「この素晴らしい世界に祝福を!(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
3246
棚に入れた
15530
ランキング
57
★★★★☆ 3.9 (3246)
物語
3.9
作画
3.6
声優
4.1
音楽
3.7
キャラ
4.1

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ネタバレ

聖剣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

出張!聖剣伝説

私の伝説を聞きたいか?

武勇伝を聞きたいか??

私の伝説は12世紀から始まった

そう、あれは私がまだ若かった頃の話だ
それは寒い氷雨の降る夕方だったか?
いや、それは穏やかな食後の昼下がりだった…
当時は私も「悪(ワル)」でね
そういえば早朝の爽やかな散歩のついでだったかもしれない
悪そうな奴はみんな友達だったよ
美女たちはみんな私の取り合いをしていたよ
いや……やっぱり夏だった すごく暑い真夏日だったよ
私は今と違って研ぎ澄まされたナイフのような男だったよ
しかし、なぜか気品を感じさせていた
みんな言っていた
今でも言われている
そうは言っても、その当時はそんなに言われてなかったかもしれない
徐々に言われ始めていた
意外に優しいと
いや、確かに優しいのだ
そう考えてみると、気品を感じさせていたのかもしれない
結果言われていた
私はすごかった
今でもすごいがただ「悪」だった

斯くして
守ってもらいたい1000の項目その349
職人は好き嫌いをせずなんでも食べるにつながるのだ

これで概ね守ってもらいたい1000の項目について話し終えたようだな。
では、一番大事な項目452番、
私の5時間にも及ぶ朗読会にはきちんと参加してもらいたい
今なら3時間のミニ朗読会ももれなく付いてくる

では行こう
君は選ばれたのだ
そして、手に入れる、勝利と栄光をぉ~!


<対訳>

{netabare}そう、それはまだ正しく判断できていなかった頃の話だ
この作品、実はリアタイで見ていた
でも正直良い印象を抱いていなかった
いや、むしろ嫌悪すらしていた
当時は同時期に『僕街』や『グリムガル』があって
よっぽどそっちのほうが骨太で良い作品だと思っていた
が、世間では『このすば』の評価は高かった
私といえば意識高い系を気取って、その本当の価値を見ようとしなかった
しかし、なぜか全話見ていたことに今改めて気づく
「おもしろい」と聞こえてくる評判
今でも変わらず評価は高い
そうは言っても、その当時は頑なに高評価を拒む自分がいて
徐々にその感覚は風化していった
で、このたび再視聴してみると、
意外とおもしろい
いや、確かにおもしろい
改めて考察してみると、的確にポイントを押さえている
結果的に評価は覆っていた
ただ、それには一定の条件下で成し得たことで
一般的にそうなのかは定かでない。

斯くして
安直に好き嫌いで語ってはいけないという良い教訓となった

ちなみに
改めて見直すきっかけとなったのは
劇中にエクスカリバーが出てくるとのことだったが
出てきたのは
2期第6話(約3時間)だ!許すまじ!!w{/netabare}


【注釈】

{netabare}『このすば』を初見時に評価できなかったのは
単に個人的な趣向よるとこなのだが、
それでも最終話まで見ていたのにはちょっと驚いた。
ちなみに、同時期の『僕街』や『グリムガル』は
当時リアタイで一切見ていなかったのは更に驚くべき事実。
自分は何を基準に作品を選んでいたのだろうか?w

評価が覆った要因は、実は明白で、
原作の執筆当時にはすでに氾濫していたと思われる題材、
謂わば、なろう系『異世界テンプレ』を踏襲しながらも
みごとにそれらテンプレ作品を小馬鹿にし、まとめ上げた良質なパロディ作品である点。
それに気づくには
『このすば』アニメ化以後に知った作品群、
スマホ太郎や転スラ、盾、デスマ等を見た上であって(完走はしていない)
自分の与り知らぬ分野で量産されていた駄作の数の多さを知ってしまうと、
業界の先行きの暗さを感じつつも、
この『このすば』のバランス間隔には感嘆させられる。

とはいえ、主人公に進化や成長が見受けられないため
物語はサザエさん時空に突入するので
シリーズ継続には変化をどうつけるのかが今後の課題だろうか{/netabare}

投稿 : 2019/05/01
閲覧 : 211
サンキュー:

17

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