「BanG Dream!(バンドリ!) 2nd Season(TVアニメ動画)」

総合得点
71.5
感想・評価
219
棚に入れた
820
ランキング
1281
★★★★☆ 3.6 (219)
物語
3.4
作画
3.4
声優
3.6
音楽
4.0
キャラ
3.6

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ネタバレ

森可成 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

平成おたえ騒動 再掲

最初に
1.めちゃくちゃ長いです。
2.バンドリ2期を全部観てからご覧ください。
可能であれば1期も。
3.アニメだけでは分からないネタも少し
ありますが大勢に影響はありません。
4.特定のキャラについて厳しめな内容に
なっています。脚本がそうなっているので
諦めて下さい。

・7話以前 晴天
{netabare}騒動の発端は2話での
Roseliaの主催ライブ後に友希那に言われた
「主催ライブをするための覚悟が足りない」
との言葉だろう。
その後3話でロックにポピパさん大好き
と言われ、自分達なりにやればいいんだ!
で覚悟完了してしまった他のメンバーに
対しておたえだけはそれだけではダメだ、
ライブ経験が足りないと感じた。
そしてそれを補うべく路上ライブを
始めたわけである。
この時点ではむしろおたえは他のメンバー
よりもずっと優等生だった。
が、それは嵐の前の静けさだった。
{/netabare}

・8話 曇天
{netabare}
その後レイヤに出会って、
また一緒に歌いたいと思うこと自体は
悪いとは思わない。
そしてRASの曲を聴いて魅力を感じたこと
も責められないだろう、それは感覚の話で
あって善悪の話ではない。

悪いのは掛け持ちをメンバーに話した時の
話のもって行きかたに他ならない。
最終的には主催ライブの為の修行で…
と言ったがそれを最初にもってくるべきで
「他のバンドにいきたい」を最初に
もってくるのは悪手中の悪手である。
そして誤解を招く言い方も酷い。
さすがおたえなのだが
これは天然というか明らかに無神経な発言。
おたえへのヘイトを意図的に高める脚本の
方針が垣間見えた。

ここで沙綾が「どういうこと?」と
聞き返したことは沙綾のトラウマが
根深いことをうかがわせる。
普通なら「ポピパをやめるの?」と
聞き返すだろうし、そうすべきだった。
そしてそう聞かれたおたえが
「やめるなんて考えたこともない」と
後に出るセリフをここでいっておけば
メンバーの(特に沙綾の)後々の動揺も
少しは軽減されたのではなかろうか。
後々考えてみるとここがおたえのポピパへの
愛着を自然に語らせる数少ない機会だった。

主催ライブの為の修行について
最終的にメンバーが賛成し応援さえ
するのはポピパらしくて良かったと思う。
が、その選択はおたえを除くメンバーには
色々ストレスを感じさせる結果となった。
主催ライブの準備、文化祭の準備、
文化祭ライブの練習、
最終的には文化祭自体に
おたえは参加できなくなった。

おたえ自身はRASで頑張って
ポピパにその経験をフィードバックする
ことで皆の役に立てると認識し、
またそれだけ出来ていれば問題ないと
考えていたのだろう。

残念ながらおたえの認識は甘かった。
他のメンバーへの信頼に胡座をかき、
修行に出ることを賛成して
応援してくれている他のメンバーからの
自分への信頼を軽視していた。
RASでの活動を純粋に楽しみだしている
のはその最たるものだろう。
ポピパのための修行という意識は
あるのだろうが、
目的の一部になっている。
このRASへの傾倒振りが今後最大の問題点に
なっていくのである。

天然と言えば聞こえはいいのだが、
おたえの周囲の気持ちに注意を
払わない欠点が露骨に出てしまった。
香澄にRASのライブが
「楽しかった、痺れた」
と伝えRASに心を持ってかれてるのではないか、
と表情を曇らせたのもそうだった。
その後早くポピパしたい発言で安心させるのだが。
{/netabare}
・9話 豪雨
{netabare}
一大転機となるのは
ダブルブッキングからのドタキャンになるだろう。
ダブルブッキングをRAS側に
伝えているか伝えていないかは
正直どちらともとれる描写が
あったように思うが伝えていないと
考えるのが妥当ではないだろうか。

9話冒頭のおたえの
「仕事だからって断れなくて…」との
言葉からは、その日は別の予定があって、
くらいの表現で伝えたことが推察される。
でなければ何も伝えなかったのだろう。
普通ダブルブッキングになった時、
選んだ仕事の相手に対して
選ばなかった仕事の話はしない。
あとは誠意の問題である。
なんとしても文化祭ライブに
出ようとしたのは誠意を
見せたかったのかも知れない。

RASのライブでアンコールに
向かうレイヤの屈託のない表情、
アンコール後のマスキングの呆れたような
「ライブ衣装のまま行っちまったぞ」
との言葉からは別のライブが
時間的に被って急いでいたことを
知っている様子は伺えない。
2人とも義理人情に厚いので
事情を知っていれば、
さすがにアンコールに出なくていい、
とは言えないだろうが
もっと違う反応をしたと思うのだが。

