無毒蠍 さんの感想・評価

3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

感動はした、 でもそれ以上にマンネリでした(´・ω・｀)

新しい仲間にチョッパーを加え航海を続ける一味、
王なる宝を求めて王冠島に上陸しようという矢先に海底火山の噴火に巻き込まれて、
チョッパーが飛んでいってしまう、というのが今回の導入部分ですかね。

つまり前半はチョッパーとの再会がメインになります、
その間にチョッパーはモバンビという少年と出会い良好な関係をつくりあげていました。
全体を通しての印象としては、この作品のテーマとして、
チョッパーとモバンビ双方の仲間や絆というものに対して
どう向かっていくかが描写されているような気がしたかな。
ようはチョッパーとモバンビの成長物語というみかたも出来るという事です。

そして今回の敵はルフィ達と同じく王なる宝を求めて、
王冠島にやってきたバトラー一味。

まずバトラーの側近であるホットドッグ将軍、懸賞金は400万ベリーらしい、
前作ねじまき島のやつらよりも低くないかい？
バトラーは動物学者で海賊ではないんですよ、
なのに何で側近二人には懸賞金がついてるんでしょうね。
例え海賊でなくても悪者であることは間違いないのか…
さて、このホットドッグ将軍、自己紹介のときに世界一最強の男と名乗りゾロの反感をかいます、
足技使いなのでサンジが相手をするのかと思いきやゾロなんですよ、
これはよかったですね、こういう細かいところでも変えていかないと余計にマンネリになっちゃいますし。
鉄をも砕く足技らしいけど、そんな足技使えたらゼフ以上じゃないですか、
ゾロとは力の差が、かなりあったと思います、鎖で縛り続けてる間はフルボッコにしてましたが、
ゾロが刀を抜いたらあっという間に倒されちゃいました、
最後の「世の中にはお前なんかより凄い蹴りをするやつがいるんだよ」
という感じの決めゼリフはカッコよかった。

もう一人の側近はヘビー総裁、懸賞金420万ベリー。
なんかナスみたいな輪郭しているくせに世界一の色男と名乗りサンジの反感をかっていました、
こいつは剣士です、なんか鞭みたいにしなる剣を使用していました、
るろ剣のほうき頭が使っていたようなやつね。
サンジの蹴りを残像を残し避けるような動きを見せたのですが結局なんだったんだろ？
その後は前作と同じように「お前には何も守れない」などの挑発でサンジを怒らせ、
あっという間にやられちゃいました、あの残像は本当に謎だよ。
意図がみえないというか、無理やり見せ場をつくったようにしか…
そしてこの「何も守れない」などの挑発がマンネリポイントの一つです、
前作のねじまき島に引き続きですよ？
原作のクロオビ戦もいれれば三回目、映画なんだしオリジナルで勝負してほしいよね、
サンジ挑発パターンの演出から少しは変えてもらいたいものです。

そして敵の首領でもあるバトラー、
動物学者で賢そうだが、凄いバカというか隠し事が出来ない性格のようで…。
宝の秘密はある動物のツノにあるということをつきとめたバトラーは、
ツノクイという猛獣をあやつりツノ狩りを行っていました。
モバンビとの追いかけっこの末、動物王のツノの奪取に成功していましたが、
ツノの落ちた場所からするにルフィ達に気づかれずにツノを持ち去るのは不可能でしょｗ
どれだけルフィ達はうっかりさんなんだよ、
ツノを食したことでバトラーはとんでもない化け物と化しました、
彼は人間をやめたかったのか…
ツノは熱を帯び、そのツノでルフィを串刺しにするという荒業を披露しましたが、
最後はルフィにツノを砕かれヨボヨボになったところをぶっとばされました。
ものすごい強そうな印象もあったけど、ツノ砕かれたら終わりなのかｗ
ゾロの斬撃で十分やれそうな気がするよ。

もう一つのマンネリポイントとしては、
モバンビの自分には力がないとか、まだ子供だからというようなシーン、
これも前作のねじまき島、アキースとのやりとりを彷彿させて残念。
全体的にどこかでみたような？ワンピース作品のシーンを使いまわしたような演出にはうんざりでした。

今回も敵はそこまで強力じゃない、まぁ一人チートっぽくも思えますがツノを砕けば終わりですしね。
そう考えるとバトルではなく物語に力をいれてたのかな？
たしかに良い話ではありますが、こういった絆や友情というテーマは、
ワンピースで多く使い古されてきたテーマですし、そこでもマンネリを感じてしまったのは残念でした。

【B＋78点】