「慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~(TVアニメ動画)」

総合得点
76.7
感想・評価
568
棚に入れた
2084
ランキング
486
★★★★☆ 3.7 (568)
物語
3.7
作画
3.5
声優
3.9
音楽
3.5
キャラ
3.8
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この勇者、慎重すぎる!?……いや、こんなもんでしょう(笑)

原作小説は視聴後、ライトノベル版3巻を購読中。

【物語 4.5点】
周到な準備が生んだ終盤の大まくり。

作品タイトルを読んで字の如くのギャグが繰り広げられる中、
ネタだと思ったキャラの奇行が伏線も兼ねていた。
違和感を覚える天界のシステムにも伏線起爆の燃料が仕込まれていた。

ワールドクラスの伏線芸が炸裂し、
笑いが感動へとひっくり返されていく、
2019年度、屈指の大逆転劇。

{netabare}勇者が慎重な理由にも、
駄女神がどれだけ勇者に邪険にされても、
{netabare}“リスタル毛人形”(笑){/netabare}も交えた、
ドン引きなイチャラブ妄想を止めない理由にも、{/netabare}
全て納得させられる。お見事です。


【作画 3.5点】
能力インフレを再現した超高速バトルや軍勢一掃など、
戦闘シーンも奮闘していたが、
それ以上に目立ったのは多少の作画の崩れの受け身も兼ねた?
女神リスタルテを始めとした顔芸の数々。

{netabare}変顔追求の余りキュビズムに到達!?(笑){/netabare}


【キャラ 4.5点】
とにかく勇者・竜宮院聖哉の準備業が徹底している本作。
「レディ・パーフェクトリー(準備は完全に整った)」
との決め台詞も放たれるタイミングは独特だが、
決定力は近年でも指折り。

迎え撃つ高難度異世界の魔王軍も、
正義の芽は出る前から取り除くリスクマネジメント過多。

慎重VS念入り。空前絶後の切り札の切り合いが実現。


イメージビジュアルだけ見ると、
祈りを捧げている?神々しい金髪女神・リスタルテ様から
ホッと一息、癒やしが与えられる?
と思いきや、この女神もまたトンデモナイ駄女神様でしてw

しかも俗世の煩悩を引きずりまくっているのは、
この駄女神様だけじゃないw
{netabare}ヤンデレだの、腹黒だの、露出狂の戦闘狂だの……。{/netabare}
多種多様なアチャー(ノo`)な神々が大集結w


【声優 4.0点】
勇者・聖哉役の梅原 裕一郎さんが淡々としたボイスを重ねて
修行に明け暮れる傍らにて、
うなるメガミック・パワー!女神・リスタルテ役・豊崎 愛生劇場が開演w
喜怒哀楽を怪演して笑いを提供するだけでなく、
終盤では魂を込めて涙も誘ってくる。やる時はやる。ズルいよ。


ベテラン声優陣らが演じる魔王軍幹部も“序盤”から挑みがい十分。


【音楽 4.0点】
劇伴は藤澤 慶昌氏。
バンド風の“処刑用BGM”を始めとした明快な楽曲で、
ギャグとシリアスの激しい往復を下支えする。


OPはMYTH&ROID「TIT FOR TAT」

当初は慎重すぎる勇者に、この歌は勢いがあり過ぎるのでは?
との印象でしたが、ここはタイアップ作との高シンクロ率を誇る当ユニット。
最終話では、よし!「TIT FOR TAT({netabare}しっぺ返し{/netabare})」決めてやるぜ!!
って感じで最高にブチ上がります♪


EDは安月 名莉子さんの「be perfect, plz!」

これも当初はリスタルテ様、慎重勇者に振り回され、
{netabare}毛を抜かれ過ぎて{/netabare}頭がおかしくなったのかw
と底抜けに明るい歌詞世界&女神ダンスに破れかぶれ感すら覚えましたがw
終盤、ピアノアレンジされBGMとしても流用される頃には、
それでも未来に向かう希望の歌として、ちゃんと心に染みてくる。
そして、{netabare}11話の「さいしょからずっと」でバッチリ感動させて来る。 {/netabare}


気を付けて。このアニメ、主題歌歌手もグルよ。


【感想】
その昔……ゲームでRPGをプレイ中。

村が魔王軍に襲われている!姫がさらわれた!早く助けにいかないと!
ラスボスが世界を破滅させる最終兵器に火を入れた!

シナリオが正義の速攻を煽って来る中、
淡々とレベル上げに勤しむ主人公パーティw

この勇者たちも、操作する俺も、相当なゲス野郎だな……w


本作の勇者・聖哉の時に冷徹なまでの慎重行動を眺めていて、
私は懐かしさを覚えましたw


その他にも……

{netabare}武器を<使う用。スペア用。スペアがなくなった時用>三個必ず用意する。
→武器消耗・破損要素や窃盗スキル実装のゲームなら当然の準備。

アイテムを上限一杯まで買い込む。
→唐突なセーブなしのボス3連戦等のリスクを想定すれば、
トラック一台分相当のアイテム備蓄ぐらい当たり前。

死に体の雑魚敵相手に大魔法連発で街破壊w
→流石に慎重過ぎるが、オーバーキルにボーナスが付くゲームでは、
私もHP全損したスライムに隕石の三つや四つくらい落していた記憶が……w{/netabare}

もう身に覚えがあり過ぎて、私は首肯しながら笑い転げていましたw

この手の異世界転生物でアニメ化までいく作品は、
リアリティ云々より、RPGの諸要素を様々な角度から分解、再構築し、
ネタを掘り起こすことで面白さを保っているのだと思います。

これからも、異世界ファンというよりはゲームファン視点で、
昨今の異世界転生物の玉石混淆から自分に合う作品を発掘していきたいと思います。

投稿 : 2020/04/26
閲覧 : 270
サンキュー:

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