「天気の子(アニメ映画)」

総合得点
84.0
感想・評価
703
棚に入れた
3028
ランキング
298
★★★★☆ 3.9 (703)
物語
3.7
作画
4.5
声優
3.7
音楽
4.0
キャラ
3.7

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薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

マジック・リアリズム

爽快にも、不快にも、なった。
激しさと、穏やかさが、あった。
甘やかさも、苦々しさも、感じた。


怒らせる作品、だったの?
誰かが、誰かに、怒られたの?
誰かが、誰かを、怒れるの?


そんなの
立ち位置や受け止め方で、評価は変わること。

ううん、書きたいのは、そんなことじゃない・・・。


愛は、地球を母とし、宇宙を父とする。
人からセカイへの、愛の、実践者。
セカイから人への、愛の、伝道者。

それが、天気の子なの・・・?


私は、そんなゆるい感覚に、ぼんやりとひたっていた。




私の今は、過去でできあがっている。

8分も前のおひさまを見て
8.6光年も前のシリウスを見る。

帆高がみている 陽菜の、えがお。
陽菜がみている 帆高の、なきがお。

それだって、数ナノ秒前の過去。


"今" は、そんな刹那と、そんな悠久とを
重ねて、紡いで、縒り合せて

やがて、確かな絆を結んでいく。


帆高のこころ × 陽菜のきもち

いつだって、世界は、ひとのエモーションでゆらいでいる。



だから
やれることがあるうちは
どんなに、みっともなくっても
「僕たちは大丈夫」だって言えるはず。

きっと
できる理由があるならば
どんなに、わらわれたとしても
「君の大丈夫になれる」って言いきれる。


それは未来を確かなものにするキーワードだから。

新しい物語を創り上げていく羅針盤になるはずだから。



新海監督が魅せてくれるのは、いつだってマジック・リアリズム。

RADWIMPSが聴かせるメッセージは、あったかいメロディライン。

私も、目の前の今に、信じられる愛があるはずと思って、生きていこう。

投稿 : 2019/11/29
閲覧 : 354
サンキュー:

16

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