ダブルブッキングについて
おたえの予定も確認せずに
日程を決めたRASに沙綾が
不信感を募らせていたが、
不審に思うべきはそこではない。
仕事だから、という言い訳は
主催ライブさえ仕事と
定義して良いか迷うポピパにとっては
回避不能である。
その回避不能の言い訳の上で、
おたえは予定が被ったら
順序問わずRASを優先することを
はっきりと示したのだ。
えっ??とならない
ポピパメンバーはどうかしている。
おたえのRASとの契約条件次第だが、
もし被っちゃったら
先に入ってたポピパのライブより
RASの練習を優先することもあるよ
だって仕事だし、
って宣言してるも同然である。

この騒動中おたえは色々やらかす訳だが、
ここでの判断と言い訳が一番まずいと思う。
ダブルブッキングなんてバンドやってたら普通
と言う意見もあるだろう。
だがポピパのライブの為の経験を積むために
ポピパのライブに出ない、
というのは流石に本末転倒だろう。
「ごめん、今回は断わりきれなくてRASを優先するけど、
今後は絶対迷惑はかけません。」
くらいは、せめて言わないと…
ポピパでは絶対そうならないのは分かっているが、
この時点で他のメンバーから
RASやめるかポピパやめるか決めてって
言われてもおかしくないと思う。
その辺の話に一切触れず、のほほんとしているのは
おたえに罪悪感がなさ過ぎ、メンバーに危機感が
なさ過ぎると思うのだが。
なにより、仕事だから、という言い訳でポピパが
納得する事がチュチュに知られたら、
ポピパの主催ライブにRASの日程をぶつけてくるだろう。
二重三重にまずいのである。

文化祭ライブに間に合わなかったことを
タクシー使えばよかったとか大人の誰かに
車を用意してもらうべきだったとの指摘は
全くその通りだと思う。
おたえは一生懸命走ったし
頑張ったからいいじゃないか、
と考えるのはさすがに無理だ。
他のメンバーの心配を押し切り
時間調整まで有咲にさせて
RASと文化祭ライブ
両方に参加すると言い張ったのは
おたえ本人である。
できる努力を惜しむ資格はない。

そもそも電車、特に荒川線に乗ってる間に
何時くらいに駅に着くかくらいは
連絡すべきだし、できたはずである。
到着時間が全く読めないのでは
対応のしようもない。
にも関わらずそんな先が読めない状況でも
頑張ってくれた
彩、ロックとRoseliaは
バンドリという優しい世界を
象徴していると思う。

おたえへのヘイトを
高めたかったのだろうが、
掛け持ちからここまでの
おたえの判断・行動は結果的に
ポピパへの嫌がらせにしかなってない。
脚本があざと過ぎる気もする。

香澄が会場を飛び出した件だが、
迎えに行ってもおたえが
早く来る為の役に立たないのに
何故行ったのかと責める意見もある様だ。
迎えに行くことでおたえを
安心させて自責の念を少しでも
柔らげてあげたかったのだと考えれば、
会場に残る人達の苦労を
全く考えていない点も含め、
非常に香澄らしいと思う。

だがポピパのためには
遅刻もしくはドタキャンは
良かったと考えるべきではないか。
遅刻の場合もおたえは責任を感じて
RASのサポートをやめることを決めたと思う。
一番問題なのは
時間通りに文化祭ライブに参加した場合である。

この場合おたえはこの後も
気兼ねなく掛け持ちを続けたはずだ。
デビューライブ前に
「ライブまで毎日スタジオに入ってもらう」
と言っていた様にチュチュの要求水準は高く、
拘束する機会も多く時間も長い。

文化祭から主催ライブまでは1ヶ月しかない。
ここで掛け持ちを続けながら
ポピパの新曲を作り練習し、
演奏以外の準備にどれ程参加できるのか
非常に心許ない。
さすがに主催ライブの直前には
ある程度の配慮をしてくれるだろうが、
それ以外はガンガン予定を入れてくるだろう。
ポピパメンバーはドタキャンの場合よりも
ずっとストレスを感じたことと思う。

そもそもチュチュはライブでの評判の良さから
サポートをやめると言い出さなくても、
おたえをスカウトする気になっていたと思う。
文化祭同様RAS主催ライブから
ポピパ主催ライブまで1ヶ月しかない。
その後遠からずRASのライブがあるだろうし
会場を押さえているはずである。

にも関わらずその後の活動のために、
おたえの後任をチュチュが
考えている素振りを全く見せていない。
実際にスカウトした際にポピパの主催ライブ
まで返事を待つと言ったのも逆に言えば、
ポピパの主催ライブ以降のおたえの後任を
確保していないことを示す。
そしてポピパの主催ライブ以降おたえが
サポートをやめる予定であったなら、
予め後任を確保していないのは明らかにおかしいだろう。

