「デビルマン 誕生編(OVA)」

総合得点
68.4
感想・評価
40
棚に入れた
122
ランキング
2052
★★★★☆ 3.7 (40)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

善人なおもて往生す、いわんや悪人においておや

ダークヒーローといえば、ある歳の人間にとって一番最初に思いつくのが「デビルマン」である。

欲望の限りを尽くすのは「悪魔」だけでなく、「人間」もまた然りだと最初に気がついた作品だろう。

作画は当時のジブリのアニメーターが宮崎駿にクビを切られてまで、性描写やバイオレンス描写を描いたと言われ、あちこちに「となりのトトロ」や「天空の城ラピュタ」などの作画チームが加わっている数少ないアニメの一本である。

とある日本の漫画原作者は日本人は「正義の味方」にはなれるが、「正義そのもの」にはなれないと説いた事がある。

「正義」は常にそういった思考を忘れずに邁進するのが西洋的な価値観だが、東洋思想には「色即是空」善も悪も流れるもの、とどのつまりは「善」も「悪」も時間が過ぎれば流れるように忘れてしまうのである。
だから、一般庶民の日常は善も悪もないカオスであり、時折、困っている人を助ける「行動」が「正義」であり、普通はそれに「味方」することしかできないという。

しかし、デビルマンにおいては「悪行」はどんなに時が経とうが、理由があろうが「悪」であり「罪」であると、わりかし「西洋思想」に近い発想をしている。

なんとも道徳的に思えるが、しかし実際の永井豪はこれ以降は破廉恥極まりないエロ漫画家であり、一体どっちが本心なのかサッパリです。

投稿 : 2020/10/18
閲覧 : 488
サンキュー:

5

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