「虚構推理(TVアニメ動画)」

総合得点
75.4
感想・評価
572
棚に入れた
2318
ランキング
790
★★★★☆ 3.4 (572)
物語
3.3
作画
3.5
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.5

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ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

後付けの後出し

[2020/01/30 v1 期待しつつ様子見]
[2020/02/22 v2 後付けの後出し]
[2020/02/22 v2.1 (最終話視聴後の追記・修正)]

原作知らず。
11話までみて。。。というところです。あと一話で終わるはずなので、一応最後まで観ようと思いますが、自分の中では現状こんな感じで、多分このままだと思います。
→最終話視聴後のちょっと追記

― v1 期待しつつ様子見
{netabare}三話までを一気観しての感想です。

一話:{netabare}唐突な立ち上がり。でも、キャラデザは好きな方。琴子さんの声は好きなんだが、話し方が勘に障る。物語の入りとして、次回以降に興味を繋ぐという点でとてもよいと思う。{/netabare}

{netabare}なんなんだこの色彩は?dアニメに渡す際のエンコードミスかな(どうやらそうでもない模様、っていうかそんなわけあるか・・・)?彩度、輝度ともに半端に低い。似たような色彩の使い方は「荒ぶる」でもみられたが、あちらは輝度が十分にある分「パステル調かな?」で済んだけど、本作のこれはちょっとわからない。過去の回想とか?一話全部?{/netabare}

二話:{netabare}なかみについては、ほぼ記憶にない。あからさまに彩度が高くなった。opとedは対なのか。おもしろい。{/netabare}

三話:{netabare}会話劇なのか。屁理屈こねるのが仕事なの?虚構推理って、虚構の世界の出来事に対する推理じゃなくて、推理という名の虚構をでっち上げることなの?それが神の仕事なの?いよいよ勘に障る琴子さんの話し方。彩度・輝度、さらに上がった?{/netabare}
と、
{netabare}思っていたら後半一転。別れたお姉さん登場。アクションの作画、結構よいのではないか?動きも潤沢とはいかずとも十分に思う。この流れなら、僕でも楽しめそう。{/netabare}

もすこし様子見。{/netabare}

― v2 後付けの後出し
{netabare}なんだか嫌になってきた、というのが本音。

「虚構による虚構の上塗り」といえばカッコよくもあるが、僕が受ける印象としては、「後付けの理屈を後出しし続けている」としか思えない。全く同じ行為を指す言葉だが、言葉面の印象の通り。後付けで理屈を展開する作品はいくつもあるし、その中には僕も気に入っている作品もあるはずなのですが、本作に関しては「後付け」+「後出し」の胡散臭さが際立って感じられてしまいました。なんていうか、一緒に仕事したくない人、二言目には「いえ、実は、」を繰り出してくるような、信用できない人という印象を琴子さんに持っています。

僕がこう思う理由はおそらく、琴子さんが語り過ぎであることに起因していると思う。

自らの行為をセリフ・独白の形で「語らせる」ことは、映像作品では最小限に留めるべき、と考えています。しかし、この物語と琴子さんたちの行為の意味をアニメという形で再現する場合、必然的に琴子さん自身が語る必要が生じてしまいます。声優さんの素晴らしく良く通る、心地よい声でつらつらと述べられる「行為の意味」は、この上なく押しつけがましく、白けます(声優さんが悪いと言っているのではありません)。

どなたかのレビューにあった文言なのですが(どなただったか失念してしまいました、すみません)、この作品はアニメにする必要がなかったものだと僕も感じます。漫画、あるいは小説の形のほうが素直に物語を受け取ることができ、もっと楽しめたのではないか、と。漫画や小説ならば、地の文による説明を用いることができます。また、読むペース、すなわち、理解するペースも読み手次第です。行為の意味の開示を琴子さん本人にさせる必要もなくなりますし、押しつけがましさも減るように思います。


物語の面白さを損ねているように思うもう一つの要因は「虚構議会」の描写が軽く感じられること。率直に言えば、その「議会」の情勢変化がまるで納得できない。

その理由の一つは、六花さん側の描写の希薄さが原因と思う。ほぼ琴子さんサイドからの描写で、六花さんは書き込み1つ以外は死んで未来を選択する部分だけ。確かに、大きな枠組みでは六花さんが「虚構を先に作り出した」という先手を打っていて、琴子さんたちの行為はそれに対する反撃です。が、局地戦での応酬を時系列に描くこともできたのではないだろうかと思う。両者のやり取りが見えづらい分、琴子さんによる「後付け後出しワンマンショー」のようにみえてしまう。

加えて、「虚構議会」のモメンタム描写があっさりしすぎていて、掲示板閲覧者の意識や思考の変化が空虚なものであり続けたことも理由と考える。あるいは、こちらのほうが大きい理由かもしれない。六花さんの「死に戻り」のタイミングと掲示板のモメンタム、その時系列を描写してくれるだけでも、「議場」のダイナミズムが描けたのではないだろうか。

{/netabare}


― v2.1 最終話まで観て
{netabare}「人々が想像し、それを理想と願う「虚構」は、しかし、どれほど強くそれが望まれていても、確定した事実を凌駕し新たな事実になることまではできない」みたいな制約というか前提条件はどこかで提示されていたでしょうか。なけれないけないはずなのですが、聞き逃したのだと思います。

もしもこれがないと、物的事実としては死んだはずの七瀬かりんが生き返ったりしちゃうんじゃないかと・・・・だって、そうであることを「納得」した人は少なからずいたはずで、今後それが膨れ上がる可能性だって・・・(作中に述べられていた六花さんの目的からすれば、そのルートだって手段として許容可能なはずだし・・・)

Wikiをみていておやっと思ったのですが、Wikiには「4種類の嘘の解決をあらかじめ嘘と断ったうえで並べる」と書かれています。この、「嘘と断ったうえで」は、紗季さんと視聴者に対してでしょうか(それならわかる)、それとも、掲示板においてでしょうか。そんな描写、ありましたっけ?

いずれにせよ、僕にとっては琴子さんの描写がネックになってしまいました。しゃべり過ぎる、説明しすぎる人物は、基本的に信用できません。他の方も指摘されていますが、「断定口調」を連発するのもいただけません。

最終話後半は、まぁよかったんじゃないでしょうか。爆発しておけばいい。

{/netabare}

投稿 : 2020/03/29
閲覧 : 502
サンキュー:

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