「とある科学の超電磁砲S(TVアニメ動画)」

総合得点
88.8
感想・評価
3549
棚に入れた
20688
ランキング
95
★★★★☆ 4.0 (3549)
物語
3.9
作画
4.1
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

負けないこと……信じ抜くこと。涙見せてもいいよ、それが一番大事。

詳細は1期を観てください。

とある魔術の禁書目録(インデックス)のスピンオフで
とある科学の超電磁砲の2期です。

2クールですが、基本的に1期同様に各クールごとに
大きなテーマがあり、それを1クールで解決する物語。
{netabare}
1クール目は、御坂美琴のDNAから作り出されたクローンを
試験体にして、学園1位のレベル5・一方通行(アクセラ
レータ)をレベル6に引き上げるため、クローンたちを
毎日殺してレベル上げする。それをやめさせるために
美琴はインデックスの主役・当麻の助けを得て、
アクセラレータを止めるという話。

ここでタイトルの歌詞が意味を持つんですが、
「負けないこと」(美琴は手段を見失い、アクセラ
レータの絶対的な力に“負けて”死を引き換えに
実験を止めるという決意をする)
「信じ抜くこと」(自分のクローン“妹”への想い、
そして当麻の言葉を“信じ抜く”ことでアクセラレータ
の暴走を止めることができた)
ということになります。

ただ、おそらく賛否両論あるのは、美琴がいかにも
ひとりで背負い込んで、黒子や初春、佐天に助けを
求めず、全部自分だけで終わらせた点ですね。
(まあ、結果的には当麻が勝ったわけだけど)
「なぜ、あなたはそこまで自分だけで……」と
思わざるを得ませんでした。自分の責任だという思い
込みがあったわけですが。

そして2クールは、無能力者たちが能力を持つ人造人間の
フェブリとジャーニーを作って、能力者を見返すため
テロを引き起こそうと画策する話。
ここでは、逆に敵側に回った布束を信じ、仲間たちを
信じて共闘して「スタディ」を退けるわけです。

これも賛否両論ありそうですね。
アニオリらしいですが、最終盤のトンデモ展開(美琴
と黒子が成層圏あたりまで飛んでいってミサイルを
撃ち落とすというところとか)。
{/netabare}
1期と比較しても遜色ない出来で、満足いくものでした。
fripSideの曲も、1期の名曲「only my railgun」には
およびませんが、作風に合っていてよかったです。

前半のクローンの話は、これ絶対エヴァンゲリオンに
着想を得ましたよね(レイがクローン人間ということ)。
クローンを生成するマシンとかそっくりですし。
キャラも同じように淡々とした性格だし。

ただ、王道ですが面白かったし、衝撃的(毎日殺して
レベル上げする)ではありました。

それに比べて後半は少し弱いですかね。
無能力者の自分たちを認めさせるために、能力を持つ
人造人間を作るという発想がスケールが小さい。
さらに、仲間を信じることをテーマに入れたいため
最終決戦がしっちゃかめっちゃかにキャラを出し
まくり。アイテムたちが援護する描写は少し無理が
あるんじゃないですかね。

ただ、総じて高いレベルで安定したストーリーに作画。
さすが名作と言われるだけのことはあります。
僕は大満足でした。

投稿 : 2019/07/12
閲覧 : 223
サンキュー:

8

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