「言の葉の庭(アニメ映画)」

総合得点
85.8
感想・評価
1993
棚に入れた
9498
ランキング
215
★★★★★ 4.1 (1993)
物語
3.9
作画
4.6
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
3.8

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たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新海さんの恋愛観

湯浅政明さんの「君と波に乗れたら」を観たときに、いい意味で湯浅監督は「オタク」的な人ではないんだと感じた。

美少女や美少年を描いても、湯浅さんのキャラクターには非常に「リアリティ」があり、現実で恋愛をしていないと気づけないような、些細な動作(お互い視線だけで意思疎通したり、結ぶ手の動作で感情やセックスを暗示したり)でお互いの言葉以上の関係が手に取るように観客に伝わる。

しかし、「天気の子」を観たり「言の葉の庭」、「君の名は」を見る限り新海誠さんにはそういったアダルティな魅力がない。というかせめて小中学校の恋愛観であり、「性」の匂いがあまりしない。

「言の葉の庭」では「先生」「生徒」という関係、「君の名は」では「男女入れ替わり」といった非常に性的で危うい題材を使っていっるにも限らず、そういう「性」を意識するような描写はほとんどない。

これが新海さんの最大の欠点とも言える。ある意味「オタク」的で「童貞」的な世界観から出ないのである。

もしかすると今の時代には新海さんの作品のようなセンチメンタリズムがリアルなのかもしれないが、そりゃあ恋愛格差が広がり、男女ともに草食化し、子供も作らないわけである。

湯浅さんは本当にヤンキー的な「肉食系」、新海さんはオタク的な「草食系」の典型例だと思います。

まあ、人には好みがあるので何とも言えませんが、映画監督としての力量は湯浅さんに軍配が上がってる気がしなくもないです。

投稿 : 2019/06/24
閲覧 : 343
サンキュー:

19

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