「ワンパンマン(第2期)(TVアニメ動画)」

総合得点
80.4
感想・評価
619
棚に入れた
3366
ランキング
451
★★★★☆ 3.7 (619)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.8

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サイタマの存在感が弱くなったような

 原作は未読。
 テレビ放映時は制作会社の変更に伴い、作画などが1期に較べて劣化していたので、かなり批判
されていた記憶がある。実際1期の方が良かったと思うが、あれは良すぎたとも言うべき感じ。
 個人的には音響があまり良く感じられなかったし、演出と言うか、コンテや構成の方が気に
なった。
 特に中盤の怪人協会の各所での襲撃と同時進行していくスーパーファイトの描写は、個々の
現場を次々と描くことで、緊急事態であることを見せたかったようだが、これが緊迫感が
感じられるどころか、単にぶつ切りの複数の映像を見せられた感じでイライラが募るばかり。
 それ以外にも判りにくい描写が多かったような。

 内容も1期はなんだかんだでサイタマを主軸に置いていたが、本作は個々で中心に描くべき
キャラがいて、サイタマは話を締めるための幕引き役といった感が強かった気がする。
 1期もジェノス、無免ライダーなどに焦点を当てた展開があったが、本作はその傾向がより
強くなった感が強く、特にガロウは本作の主役はこっちなんじゃないかと思うぐらい描写比重が
高かった。
 こういった群像劇のようなスタイルのために様々なヒーローが描かれるが、本当に主役を
できそうなヒーローもいれば、ギャグとしか思えないようなデザインや設定のヒーローもいて、
その振り幅が面白い。

 こうした様々なキャラに光を当てるスタイルはそれはそれで楽しかったが、その分サイタマの
出番は減ってしまったわけで・・・。
 1期では敵がどれだけ強いかを描いた後で、サイタマがあっさり倒してしまう展開が
繰り返されることで一つの様式美のようなものができあがっていたように思える。
 こういうのは「水戸黄門」の印籠や「遠山の金さん」の桜吹雪のように展開が分かって
いながら、それを楽しむといった類のもので、これを楽しみにしていた人は、この展開が
減ってしまった本作は内容的にも不満だったんじゃいかなと。

 サイタマ役の古川 慎の演技が1期以上に感情の起伏がない淡々としたものになっていたが、
自身が強すぎることによる虚しさを表現したものだったのかな。

 最後はちょっとした締めもないブツ切れな感じの終わり方。
 すぐに次作があるなら、ともかくそれから音沙汰なしでの、この終わり方はちょっと。

2019/07/20
2024/03/20 誤字・脱字

投稿 : 2024/03/20
閲覧 : 195
サンキュー:

5

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