「BLOOD THE LAST VAMPIRE -ブラッドザ・ラスト・ヴァンパイア(アニメ映画)」

総合得点
65.4
感想・評価
185
棚に入れた
846
ランキング
3234
★★★★☆ 3.6 (185)
物語
3.5
作画
3.9
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.6

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ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

実は「日本刀を使う美少女」を描きたいだけ

「日本刀」+「美少女」+「劇画」ということで海外では割と人気であり、ヴァンパイアものやゾンビ好き、ホラー好きの西洋圏にはウケがいいです。
実際、このBLOODシリーズは海外の映画コンベンションのために作られているので、当時からして声優も外国人を起用しています。

日本でも最近はハロウィンが人気ですが、コスプレをする祭りではなく、実際は自分たちの行いを省みる「降霊祭」であり、日本で言うところの「お盆」です。あと、農家の秋の実りの収穫祭だとも言われています。

こういったホラーには大きく分けて2パターン有り、吸血鬼やゾンビ、狼男やフランケンシュタインの怪物のようなモンスターや殺人鬼が恐ろしいと捉える「ゴシックホラー」というものと、1970年代からホラー小説家スティーブンキングが提唱する「現代人の心の闇や荒み」を恐怖と考える「モダンホラー」があります。

「モダンホラー」といえば、最近またリバイバルブームになっているスティーブンキングの一連の映画作品「キャリー」「デッドゾーン」「シャイニング」「ペットセマタリー」「イット」のことを指しますが、キングの面白いところは超常現象(怪物、超能力、幽霊)などが人間の心の揺れ動きによって、良い方にも悪い方にも捉えられる曖昧なものとして扱っており、勧善懲悪ではないことです。現代人の奥底にある「人間不信」や「身体の悩み」などが超常現象と折り重なって、表に出てくることが挙げられます。

従って「モダンホラー」においての「恐怖」とは「人間の心」つまり我々人間そのものを指すのです。

しかし、このBLOODシリーズはどの作品においても美少女が刀を使ってバンパイア(妖怪)と戦う妖怪チャンバラアクションでしかないので、どちらかといえば「ゴシックホラー」作品に近いと思われます。

日本のホラーは元来、人の怨念や恨みを取り扱う「怪談」が多いのですが、最近はハリウッドに押されてか。。そういう作品は少なくなってしまいました。

投稿 : 2020/07/24
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サンキュー:

8

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