「モアナと伝説の海(アニメ映画)」

総合得点
70.8
感想・評価
43
棚に入れた
275
ランキング
1435
★★★★☆ 3.9 (43)
物語
3.8
作画
4.2
声優
3.8
音楽
4.1
キャラ
3.8

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takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

どんなことがあっても進んでいける。私はモアナだから!。

 とにかく映像の力が圧倒的に凄い!「ズートピア」の街並みや、色んな動物の素晴らしさも見事だった。しかし、本作の空、海、自然、生き生きとした褐色の人々の生命力溢れる描写の凄まじさには及ばない。


キャラクターデザインの良さも言うまでもない。とにかくモアナのデザインが素晴し過ぎる!。


スベスベでキレイキレイなアニメキャラのお嬢さんというような整いすぎな不快感を脱し、それでいて魅力的にちゃんと見える奇跡のバランスを実現している。


褐色の肌、黒々とした艶のある髪、微妙な表情の妙、全てが調和して見事な和音を奏でている。


溶岩魔神のデザインも最高!。そこに力強いミュージカルの勢いが加わって、圧倒的に上がる作品に仕上がっている。


 ストーリーは、ほとんど神話を現代の技術でアニメ化したような構成である。それは古臭いということか?、否!。延々と語り継がれる不変にして普遍な「行きて帰りし物語」。


ピクサーの初期からのテーマである「なりたい自分、本当の自分とは?」というテーマを自然に物語で語っている。この点、「ズートピア」は少し主張が前に出過ぎてるし、「アナ雪」もテーマありきで作り過ぎな感じがあった。


長い旅の果てにモアナが見つけたのは自分自身の内に生きる使命だった。


使命や運命とは自分の外にある物でない。環境とそれに対する自分、この格闘が徐々に自分の中に運命の軌道を形づくる。


それに自覚し、それさぜるをえない、あるいはそれしか自分には無い!という厳しい必然に従うか、従わないかの二択しか人間には選べない。


群れの中の安定に落ち着かず、心の旅の果てに自らの道を発見したアウトサイダーが結果的に世界を救い、新たな道を開拓する。本作には普遍的な自己実現の物語が象徴されてるから真の傑作と言いたい。
 

投稿 : 2024/03/28
閲覧 : 384
サンキュー:

14

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