よって、おたえはポピパの主催ライブの後も
RASのサポートをやめる気はなかったことになる。

そう考えればチュチュは
ポピパ主催ライブが終わったら
更にまたガンガン予定を入れて
当面の目標がないポピパでの活動を
極力制限することで
ポピパに居づらくすることを図ると思う。

おたえはRASでの活動に魅力を
感じているため掛け持ちは
余程のことが起きないとやめないと思う。
その結果ポピパの活動に参加する機会が
減ってもポピパのメンバーは
修行を応援してくれてるんだから大丈夫だと
余り気にしないかも知れない。
実質RASメインである。
そして他のポピパメンバーも
修行に賛成し応援した以上文句を言わない
という態度を必死で貫こうとするはずである。

おたえはポピパをやめる気は
さらさらないのだとしても
他のポピパメンバーの心が折れて、
おたえを信じられなくなった
可能性はあると思う。
自分は応援されてRASで修行していると
思っているおたえは
信じてもらえなくなったら傷つくことだろう。
どんどんギスギスしていって
チュチュしてやったりである。

これが文化祭ライブに
時間通りに間に合った場合の
空想上のバッドエンドである。
こうなるくらいなら
どこまで続けるつもりか、定かではなかった
掛け持ちの意思をへし折った
ドタキャンという事態は、
ことポピパの将来に関しては
良い結果となるシナリオだったのだと思う。

泣きじゃくる前に謝れよおたえ、
との意見もあるがさすがに謝ったと思う。
演出にはないが、
謝りながら泣き崩れて
椅子まで抱えてもらったんだろう。
キツいことを誰も言わなかったことは
本当にすごいことだと思う。
正直キツい事を言われた方が、
おたえは楽だったろうが
キツいことを怒りに
任せて言うのは案外疲れるし、
また言った本人が言われた相手より
後の悔悟も含め深く傷つくことはよくある。
その点からベストの選択だと思う。
{/netabare}
・10話 雨天
{netabare}
ドタキャン翌日
おたえにあっさり声をかける香澄、
メンタルが強い。
だが普段なら香澄以上のメンタルを持つ
おたえのしおらしい様子を気遣ってる
とはいえRASの話題に全く触れない
ポピパメンバーは
ちょっと人間離れしている気もする。
特にりみはおたえのことを労り過ぎである、
あれは逆に辛いと思う。

他のバンドであればどうだろう。
Roseliaならいきなり追放か解散か
の二択となりそうだ。
リサのフォローに全てがかかる。
パスパレだったらまず
事務所から責められ、
その後日菜の悪意のない
又は千聖のプロ意識からの
言葉のナイフにやられそうだ。
アフグロでも少なくとも
何ら責めないことはないと思う、
蘭か巴主催の熱い反省会をしそうである。
ハロハピはポピパよりスルーしそうだが、
あそこはそもそも人間離れしてるから…
美咲はそのうち過労死すると思う。

おたえが迷惑をかけた皆に謝りたい、
と言った時一緒に行くと言った香澄を
友達思いだとする意見もあるし
香澄もそのつもりだろうが
皆で行くのは常識的行動だと思う。
原因はおたえだが
ドタキャンしたのは
ポピパというバンドなのだから。

不思議なのは謝りに来た時に
何でおたえが遅刻したのか
誰も理由を聞かなかったことだ。
理由が分からなくては
怒りようも許しようないし、
かつての沙綾のような理由だった
ならむしろ労ってくれるだろう。

Roseliaに謝った後に
チュチュ経由で友希那だけが
理由を知っていた描写がある以上、
他の人は誰も知らなかったし
謝った時に理由を言っていないことになる。
普通遅刻した時に理由を言わない、
聞かないなんて事があるだろうか。

文化祭の待ち時間の中で
有咲達が理由を話した可能性は
Roseliaの友希那以外のメンバー、
特に生徒会長の燐子が理由を知らない
ことと辻褄が合わなくなるので、ないと思う。
友希那が文化祭前にチュチュに会ったこと、
そこでRASにおたえが参加していて
ダブルブッキングしている事に
気づいている点を強調したいのだろうが、
不自然だと思う。

友希那が「二度はないわ」という
激甘対応ですませたのは
ダブルブッキングを事前に知っていたこと、
お気に入りの香澄が一緒に謝りに来たこと、
唯一友希那に鎮静効果があるリサが
近くにいたからだろう。
これらの要素が欠けていたら
「二度と顔を見たくないわ」
くらいは余裕で言ったに違いない。

謝罪行脚が終わって、
おたえが
「こんなに色んな人に助けてもらったんだ」
と独白しチュチュに話をしにいく流れになる。
この描写だとドタキャンだけでは
サポートをやめることを決めていなかったよう
にも受け取れるが
一層決意を固めたと考えるのが適切だろう。

