「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア(TVアニメ動画)」

総合得点
75.8
感想・評価
682
棚に入れた
3748
ランキング
750
★★★★☆ 3.5 (682)
物語
3.4
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.6

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ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ダンまち本編の一方そのころを描いた アイズが主人公のスピンオフ

原作未読。
ダンまち本編が面白かったので、
こっちも飛びつきました。

【作品概要】
 ダンまちの主人公ベル・クラネルが目標とし、片思いの相手
 アイズ・バレンシュタインが主人公のスピンオフ。
 ロキファミリアにスポットを当てて描かれています。

【作品に対する感想】
 こっちのほうも王道RPG的なノリで面白かったです。

 とある魔術の禁書目録
   と
 とある科学の超電磁砲

 で言うならば、超電磁砲の立ち位置の作品でした。
 本編のダンまちとほぼ同じ時間軸で、アイズや
 ロキファミリアがどう動いていたかが描かれています。
 
 ダンまちの裏側で「ほほぉ、こうなっていたのか」と
 にやにやすることが多かったですね。

 ダンまち本編が好きであれば、
 ソードオラトリアもお勧めです。

1)物語
 ダンまち本編もそうですが、やっぱり成長を描いた
 物語ですね。ダンまち本編ではアイズがレベル6に
 簡単に上がったような印象でしたが、
 全然そうではなかったです。

 また、ロキファミリアのレフィーヤという
 エルフの魔導師の成長ががっつり描かれてます。
 むしろこの娘が主人公?
 才能はあるのにビビり…。

 目標や目的は人を成長させますね。

 アイズの可愛いところが沢山描かれており、
 評価爆上げではないでしょうか。
 
 アイズの出生や世界観などについても徐々に情報が
 小出しされています。
 ただ、フラグは結局未回収なものも多く、
 相変わらず全貌が不透明なため、
 続きをよろしくお願いします。
 (特にウラノス陣営と魔石をポリポリ食べてる女)

2)作画
 ダンまち本編がレベル1~レベル2のパーティーでの
 戦闘だったため、ドラクエでたとえるならメラやギラで
 戦ってる感じでした。
 (後半リューさんなどがレベル4でしたが)
 しかし今作はロキファミリアの精鋭がメインキャラ
 ということでレベル3が雑魚呼ばわりされ、
 アイズのレベル5ですら平均値という
 恐ろしいパーティーです。
 ドラクエでたとえるならイオナズンやベギラゴンが
 飛び交うド派手な戦闘でした。

 あとキャストさんも言ってましたが、巨大いも虫が
 キモすぎです。ご飯食べながら観るものではないという
 レベルでキモイです。

3)声優
 印象的なのはロキファミリアの皆さんはブチ切れた時と
 普段のギャップがすごいですね。
  
4)音楽
 EDのdaybydayはレフィーヤがお弁当を作っている様子が
 パステルっぽい色彩で描かれています。
 すごくかわいくていいですね。

 OPのほうもちょっとお花畑が入った感じで、
 途中ヘスティアがアイズにジャブを打つ所で噴きました。

5)キャラ
 ①レフィーヤ・ウィリディス(15)
  今作の主人公ではないかと思われるほど
  がっつり描かれていた人。
  ダンまち本編でもときどきモブ的に映ってました。
  百合描写と妄想癖は好き嫌い分かれそうですが、
  私は笑ってられました。(やが君で開発された?)
  ベルへの嫉妬と対抗心で弱点を克服し、
  心が成長していくのは好感が持てました。

 ②アイズ・ヴァレン何某(16)
  むくれたり感情の色が少しずつ出てきて
  可愛さ爆上げの剣士。
  レベル5でも苦戦する相手続出で、
  必死なアイズが見れるのも今作のいいところ。
  この子のぽやーっとした顔、
  みなみけっぽく見えるんですが気のせいですか?

 ③ロキ
  酒豪でセクハラの神。有能でありながらダメな上司を
  演じてるこの人、割と好きでした。
  「思う存分飲めぇ!」が印象的。

 ④フィン・ディムナ(40)
  アイズをたしなめているところとか、
  ちっちゃいけど団長ですね。
  59階層の戦いでの鼓舞は鳥肌立ちました。

 ⑤リヴェリア・リヨス・アールヴ
  ファミリアのおかーさん的存在。
  アイズやレフィーヤにとって良き師。
  レフィーヤ達に試練を与えるも、
  ちゃんとフォローしているところが好感持てました。

 ⑥ガレス・ランドロック
  こういう豪傑なおっさん好きです。
  59階層での戦いで死亡したかと思ってましたが、
  生きてて何よりでした。

 ⑦ティオナ・ヒリュテ
  ちっちゃいほう(何がだ)。
  笑顔でミノタウロスを蹴り殺してたあたりコエーと
  思いました。ダンまちの時の作画で違和感あったのが、
  覗き回で姉と変わらん位のサイズだったのが「?」でした。

 ⑧ティオネ・ヒリュテ
  でっかいほう(だから何がだ)。
  ブチ切れると鬼面と化し、フィンの前では猫なで声の娘。
  ピーキー過ぎて扱いが大変そうです。

 ⑨ベート・ローガ
  ダンまち版アクセラレータ。
  魔法をまとって属性攻撃する戦闘スタイル、
  超かっこいいです。あと、文句言いながら従ってしまう
  わんこがだんだん可愛くなってきました。
  さらにリリにベルの救出を頼まれて断れないあたり、
  アクセロリータ同様ベートロリーガかなと(笑

6)好きなシーン
{netabare}
 ①借り物の剣を折ってのアイズの第一声
  そっちかよ!って突っ込まざるを得なかったです。
  この娘やっぱり天然です。
  さらに弁償額を聞いた時のひどい顔(笑

