ジャスティン さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
天気...それは神が気分で気候を変更することだ
【視聴きっかけ】
今回は新海誠監督の話というところで、見ようかなとは考えましたね。
実は今回見ないか見ようかなかなり迷っていた
それは、人気度や知名度が高いからという理由でアニメを見たくないから
これに関しては個人的にアニメの楽しめない理由。
でも、その理由はあったものの、実際に視聴したのは
友人が丁度見たいというのもあったが、私自身も映画で見ることが
なかったので今回見ようかな?と思った
※余談です
でもこれは、映画に限ったことではなく、これはアニメ作品全て言える
いつもレビュー投稿している作品はマイナー作品もあったり
王道だったりするのは
ただの妄想に過ぎないのだが、
『人気なものしか見てないってただ認知度決めているだけじゃん。
周りの評価がないと君はアニメを知れないのか?』という被害妄想がずっと
自分の心で刺さっています。
これは私が思っていることなのでどうでもいいかもしれない。
まあ、でもこんな理由が人気があるものやマイナーなものまで
これからも見ていくと思います
【良い点】
■雨の描写について
今回良かった点としては、勿論どれも素晴らしいのですが、
特に今回見るポイントは「雨」です。
天気の子を見るうえで評価はやはりここですね。
これが今回テーマという感じなので当たり前っちゃ当たり前なんですがw
雨といえば、「空の境界シリーズ」や「鬼滅の刃」などで知られる
ufotableさんのイメージが強かった。
雨の描写って最近クオリティがますます向上していて大変満足しました
特に音響周り。作画もあるが、絶対に今回は音響!
ここまで再現するか!?というぐらいリアルな音がしましたね。
雨の強さに応じて音をでかくしたり、小さくしたりするのは
上手いと思った。
でもそれは、最近の作画面に強い制作会社はよく出来ることだが、
それは、強い雨の場合に限る。
今回の天気の子ではやや弱い雨、強い雨、雨が降りだした音、止んだ音
雨と風が混ざった音...全てがリアルに聞こえた
また、どっちから雨が強いのかとか、左の方は小さく、右がでかくしていたりしていて素晴らしかった。
■ストーリー構成に関して
今回見る点としては、本当に言うと「君の名は。」とほとんど見せ方が似すぎている。
一旦評価を下げようと思ったが、これは意図的に同じにしたのではないか?と考えた。
シナリオに関しては、起承転結が君の名は。とほとんど同じで正直最初らへんは面白くなかった。でもこれは、「この構成に気づいてほしい」という思いもあったのではないか?と思った。
新海さんは本当に凄い人なので、そこの層も考えてやってくるはずと思った
なので、天気 = 心理描写というのは読みやすかった。
これは君の名は。の前半部分でいう 入れ替わりの生活の一部始終を見せる演出は 今回でいうところの 天気を変えますというアルバイトの描写がそのまま展開されていた。
君の名は。も実際にそこから話がぽつりと変化して、最後には突然姿を消すといった描写は今回もまねていた。
それに関しては、「またこういう展開を入れるのか?」とも思った。
今回見て欲しいのは違う場所なのかと把握した。
そこで今回見るところは、「天気 = 心理描写」というところだ。
悲しい思い = 雨が強い 風が強いなどがあり、実際に最後は雪まで降っていたり、雷がひどかった。最終的には東京自体が雨の影響で水没するがw
嬉しい思い = 少し雨が降っているぐらい。または、祈って晴れになる
的な感じだった。心理描写というのはなかなか難しい路線だと思っています
心理描写 = 人間的の心をアニメーションで表現することになる
ある意味芸術的な見せ方が必要になったりする。
勿論このような演出は新海さんらしかったとも言える。
ですが、これは悪い点にも見えてしまう...
【悪い点】
■君の名は。のイメージがつきすぎたので何かの圧力がかかった?
新海さんの作品を酷くいうことは、あまりないのですが少し気になった点があったので...
新海さんはこれまで数々の名作を作ってきたことだと思います。
ですが、はっきり言うと「アニメとしては良かった」
だが、新海さんの作品でいうと「そうでもない」というのが本音
新海さんは、君の名は。で売れすぎた。
それはある意味次回作の期待度があまりにも増えるということ
新海さんはその対応策として
「君の名は。を見た人でも喜んで貰えるようにしなければならない」
といった考えをしてしまったのか?と思った
今回特に、ストーリー構成が君の名は。に似すぎている。
それは、新しいものがあまり見えてこない...
新海さんの本当に作りたかった作品が見たかった。
有名になりすぎて、ハッピーエンドしか作れないようになってしまう影響がある。
勿論、それも良いことだが、バッドエンドが作れないアニメなんて悲しい
有名になることは誇って良いと思う。
でも、それでも人気になりたいからという安い理由で
今回のストーリー構成を作っていたら少し残念に思う。
何か、新しい要素があまり感じることが出来なかった。
作画面、音響面、心理描写は良かったものの肝心の脚本が
「安定した作品を見せます」オーラがやばかったです。
新海さんの本当に作りたいものを作って頂きたいです。
これが作りたかったものです。ならいいけどw
勿論今回のストーリーが嫌いなわけではないのでご安心ください