サポートをやめることを
チュチュに告げるが
その告げた言葉に含まれた修行
という言葉にチュチュが激怒する。

だがRASに参加する時か
遅くてもRASデビューライブまでには
ポピパ主催ライブの予定があることは
伝えているだろうし、
ポピパ主催ライブでの
パフォーマンス向上のための
参加だと伝えている可能性もある。
これが11話でチュチュが
ポピパの主催ライブのことを
知っていたことの理由になっていると思う。
よってRASでサポートギターをすること
はポピパのためであることは
チュチュとしては容易に想像できていた
はずである。

そしてマスキングが
「そもそもサポートって話だっただろ」
と言ったことも、
正式メンバーになる気はなく
ポピパをメインと考えている、
という事情を理解しているからだ。

修行という言葉が
あの場で適当かどうかはさておき、
あくまでポピパがメイン、
ということを分かっている以上、
それって言外に修行だって理解した上で
RASメンバーにしてますよね、
と思えてならない。
経験を積みたい、
と言えば許されたのだろうか。

そういう点ではおたえは
とばっちりを受けた。
チュチュに修行と言ったことを
叱責された中で言葉を挟もうとして
言えなかったのは
「それでも本気で全力を尽くしていた」
だったんだと思う。

だがチュチュの立場から考えれば、
そりゃ怒るだろう、と理解もできる。
サポートメンバーとはいえ、
デビューライブ直後かつ主催ライブ直前に
やめたいと言われたら怒るだろう。
急遽入れたヘルプメンバーではないのだから。
なので
「素人の腰掛け程度でやられたら大迷惑、
ちょっとやって上手くいかなかったから
すぐやめるなんて自分勝手」
という叱責は何ら間違っていない。

実際におたえのサポートを
やめる理由についての
「私に力が足りませんでした」
との言葉は、
これまでは掛け持ちを上手に
できる力が自分にはある、
と思っていた、あるいは思おうとしていた
事の証左である。

その後レイヤに反省の弁を述べる訳だが
「甘かったと思う、
必要だと思うこと全部やりきれないと
主催ライブはできないと思ってた」
とのことだった。
今回の騒動のすべての原因が
物の見事に表現された言葉だと思う。
心掛けは大変素晴らしい、
こんなことをポピパで考えているのは
間違いなくおたえだけである。
しかし、
主催ライブのために必要だと
思うこと全部やる(=できる)
という甘い認識を持っていたために、
ポピパメンバーの信頼、
RASメンバーの期待、
他のバンドの好意、
ポピパ・RASファンの支持、
全てを裏切ってしまった。
最初から何もしなかった方がまだマシだ。
自分の能力、状況判断、周りへの影響を
甘く考え続けた結果がこれであった。
ここまでおたえのダメさ加減を
強調させる脚本はなかなか気合が入っている。

そんなおたえに対して
「ポッピンパーティーに戻って」
と言うレイヤ、人格者である。
おたえとの、かつての思い出を聞いた
マスキングから
「今からでも引き止めろよ」
と言われても
「また会えただけで十分」
と答えている、ほんとに人格者である。
RASにおたえが参加する際
「ポッピンパーティーは大丈夫なの?」
と確認したように自分、おたえ、RAS、ポピパ
全てに、良い結果をもたらしたい、と考えていたんだと思う。
そうならなかったことに胸を痛め、
おたえを誘ったことに責任を感じていたと思う。
後におたえをスカウトした事を知ってチュチュに
抗議をした事も、その責任感の発露だろう。
とてつもない人格者なのだ。
ある意味では、この騒動の一番の犠牲者は
レイヤなのだと思う。

おたえがサポートをやめる条件として
義務付けられたRAS主催ライブを
ポピパメンバーが見に行って
衝撃を受けるのはお約束の展開なのだが、
よく知っているはずのRoseliaのライブに
衝撃を受けるのに、
おたえ絶賛且つ初見のRASのライブなら
衝撃を受けるのは分かってたでしょ、
何で見に行ちゃうかな、とは思った。

おたえのパフォーマンスに
衝撃を受けるのは
他のバンドに参加している姿を
初めて見たことにもあるだろう。
曲調や演出に掛かってる金額が
違うので仕方ない気もするし、
バンドリの他の凄まじい
ギタリストの方々
(氷川姉妹とかロックとかモカとか
…薫以外全員?)
には劣るとも
おたえは演奏経験も長いし能力は高い。
RIOTのギターパートを見る分には
ポピパでのものとは、また別の
パフォーマンスを見せられたはずだ。

チュチュがおたえをスカウトするのは
必然の流れだろう。
元々おたえはずっと続ける気だったので、
サポートをやめると言われても
後任は確保していない。
スカウトせざるを得ないのである。
やめられては困るわけだ。

そしてRASに来ると確信もしている。
楽曲もメンバーの技術も
立てるステージも全てレベルが上
なのでそう思うのも無理からぬこと、
チュチュはRoseliaでさえ
口説き落とせると考えていた自信家である。
現にRASでの活動を楽しんでいた
おたえをお友達バンドから
引き抜くことなど余裕
だと思っていたに違いない。

