「冴えない彼女の育てかた Fine(アニメ映画)」

総合得点
81.8
感想・評価
89
棚に入れた
414
ランキング
257
★★★★★ 4.6 (89)
物語
4.7
作画
4.6
声優
4.6
音楽
4.4
キャラ
4.7

tao_hiro

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

冴えない彼氏の育て方

すみません、読み苦しい箇所(誤字等)を訂正しました。
_______________________________

<テレビシリーズ(1期、2期)のレビューも含めます>

皆さんは「浪花恋しぐれ」と言う歌をご存知でしょうか?
♪芸のためなら 女房も泣かす~という歌い出しで、
1983年(昭和58年)に大ヒットしたデュエット曲です。

この歌では、「自分の夢のためには、妻の苦労を顧みない夫」と、
「夫の夢のためには、自分の苦労を厭わない妻」の堅い夫婦愛が
描かれています。

今時あり得ないような男女像なのですが、約40年ほど前には、
このような男女像が支持されていたのです。

しかし、男女同権と言われる現在で「一方の夢のために一方が犠牲に
なる」という思想は、特に女性にとっては”キモい”かもしれません。
「夢も苦労も二人で分かち合う」というのが正しい姿でしょう。

ところが、私も含む少なからずの男性が、このようなアナクロな男女
関係に憧れを抱いていると思われます。

つまり、男性は、何でも受け入れてくれて、認めて応援してくれて、
”ちゅっちゅ”までしてくれるのが、最高に心地いい女性であると
考えている節があります。(そうでない男性諸君にはお詫び申し上げ
ます。)

ずいぶん都合のいい身勝手な話なのですが、さる女性誌の記事によれば、
男性と言うのは、基本的に”子供”であり、”お母さん”のような母性
あふれる女性を求めているそうです。

そう、加藤恵と言う女性は、そんな男性の理想像なのではないでしょう
か?

もちろん彼女は、倫也をただ甘やかしているだけではない賢い存在です。
自分が傷つきながらも、あきらめることなく、自分の理想とするゴール
を目指し、倫也を導き、そしてやり遂げます。

そして自分が「最高に胸がキュンキュンするようなメインヒロイン」に
なるとともに、倫也を「最高に胸がドキドキするようなヒーロー(主人公)」に”育て”上げます。

この物語のタイトルは、「冴えない彼女の育て方」ですが、結局、本当
に育てられたのは主人公(倫也)の方だとも思えます。だから、この物
語は「冴えない彼氏の育て方」でもあります。

浪花恋しぐれの世界、すなわち「男性を支えるのが女性」という価値観
から約40年が経ちました。現代風にアレンジはされていますが、この
価値観を踏襲したこの作品のヒットは、果たして男性の理想の女性像は
「変わらない」のか、はたまた2次元オタク男性の中にしか「生き残っ
ていない」のか、はなはだ考えさせられる作品となりました。

ただ、いずれにせよ、しょせん男性は女性の手の平で転がされる存
在なのは、いつの時代でも変わらないようです。


・・・さて、本劇場版の出来ですが、私には文句のつけようがないほど
素晴らしい出来でした。まさに大団円だったと思います。

上映時間中、ニヤニヤが止まりませんでした。上映後もたぶんそう短く
ない時間の間ニヤニヤした気味の悪いおっさんだったと思います。

視聴後しばらくは「優しい気持ちになれる」作品だと思います。

投稿 : 2019/11/05
閲覧 : 118
サンキュー:

6

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