 ②殺人事件現場で疑われるロキファミリア女性陣
  一人ひとり聞いていったあたりでオチは読めたんですが、
  やっぱり噴きました。ひでぇ。
  後の身体検査のシーンもこいつら真面目に調べる気
  あるんかってノリで笑いました。

 ③フィルヴィスの心を溶かしたレフィーヤ
  胃が痛くなる//ようなバラバラパーティーの調整役に
  なってしまったレフィーヤがフィルヴィスの心に
  切り込んでいったシーン。
  こういう心の強さがあれば魔法もちゃんと最後まで
  詠唱できるんじゃないでしょうか。
  デレた後のフィルヴィスの笑顔もかわゆーてかわゆーて。
 
 ④ロキ「遠征に行きたいかー」
  ウルトラクイズかよ!
  このネタ何歳くらいまで分かるんかいな。

 ⑤モンスター共食い
  結構えぐいです。キモイです。

 ⑥59階層の戦い
  見どころ多すぎでした。
  超長文詠唱+連続魔+高速詠唱で屈強なロキファミリアを
  瞬殺しかねない反則的な強さの精霊。絶望感満載でした。
  それをベルをダシに鼓舞するフィンの演説、
  心にずんときました。
  年長組の頑張り具合がすごかったですね。
{/netabare}

2019/11/9追記
7)原作について
 率直な感想…先にアニメを見てよかったです。
 というのがアニメの方が割とレフィーヤの百合部分を
 強調して描いており、割とゆるい印象なんですよね。

 でも原作を読んだ印象はかなり熱量こもった描写が多く、
 レフィーヤの命をかけた必死さが熱く伝わってきます。
 特に24階層の食糧庫、59階層の堕ちた精霊との戦いは
 激アツです。
 ベルVS強化ミノタウロスのシーンに匹敵するくらいです。
 
 逆に言うとアニメの方はあの熱量を作品からサルベージ
 出来ていなかったかなと思います。

 ダンまち本編に比べ世間の評価が低めのソードオラトリア
 ですが、ポテンシャルは十分にあると感じています。
 そのあたりを修正した2期を期待しています。

2020/6/14追記
 再度オラトリアの原作、アニメをさらいました。
 で、ちょっと思ったこと。長いので畳んでおきます。
{netabare}
 ➀なぜオラトリアはアニオリを追加したのか

  アニオリで入れたレフィーヤのお花畑妄想。
  逆に削られたバトルの厚み。

  なぜこうしたのかを考えると、
  とある科学の超電磁砲を意識したのかなー
  と思ってしまいます。
  似たような関係にある禁書と超電磁砲を比較すると、
  少なくともあにこれに所属する視聴者は
  禁書よりも超電磁砲を評価していると言えると思います。

 【あにコレランク】2020/6時点

         1期    2期    3期
  禁書目録   99位    108位   966位
  超電磁砲   28位    72位    -

  ダンまち   258位    607位
  オラトリア  695位

  超電磁砲は本家の禁書に比べバトルを抑えて日常シーンや
  心理描写を多く入れてます。その結果、キャラが
  深堀されて物語に感情移入しやすくなったことで、
  禁書を上回る人気となったんだと思います。
  その辺を意識してオラトリアは原作よりも
  ゆるい成分を盛ったのかなと。

  ところがダンまちと比べ、
  オラトリアの評価は低くなっています。
 
  超電磁砲のゆるさが活きたのは
  禁書が「やばい魔術系が深くかかわる世界」なのに比べ
  学生の色が強い超電磁砲の世界観だから
  生きたのだと思います。
  一方ダンまちは本家のほうが新興無名ファミリアの
  物語に対し、オラトリアは都市最強ファミリアの
  物語です。(とある と逆)

  レフィーヤのゆるい描写を入れることで、
  かえってファミリアの空気感とちぐはぐなものになり、
  キャラの深堀どころか、レフィーヤがただのおバカな娘
  のような描写になってしまったのかもです。

 ➁アニメに不足しているオラトリアの魅力
  ・ヤバさが絵に落としきれてない
  ・もしくは説明不足で作中から読み取れない 
  ・負傷度合いが軽すぎて、敵がそこまで強く見えない
  具体的には
   リヴェリアの魔法がどれだけ出鱈目な威力か。
   レフィーヤがレベル3でありながら魔力特化で
   どれだけ高出力になっているか。
   そもそも習得できる魔法は最大3つまでって
   制約説明されてましたっけ?
   レフィーヤのエルフの魔法を召還する魔法が
   いかに反則か。
   フィンのバーサーカー化がどれだけ桁違いか。
   食人花がどれだけ凶悪か。

   
  ・バトルの中で描かれたキャラの必死さや熱量が足りない
   レフィーヤとベートのやり取りをほんの少し削ったために、
   それが見えなくなっちゃいました。
   食糧庫はベートとアイズがいてもあと一歩で
   全滅っていうくらいやばい状況だったんですけど…
   そう見えないですよね。

 {/netabare}

 もったいない!

 円盤の売り上げ状況からオラトリアの2期は厳しいかな
 と思い、私はアニメの後の原作にも手を出しました。

  フィン超かっこいいですよ。女性ファン必見!
  ティオネ・ティオナの過去。
  ベートは浮き沈み激しいですが、
  彼の人となりは分かります。
  冒険者になりたてのアイズ、、、超問題児(笑。
                     などなど

 ロキファミリアの深堀がどんどん進んで非常に面白いので、
 やっぱり映像で見たいなーと思ってしまいます。
 
 

投稿 : 2022/04/19
閲覧 : 876
サンキュー:

21

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