チュチュはRoseliaでの
失敗から学んでいなかったようだ。
所属していたバンドを不満に思って
辞めた経験があると思われるのが
紗夜だけであるバンドリの世界は
友情が厚すぎ、
バンドメンバーの相性が良すぎ、
バンドのパフォーマンスに
一体感がありすぎるのである。
外部からの介入など一切寄せ付けない程に。
{/netabare}
・11話 大雨のち快晴
{netabare}
そしてついに本題11話。
RASのサポートメンバーとしての
ラストライブを終えあっさり
平常運転になっている
おたえはさすがと言う他ない。
ポピパRAS両方への贖罪が完了した
と考えているのか、
RASのライブが楽しくて痺れていたせいか。
ここでも無神経さを強調し
ヘイトを高めに来ている。
チュチュにおたえをスカウトされ
かなり微妙な表情をしている
ポピパメンバーを見て
一瞬怪訝な顔をしつつも、
機嫌よく打ち上げに行ってしまう。
ポピパの他のメンバーが
逆の立場だったら何があったか聞くだろう。
ポピパメンバーは本当に我慢強い。
ますます人間離れしていっている。

その後、チュチュからスカウトを
受けたことを伝えられたことで、
ポピパメンバー全員揃った状況で挨拶したい
と言ったチュチュの真意を知った
おたえはこの騒動中では
大変珍しいことにまともな判断をする。
「断る」
これは周りを気遣ったことよりも
スカウトに応じる気が全くないのに
チュチュに会いたくなかった
割合の方が高いと思う。
その方が有咲に
チュチュと会うことを勧められた上、
「モヤモヤしたままじゃ主催ライブなんてできない」
と言われた時やチュチュに
口説かれている時の
動揺したり意気消沈した理由がより納得できる。
もし皆を気遣っていたなら、そのまま気遣って強気でチュチュに対応したはずである。

RASのサポートをやめざるを
得なかったことはおたえの中では
やはり苦しい選択であり、辛かったのだろう。

ポピパをやめるという選択肢が
そもそも存在していない
おたえとしてはわざわざチュチュに会って
その辛さをまた掘り起こされるのは
気が進まないに違いない。
だが他のメンバーが
会いたいと言ってる以上どうしようもない。

スカウトの話を聞くまで
平常運転だったことを考慮すると、
義務だったRAS主催ライブに参加してから
サポートをやめたことで
ポピパに対してもRASに対しても
起きた問題の責任は
すべて果たしたと考えていたはずである。

チュチュのネチネチ攻撃は
なかなか巧妙であった。
おたえにRASの良さ、
そこでの経験で得たものの
貴重さを追認させつつ、
ポピパメンバー全員に
RASにいる方がおたえの為になる
と認識させたのである。

りみがおたえは
ポピパをやめない事を確信していたのは
おたえの思いに気づいている為であって、
RASに行くことがおたえのメリットに
なることは理解していたと思う。
後の
「私は何ができるかな」
と言う呟きは
アーティストとしてのおたえを
重視し過ぎておたえの思いを
軽視しているポピパメンバーに
おたえはポピパを絶対やめないことを
どう伝えるのか、
を悩んでいたのではないだろうか。

チュチュが去って行った
後おたえは
「ごめん」
と謝る。これ対して有咲は
「私が来いって言ったから」
と答えるのだが、
この「ごめん」は、
私のせいで嫌な思いをさせてごめん、
の意味なのだろう。
この、私のせい、と言うのが中々難しい。

RASに参加したこと自体
という可能性はないだろう、
サポートをやめる時も
後のスカウトを断る時も
RASのことを絶賛しているの
だから参加したこと自体に後悔はないはずだ。

次に考えられるのはサポートを
やめて万事解決と思っていたことになるだろう。
実際おたえはスカウトの話を聞いたとき
「なんで」
と反応している。
チュチュの真意に気づいた時も
表情が曇り想定外の出来事だった
ことを伺わせる。

もう一つある可能性としては、
チュチュに何も反論しなかったことだろう。
これは誰しもが思うことだろうが、
「私はポピパを絶対やめない」
とおたえが一言言えば解決した
気がするはずだ。
特に話し合い冒頭に言ったなら
チュチュは粘るだろうが、
おたえの気持ちが分かり
ポピパ一致団結という可能性はある。

だが友達に気兼ねしてるんでしょ、
と言われRASを選ぶメリットを
滔々と語られたら
同じ結果になった可能性もあるのだが。
ポピパは真面目な口喧嘩に弱いのだ。

いずれにせよおたえは
チュチュの発言に動揺したり
意気消沈したりするだけで
反論は一切しなかった。
普段からは想像もつかない豆腐メンタルである。
個人的には反論せずチュチュに
言いたい放題にさせたことを謝ったのだと思う。

そして、おたえが
「私…RASには…」
と言ったところを
沙綾と有咲が
「もっと時間をかけてちゃんと考えるべきだ」
と遮った。
おたえのセリフの続きは普通に考えれば
「いかない」であろう。

