「恋する小惑星(TVアニメ動画)」

総合得点
76.9
感想・評価
416
棚に入れた
1610
ランキング
656
★★★★☆ 3.6 (416)
物語
3.5
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.6

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ネタバレ

スライムベホマズン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

KiraKira綺麗なきららアニメ!

原作は未読です。きらら作品ということに加えて、アニメ製作会社が動画工房、そして主要スタッフが「私に天使が舞い降りた」に多数参加されていたということもあり、期待値高めで視聴しました。序盤こそパンチの弱さなどから少し微妙に感じていましたが、話が進むにつれてどんどんこの作品が好きになっていきました。

高校の地学部を舞台に繰り広げられる、夢を追う女の子達の物語です。地学部と言っても天文班と地質班に分かれていて、小惑星以外の分野もしっかり描かれています。なので地学に興味のある方は必見です。自分のような勉強不足な人もその丁寧な地学描写には惹かれると思います。{netabare}とJAXAと国土地理院に見学しに行く4話は、施設描写や背景の細かさなどお見事でした(自分は行ったことないですが笑)。また4話は地学部5人が夢を語り合うシーンも含めて好きな回です!もちろん地学描写は全話通して繊細で良かったと思います!{/netabare}

キャラクターもきらら作品なのでみんな可愛いく、ほのぼのと見ることができます。とはいえ、主役であるみらちゃんとあおちゃんの2人はキャラが弱いように感じました。ギャグや可愛さを含め、物語を引っ張っているのは2年生のイノ先輩と3年生の桜先輩・モンロー先輩などの力が大きかったと思います。主役2人の存在感のなさなどが少し違和感となり、またコミカル要素が少なかったことも含め、序盤が微妙に感じてしまったのだと思います。しかし、お話が進むにつれ、特に後半からは素晴らしくなっていきました。

{netabare}具体的にそう感じるようになったのは、総集編を挟んだ後の第7話からです。第6話のラストで3年生2人が受験のため引退してしまい、視聴者である自分も不安になったのですが、残った3人の地学部活動やイノ先輩の地学オリンピック受験など面白いエピソードもあります。そのような中で、特筆すべきは9話にあると思います。卒業にあたって、バレンタインで部員みんなにチョコを渡す桜先輩と、今まで地学部で本当に楽しめてきたか分からなかったモンロー先輩の気持ちが丁寧に描かれていて、卒業式の日に3年生に贈り物をしたり記念写真を撮影するシーンでは地学部がこの5人で本当に良かったと感じました。モンロー先輩がアルバムをもらって帰り道に泣く場面はグッときました!。そして最後の、みらとあおが2人で夜空を見るシーンは挿入歌も良く、これからの同居生活の想いが感じられて素晴らしかったです。バレンタインでのすずちゃんのみら姉への想いも織り交ぜていて、9話は見所満載の素晴らしい回になったと思います。また、いつも何気なく観ていたEDも、ボーリングコアのミニチュアとアルバムをそれぞれ見ている桜先輩とモンロー先輩の表情が本編と重なって印象的で、最高のED曲と相まって感情が揺すぶられました(>_<)。{/netabare}{netabare}10話以降の新入部員のお話やきら星チャレンジのお話も素敵でした!{/netabare}

全話視聴を終えた今は、清々しい気持ちでいっぱいです。綺麗に輝く星々や静かに光る鉱石を眺めているような、そんな感覚で視聴できる美しい作品だと思いました。みらやあおをはじめ、みんなに更なる輝きあれ。そう願わずにはいられません!

投稿 : 2020/04/12
閲覧 : 183
サンキュー:

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