキスパートで、それを駆使して
戦いに挑むが、それとギャンブルはやはり別物といった展開が多く、特に1期に登場した
キャラ達との戦いではギャンブラーとしての覚悟の違いのようなものが感じられた。
　この百喰家分家が等々喰 定楽乃を筆頭に生徒会、ならびに百喰家の当主を狙うという至極
真っ当な目的で挑んできているのに対して、もう一極の雄である生徒会長の桃喰 綺羅莉はこの
混乱を喜んでおり、生徒会長選挙でありながら、この綺羅莉と主役である蛇喰 夢子だけはまったく
別なモノを見ているような感じ。この二人は対峙する関係でありながら、ギャンブルに対する
スタンスなどは一番近い存在みたい。
　生志摩 妄も違った意味で別なモノを見ていますがw。

　１期の後半から見受けられたが、本作は夢子の単独行動だけでなく、夢見弖 ユメミとの
タッグや、毒に犯された夢子に代わって早乙女 芽亜里が立ち向かうなど、
「かつての敵が味方に」のような少年バトル漫画によくある展開が燃える。
　特に芽亜里は1期前半こそ典型的なかませ犬キャラかと思いきや、1期後半では見事に覚醒？。
本作においては単なる夢子の助っ人ポジションから抜け出して、独自に生徒会長を目指すなど、
もはや第二の主人公といった感じ。

　極限における心理状況が表に出てきたような変顔も本シリーズの見所の一つで、本作も1期に
引き続いて凄い顔芸を見せてくれます。
　主人公の夢子を始め、美少女キャラの多い作品だが、美少女だろうがなんだろうが遠慮なく顔芸を
させるスタンスが好き。美少女だからこそ、より顔芸にインパクトがあるとも言えそう。

　生徒会長選挙がメインということで選挙管理委員会が大活躍だが、委員長の黄泉月 るなの
着ぐるみパーカー、1期では単なる彼女の趣味だと思っていたら、本作では管理委員全てが
着ぐるみパーカーで、これは管理委員の制服だったのか？。
　ある意味シュールだし、それぞれモチーフの動物が違っていたりして、細かいところがなんか
おかしい。
　管理委員と言えば、宇留 瑠美亜。ストーリー上重要な役ではないのだが、キャストの
上田 麗奈氏の語尾を伸ばす独特の話し方がやけに耳に残る。

2020/03/30