「宝石商リチャード氏の謎鑑定(TVアニメ動画)」

総合得点
66.2
感想・評価
162
棚に入れた
589
ランキング
2891
★★★★☆ 3.2 (162)
物語
3.1
作画
3.3
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.1

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ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

無理のあるキャラ、無理のあるシナリオ

「お仕事+日常の謎」というスタイルのアニメ
近いところで言うと「タレーラン」なんかかな?
人が死なないミステリってのは一時期流行っていたけど、その系統だと思う

3話途中で断念

物語の牽引役である正義のキャラ付けに無理がありすぎる
正義という名前に見合った人間として、店で出会う人々にお節介をやいてしまう…という性格なんだろうけど、そこが上手く行っていない

高額商品を取り扱う宝石店という場にいるには服装・発言・行動全てに違和感がある
大学生ならスーツの用意くらいあるはずだし、そもそもお茶汲みと清掃が主業務なのに顧客に介入しすぎ
「介入しないと話が進まない」というのはあるにせよ、そうすべきでない立場の人間に牽引役を任せている時点で話として失敗としか言えない

二人の立ち位置は逆のほうが良かったんじゃないの?
お節介から顧客の悩みに踏み込んでしまう宝石商と、傍で話を聞きつつ要所でアドバイスを入れて解決に導くお茶汲みというコンビのが纏まったはず
仕事を忘れて顧客にズケズケ踏み込むお茶汲みと、それを強く諌めもしない宝石商というコンビでは舞台設定の違和感ばかり増してしまう

というかリチャードの役割も微妙に宙に浮いてる感じで、作者のやりたいことと実際に描かれている話が乖離している印象が強い
「謎鑑定」と銘打たれつつ、実際のところこの物語は謎解きの要素はない
謎解きがない、というのはミステリ調の物語ではないという意味ではなく、謎を解くことを目指す人物が存在しないという意味

悩みを持って宝石を持ち込んだという点、宝石の鑑別、悩みの解決という点、この3つが特に連結しないまま話が進んでいる
「宝石にまつわる謎」ではなく「謎を話に組み込むための宝石」となっており、宝石の存在に必要性を感じない

「タレーラン」の場合喫茶店という場もあって日常会話や悩み相談への連結がスムーズに進められていた
実際の中身や話の展開に関しては好みでなかったため半ばほどで読むのを止めてしまったけど、不自然さはあまり無かったように記憶している
反面こちらは初対面では宝石の鑑定以上の付き合いを持つ職業ではないため、悩み相談への連結が強引にならざるを得ない
そのへんの根本的な問題を解決できないまま話を展開させてしまったんだろうな、と

酷評ついでに言ってしまうと、無理矢理にお洒落な雰囲気を出そうとして会話を不自然に迂遠なものにしている傾向がある
婉曲な比喩を多用した会話をするのが格好いい、みたいな勘違いをしているのかなと思う
リチャードは探偵役も牽引役も担わず、ひたすら宝石雑学と比喩の羅列を繰り返すばかりになっている

役割の薄さ微妙さに対して無理矢理「デキる人」感をだしているのが逆に滑稽さに繋がっている印象
正義の不快感、リチャードの上滑り感、シナリオの違和感、この辺りに耐えられないため以降視聴はしない

投稿 : 2020/01/28
閲覧 : 287
サンキュー:

8

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