「耳をすませば(アニメ映画)」

総合得点
87.8
感想・評価
1446
棚に入れた
9816
ランキング
139
★★★★☆ 4.0 (1446)
物語
4.1
作画
4.0
声優
3.7
音楽
4.1
キャラ
3.9

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ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

前にも書いたけれど,月島雫は,思ひ出ぽろぽろの10歳のタエ子と同じ声優さん

柊あおいの漫画作品は既読。

原作は,漫画としては短い作品で
猫の置物,バロンと黒猫は出てきます。
天沢聖司も当然登場しますが,バイオリン
職人見習いではありません。絵描きです。

全一巻8話しかないのであっという間に読めてしまいます。

アニメの方は,近藤喜文監督

脚本 宮崎駿 

監督さんの方は1998年に亡くなられており,
この作品が,長編アニメとしては
唯一のものになっています。

ところで,この短い話を,理想の中学生の
恋愛物語にしたのは,近藤喜文監督の
裁量としか言いようがありません。

本当に惜しい人物をジブリはなくしたと思います。

脚本で宮崎駿氏が係わっているとはいえ,
宮崎ワールドとは違い,
物語全般が,リアルの中で地に足がついて
ついていて尚且つ,人の心をつかんだところが
いいです。。

雫の想像の(バロンの)物語の中での話ですが
それでいてファンタジー要素があり。

カントリーロード(cv:本名陽子)をみんなで演奏するところあり。

猫のバロンとおじいさんの昔の恋話や
西洋のからくり時計の話ありで,
引き付けどころ満載です。

好きの反対は,無関心といいますが,
好きだからこそ「嫌な奴」になるのが
中学3年生ぐらいの心情としては当たり前なのでしょう。

コンクリート・ロードと,からかう方も同じです。
好きなんです。本を先回りして読むなんて
しゃれているではありませんか。

天沢聖司が,進路をすでに決めかけているのに
雫は「お荷物になるのなんて嫌だ」と,小説づくりに
ひた走りますが,そういう無鉄砲なところも
好きな人がいる中学生らしいですね。

どの年代から見ても,理想の年齢相応の恋愛像で
「うらやましく」もあり「ほほえましく」もあるところに
皆が惹かれるのでしょう。

20代の姪っ子が,こんな恋をしてみたかったといいますが,
イタリアと日本,大人になるまでの時間の障害を
指摘していました。

この先,何とか二人の間の距離と時間の
壁を乗り越えて「幸せになれよ」と
素直に言いたくなる作品です。

投稿 : 2020/06/09
閲覧 : 301
サンキュー:

7

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