遮ったこと自体に対する批判は簡単だ。
だが遮ってしまった心境にこそ注目したい。

まず表層的な話だが、
おたえが苦しそうな表情だからだろう。
スッキリした顔で言っていれば
遮らなかっただろうし、
スッキリした顔ができる心境であったならば
おたえは遮られても押し切れたはずだ。
豆腐メンタル継続中である。
おたえの心境では
ポピパをやめるなんて考えてもいないのだが、
RASの魅力をチュチュに再認識させられた
直後だけに、RASに参加できなくなること
に未練を感じてしまい、
それが表情に出たのだと思う。
チュチュの作戦成功である。

続いての心理的な話にも
チュチュの揺さぶりがガツンと効いている。
自分達への気遣いで判断させては
おたえのためにならない、
と考えさせられている。
これは沙綾の心配の理由だろう。
また、RASを経験した以上
おたえはポピパでは満足できないのではないか、
とも思わされた。
これは有咲の心配の理由である。

当たり前だが皆おたえにポピパに
残って欲しいと強く思っているが、
結局この場でおたえが何か言っても、
本当にいいのか、
とその判断の是非に迷う羽目になっただろう。
それが分かっているだけに
時間をおいて不安がなくなるように
伝えて欲しいと願ったのだと思う。

遮らなかった場合にも、
余程おたえがちゃんと思いを伝えなくては、
少なくとも沙綾と有咲は
しばらくモヤモヤしたことだろう。

そしておたえは
沙綾と有咲の意見に凹み、
あっさりと
「今日は家で弾く」
と言って帰ってしまう。
引き続いての豆腐メンタルである。
自分がポピパを選ぶことを
望む発言を期待していたのだろう。

ここでおたえの気持ちを
看破していたりみに
是非動いて欲しかったが、
りみは結論について確信していたので
おたえから切り出すことを
待ち続けることにしたのだと思う。

おたえに疎外感を与えた
沙綾と有咲が悪いとの批判があるが、
それは余りに酷だと思う。

2人はポピパをやめた方が
いいとは一言も言っていないし
思ってもいない。
RASを選ぶという選択肢を
示唆した時点でダメという批判もあるが、
チュチュ相手に一切反論せず
苦しそうな表情をしてる
おたえを見て迷ってると
判断するのはおかしくない。
それならば汚れ役を買ってやろう
と考えるのは、
いつもポピパの面倒ごとに
対応させられている苦労人の
2人らしいと思うのだが。

まあおたえも含め3人とも
チュチュの術中に物の見事に
ハマっていたことは間違いない。
お互いの心境が理解できなかった
おたえと2人の痛み分けといった感じだろうか。

翌日は香澄以外は引きこもりと化していた。
香澄はテンションが低いながらも
ギャラクシーで主催ライブの打ち合わせも
ちゃんとこなしている。
やっぱり香澄はメンタル強い。

そしてロックとの話し合いを経て、
ポピパはポピパという理念を抱いて
香澄はおたえと向き合うわけである。
おたえも香澄との出会いについて
思いを馳せ香澄に会いに来たのだ。

今日の出来事を話す香澄に対し
おたえは生返事である。
人の話を聞かないのは
割とおたえのデフォルトだが、
表情が暗いため平常運転とは言えない。

そして、おたえの名言

「ポピパをやめるなんて
考えたことなかった、
でもちゃんと考えてって」

言うタイミングが遅すぎる。
そしてやはり豆腐メンタルである。
だが本当に昨日初めて
やめる可能性について考えたのだろう。
せめて昨日帰る前に言ってあげて欲しかった。
頭が混乱してそれどころではなかったかも
知れないが
「やめるなんて考えたことない」
は帰り際にも言えた気がする。
それくらいは言ってあげないと
ずっと悩んでた沙綾が哀れである。

沙綾が予め聞けばよかった
という意見があるが、
おたえの気持ちを確認することは
重度のトラウマ持ちの沙綾にはハードルが高い、
そんなことを聞けるメンタルが
あればそもそも悩まない。
また文化祭ライブの待ち時間中に
沙綾の悩みが深刻であると気付いた、
りみと有咲も結局
おたえの気持ちを確認することは
できなかった事実は無視するべきではない。

ここまでの沙彩の悩みっぷりを
「めんどくさい」とか
「おたえへの信頼がない」
という意見もあるが
個人的には女の子らしい、と思う。

まあ、勇気を出して
仮に聞いたところで
本当にやめることを考えていないので
「えっなんでそんなことを思うの?」
と聞き返されるだろう。

それにどう答えようが、
考えたくない話には
豆腐メンタルになる
おたえを凹ませた可能性がある。

つまりおたえの気持ちを
確認するかしないか、
どっちを選んだところで
既に詰んでいるのである。

そして
「皆おたえのことを考えてるんだよ、
おたえが大事だから」
と香澄に言われても
ピンときていないおたえ。
豆腐メンタルになり過ぎて
理解力が低下しているのだろうか。
普段であれば
「私、愛されてる」
とか言って香澄をハグしそうなのだが。

