「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅(TVアニメ動画)」

総合得点
70.4
感想・評価
280
棚に入れた
866
ランキング
1529
★★★★☆ 3.5 (280)
物語
3.5
作画
3.7
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.5

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あすは さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

アニメの感想になってないごめん、読まないでw

以下、この場をちらしの裏扱いしてます。


リメイクというものが、よくわからない。

今のリメイクというのは、大抵「現代風」にされて、いろいろ改編されている。
例えば、この銀英伝だと、小説の書かれた時代はかなり昔なので、政治的な記述は相当古めかしいし、小説中に出てくる小道具も、現代から見ても時代遅れもいいところだ。
アニメ中では、そういうところを考慮して「現代風」にしてあるようだ。
人が死んだりする描写もかなりおさえてある。

でもそれって、つまりもう別の作品ってことじゃないの?

例えば、孔子の「論語」は、日本でいえば邪馬台国なんかよりはるかはるか昔の孔丘さんの言ったことを、その弟子がまとめたものだ。
それを現代と合わないからって変えない。変えたら、それは「論語」じゃないからだ。
日本の明治に書かれた森鷗外の「舞姫」も、現代風に改変したりしない。それを変えたら、それはもう「舞姫」じゃないからだ。
「論語」を日本語に移し替えるときは、原文の意味をそのままうつす。そこにはもしかしたら、意味の取違いがあるかもしれない。でも、できるかぎりそうならないように、数多くの資料を確認しつつ、翻訳者は苦心する。
「舞姫」を現代語にするとしたら、それも同じ。形容詞ひとつ変えない。


アニメでリメイクするときは、全然違う。
時には、舞台やら人物設定やら、全然変えてしまって、タイトルだけはそのまま(新しくサブタイトルだけくっつけたり、アルファベット表記にしたりするかもしれないけど)。

ものごとをどう映像や音で表現するか、それはその作品の本質だ。
テーマだけが本質じゃない。
細かい細部の表現含めて、そのありようすべてが、その作品の本質だ。
テーマだけ同じで舞台も人物の姿も変わるなら、それは別の作品だ。

銀英伝は、当時ですら青臭い感のあっただろうその政治観とか、思想とか、何千年もたってるのに日常品が全然変わってないとか、そういうもの含めて、「銀英伝」という作品になってる。
そこを変えたら、もうそれは「銀英伝」じゃない。

もっと昔の教科書に出てくるような、いわゆる「名作」とは違うからいいのかい?
たかがアニメだから、たかがSFだからいいのか?(この「たかがSF」っていう言い方古いなw 昔、この「たかが」を武器にしようとしていた時代もあったのだ。言いにくいこと書いて非難されても、「たかが」で目くらましできるって意味で)

新たに作る人がリメイクで何か主張しようとするのは、過去の作品を盾にして、批判をそらせようとする手法なのかい?

もうちょっと他人の創作物に対して、謙虚に接したほうがいいような気がするんだけど、まあ自分が時代遅れなだけかねえ。



全然アニメの感想になってないね。
でもまあ結論からいうと、いろいろ考えてしまって、もう続きは見られないかな。
あ、でも、十数年ぶりに原作読みたくなってきたことは書いておこう。

投稿 : 2019/06/09
閲覧 : 322
サンキュー:

2

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