「映像研には手を出すな!(TVアニメ動画)」

総合得点
80.0
感想・評価
583
棚に入れた
2212
ランキング
465
★★★★☆ 3.8 (583)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

まるで劇場版のようなNHKの本気。

詳細は公式でも。

JK1の浅草は、小さい頃に観た「未来少年コナン」的
なアニメによってアニメ制作を夢見る少女。
同級生の金森とアニメ研の上映会に行ったら、
メンインブラック的な連中に追われるカリスマ読モ
の水崎と知り合うことに。
実は水崎はアニメ大好き。人物を描くのが得意で、
3人は映像研を作ることになります。

というお話。

「夜明け告げるルーのうた」「夜は短し歩けよ乙女」
といった劇場版アニメを制作するサイエンスSARU
の制作。非常に高い映像クオリティの初回です。

展開も、まるで劇場版のような流れるような疾走感。
このクオリティの作品を地上波で放送するという。
まさにNHKの本気。

メインヒロイン(?)の浅草のCVは、NHKの朝ドラ
出演女優・伊藤沙莉さん。専業声優ではないので、
不安感があったのですが、これは音響監督の力か、
まったく違和感がないです。「なつなぐ!」も
見習ってほしいですよ。
そして金森のCVは、これ本当は浅草をやっても
いいと思う声優の田村睦心さん。

文句なしに覇権争いの一角となる予感がします。
これは継続視聴です。

=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
映像研を旗揚げした3人組。
しかし、部に昇格して予算をゲットするには、実績を
上げなければなりません。

そのため、教師と生徒会へのプレゼンに向けて、
作品づくりをスタートさせることに。
3人組の空想の世界は広がるのでした。
{/netabare}
アニメーション作品は観る人をわくわくさせてくれ
るものという基本的なことを思い出させてくれます。
おそらく作り手側も、とてもわくわくしながら
製作しているのでしょう。
それが画面から伝わってきます。

毎週が楽しみでしかない作品は、やっぱり良作だと
思いますよ。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
いよいよ文化祭です。
最後まで粘り強く製作してきたロボアニメが、
ついに完成。ひとりでも多くの人に観てもらいたく、
読モである水崎氏の知名度を活かしつつ、ロボの
着ぐるみで構内を大捕物。
おかげで会場は多数の観客が詰めかけ、そして
なんと水崎氏の両親まで。

実際に完成した作品を観た水崎氏の両親は、
彼女がきちんと表現者として成長していることに
目を細め、とうとう映像研での活動を認める
のでありました。
{/netabare}
というお話です。

いやもう、ホントこの作品は「センスの塊」と
いう言葉が最適ですね。
あえてキャラをユニセックスな雰囲気(ま、JK
なんですけど)に仕立て、余計な萌え要素など
廃してストーリーに集中できる造り。
本来なら水崎氏は男ウケを狙いますよ。そこを
あえてやらない。

ワケわからん世界観に見えて、実は綿密に
練られた下町の学園風の舞台もツボ。
そこをキャラたちが、所狭しと暴れ回る。
今回も、ロボぐるみを着た学生が、ターザンの
ように下りていく(ジップライン)シーンなど、
躍動感がすごい。まさに「未来少年コナン」の
ようなキャラの暴れっぷりです。

ということで、単なるゆるい日常萌えアニメが
好きな層には、まったくウケないとは思います
が、センスの良さが感じられるアニメ作品が
好きという人なら間違いなくツボですね。
「リトルウィッチアカデミア」とか、「キルラ
キル」とか、「少女終末旅行」とか。

もちろん、僕もこれ大好きな作品です。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}{netabare}
ラストシーンの音楽が勝手に差し替えられていたこと
にコミットA直前になって気づく浅草氏たち。
そこで浅草氏が提案したのはラストシーンの描き直し
でした。より自分たちのイメージを具現化するため、
そして作りたい物を作るために。

コミットAは完売して大成功。
浅草氏の自宅で出来上がった作品を3人で観ます。
途中で寝てしまった浅草氏だったが、金森氏、水崎氏
には浅草氏がどんな感想を言うかわかっています。
「まだまだ改善の余地ばかりだ」
{/netabare}
NHKアニメにしては珍しく1クール作品でした。
まあ、カロリーの高い作品だから、2クールをこの
クオリティで維持できるのは難しいのかもしれません
ね。そのくらいすべての面でハイレベルの作品。

クリエイターのこだわりというものが、しっかりと
描かれていたアニメでした。
そして、その細部のこだわりが作品にどう反映される
のか答え合わせをちゃんとやってくれるので、観てる
ほうも「おお、ここはあのシーンの…」って膝を打つ
ことができるのです。
こういう作り方だから、今期でもトップクラスの名作
になり得たのだろうと思います。

女優の伊藤沙莉さんを主役に抜擢というのは、放送前
は懸念していたのですが、なかなかどうして、個性的
な声質が浅草氏にベストマッチ。演技も問題なく、
素晴らしいものでした。

続編を待ちたい作品ですね。観て損はありません。
{/netabare}

投稿 : 2020/03/23
閲覧 : 457
サンキュー:

21

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