香澄は沙綾と有咲の心配の合併症を
起こしていたようで
「おたえのRASでの
ライブパフォーマンスを見た結果
ポピパでは満足できないと
思うのでRASに行くのもアリじゃないか」
というようなことを
寂しい表情はしつつも
結構あっさり言ってのける。
やっぱり香澄はメンタル強い。
この言葉に豆腐メンタルのおたえはまた凹む。
しかしここからが凄い。

「でもね、ポピパはポピパだよ。
おたえとりみりん、沙綾と有咲と私。
昼休みだって放課後だって会える
しいつだって一緒に弾ける。
おたえはポピパ」

と、爽やかに言ってのけた。
香澄は突然桁違いな主人公らしさを
発揮したのである。
私はこのセリフの方が後の
蔵でのやり取りよりも素晴らしいと思った。
香澄らしい、いかにもアホっぽいセリフなのだが
壮大なアホさなのだ。

蔵でのやり取りも素晴らしいのだが、
有咲も沙綾もりみもおたえの意志を
確認した後なので、
おたえに自分の気持ちを
安心して伝えられたのである。
りみはそもそも心配していないのだが。

だがここで香澄は何の躊躇いもなく
一気に踏み込んできた。
何せ香澄は本気なのだ。
おたえがどんな選択をするか
何てそもそも考える必要さえない、
だってポピパのメンバーであることには
未来永劫何の変化もないという思いを
本気で突き付けたのである。

この暴論とも思える
ポピパはポピパという理念は
積極的に引き止めてもらえないことに
凹み不安を感じていたおたえに、
絆の繋がりを象徴する
ポピパというバンドは
何があっても不変であり
ポピパを構成する全員が
特別な仲間であることもまた不変である、
という5人にとっては
当たり前の事をイメージさせたと思う。

バリバリの感覚人間である香澄
ならではの表現であった。
同じく感覚人間であるおたえには
伝わったのだろう。
他の3人だったら危なかった、
まず翻訳作業が必要だ。

この香澄の言葉の意味を
「RASに行ってもずっと友達だよ」
と消極的に理解するのは、香澄の壮大なアホさを
甘く見ていると言わざるを得ない。
12話でロックを勧誘して、自分が入ったら
ポピパじゃなくなる、と固辞された際にも
「ポピパはポピパだよ」
と言っているように、香澄はポピパを実在の
あり方ではなく観念として捉えているのだ。
観念であるが故に、その領域は融通無碍である。
極端な話、香澄がそう思えば
その人はポピパに含まれるのだ。
この香澄の超理論から逃れることは不可能である。

そして香澄はスタービートを歌いだす。
沙綾の心を 揺り動かし
フルメンバーのポピパを
スタートさせたスタービートを
歌うことで、
おたえを含めた5人は
ポピパという特別な絆で
繋がっていることを
重ねて伝えたかったのだろう。

そして香澄の気持ちが込められた
スタービートを聴きながら、
これまでのことを回想するおたえ。
皆で泣き笑い励まし合った思い出は
他のメンバーに
伝えるべき言葉を一気に閃かせ、
そしてそれを泣きながら歌詞にした。

この香澄のスタービートはサヨナラの意味が
込められていて、皆自分の気持ちが
分かってくれない悲しみから
Returnsを書いた、という解釈があるそうだ。
それならポピパはポピパのセリフ、
それを聞いて、凹み状態から顔を上げたこと。
スタービートを聴き始めた時に
「変態だ」
と言った穏やかな表情。
クライブから沙綾加入までの回想シーンの
カットの多さ、
すべてが必要ない演出となってしまう。


他のメンバーからの言葉を待つのではなくて、
自分から「ポピパが大事」と思っている、
という気持ちを伝える勇気を与えたのが
スタービートであり、その結果生まれたのが
Returnsだと思う。
おたえが泣いていたのは、他のメンバーの気持ちが
理解できたからだと思う。
ポピパをやめて欲しい、なんて思うはずがない
ことに回想して気づいたんだろう。
そこに思いが至らなかった不甲斐なさに
つい涙が出たんだと思う。
後に、りみ以外のメンバーも言葉は違えど
おたえがポピパをやめる、
なんて思うはずがない
ことに気づいて涙を流すことになる。

もう第2期完でもいいんじゃないかと
個人的には思う演出だった。
第3期はポピパ再スタートから
開始ということでいいのではないだろうか。

このポピパはポピパからのスタービートの
香澄スーパーコンボを食らって
「自分はRASで頑張ります、それでもポピパだし」と思う人間は、
そもそもバンドリには
(初期の友希那と紗夜と日菜はちょっと危ない)
登場しない。
香澄の強いメンタルと
たどり着いたポピパはポピパの理念、
その熱い思いはおたえを震わせたのである。

そもそも論だが香澄と会う時点でも
おたえはポピパをやめる気持ちは
100%なかったと思う。
ちゃんと考えろと言われたけど
何をどう考えればいいのか悩んだのだろう。

RASの音楽はすごいと思います。
こんな音どうやったら出せるんだろう、
こんな風になりたい。
ここでなら成長できると思ったんです。
(おたえ談)
RASで過ごした時間はすごく刺激的でした。
皆で高め合って何度も痺れた。
会えて良かった。
一緒にライブできて嬉しかった。
(おたえ談)

と大絶賛のRASの魅力でさえも
ポピパをやめることには
これっぽっちも繋がっていなかった
おたえからすれば、
他ならぬポピパメンバーから
ポピパをやめる未来を考慮することを
勧められて困惑を覚え不安に思っただろう。
私はポピパに必要ないのかな、
と思ったかも知れない。

Returnsを歌い終わったあと
顔が上げられなかったのは
そういった不安な気持ちの
表れだったのだと思う。
皆が
「おたえポピパやめちゃうのかな」
と不安を感じていたのとは
逆におたえは
「私ポピパやめなくちゃいけないのかな」
と不安を感じていたことになる。

RASを続けたい=ポピパをやめる、
と常識的に考えていた
メンバーとは話が通じなかったのも
無理はない。
おたえにとって、ポピパをやめる=、
になるものは存在しないのだから。
りみはここに確信を持っていたと思う。

RASでの活動に未練はあったのだろうが、
りみが看破していた通り
おたえはポピパとそのメンバーが好きすぎて
ポピパのメンバーでいたい、という思いには
全く揺るぎはなかったに違いない。

で、Returnsである。
やっぱりポピパでいたいです、
という感じである。
全然迷ってなかったよ感は
出ていないが香澄に会うまで
不安を感じていたのは
確かなので仕方ない。
結論は分かっているので
意訳はできるのだが、
レイヤが聞いたら、私と花ちゃんの歌だ、
と思う気もする。

個人的にはキズナミュージックで
よかったんじゃないか、
と思っている。
ポピパ愛が爆発しているし
ピッタリかな、と。
曲調がいかにも、りみ作曲なんだが。

最終回での新曲三曲披露が
マストであるなら
エピソード無しの新曲に
Returnsを持ってくれば良かった。
香澄作曲がReturnsというのは
無理があり過ぎるので無しとして、
おたえが名実共に戻ってきたことを
象徴する歌という性格をもっているので
エピソードなしでも行けたんじゃないかと。

その後
おたえの心からの告白
「ポピパが好き、香澄とりみと有咲と沙綾と」、
有咲の渾身のデレ
「それで一曲作るなよ、おたえらしいけどさ」、
沙綾の勇気を出した願い
「行かないで、おたえ」、
りみの迷いない信頼
「おたえちゃんがポピパ大好きなの知ってるもん」
など熱いセリフが飛び交って、
メンバーの自分への深い愛情を
知っておたえ感動の号泣、皆も号泣。
9話での悲嘆の号泣を
払拭させたと言えよう。
大役を既に果たしていた
香澄はオチを担った。

こうして長きに渡った
おたえ騒動は大団円を迎えたわけである。
{/netabare}
・まとめ
{netabare}
振り返って見れば、
RASの活動にかまけてポピパに
迷惑をかけ、その結果RASにも
迷惑をかける本末転倒っぷり。

自分の行動が招いた混乱で
あるにも関わらずメンバーの
心境を理解しようとしない
罪悪感のなさ。

あげく理解できなくて
凹んだり不安に思う身勝手さ。

考えたくない話になると
発動しコミュニケーションを妨げる豆腐メンタル。

ポピパ興味ないんじゃないかと
思わせる程の溢れ出るRAS愛。

等、数々のやらかしがあった 。
無神経な行動を加味して考えたら、
ちょっと弁解のしようがない。
本人に悪気がないのが救いなのか、
逆に絶望なのか。
おたえ史上最も真面目だった
8話〜11話のおたえは残念な人だった。
とはいえメンバーの、判断の甘さ、過剰な気遣い、
行き過ぎた自信のなさ等も騒動をこじらせた原因ではある。
過失割合は7:3くらいだろうか。

いくらポピパをやめる気が
最初から最後まで全くなくても
これはさすがに…
そもそもポピパ残留は既定路線なので
脚本はもう少し手を緩めてあげても
よかったのではないだろうか。
予定調和なのに、おたえへのヘイトを
高め過ぎだと思う。

今後は今まで通り
ゆるふわなおたえに戻って
脇目も振らず平常運転を続けてもらいたい。
でないと本当にポピパが保たない。

最後までおたえを責めずに
感動のフィナーレを迎えた
ポピパのメンバーは
やっぱり人間離れしていて、
もう菩薩の領域に達している。
如来になる日も遠くない。

さて3期でトラブルメーカーになるのは誰だろうか。
{/netabare}

投稿 : 2020/04/05
閲覧 : 340
サンキュー:

8

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