「二ノ国(アニメ映画)」

総合得点
60.5
感想・評価
79
棚に入れた
195
ランキング
5692
★★★★☆ 3.1 (79)
物語
2.6
作画
3.6
声優
2.7
音楽
3.8
キャラ
2.8

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ネタバレ

ホロムギ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

近年稀にみる虚無を体感できる。

久しぶりのレビューですが、酷評となっておりますので、映画を観られた方のみどうぞ。

こんな作品を探している方にオススメだよって言いたいんですが、ほめるところがありませんでした。残念!!

さて、物語は「一ノ国」(現代)と「二ノ国」(異世界)の間で起こる恋・友情・命をめぐる冒険活劇です。。。
2つの世界は全く違うようにみえて、共通している部分があります。
それは人物。
パラレルワールドにしては文化も様式も違いすぎますが、顔の似た人物がどちらの世界にも存在しているんです。

その2つの世界はどのような繋がりがあるのか、どこまで干渉しあい、何がもたらされるのか。
わからないながらも主人公たちは悩み苦しみながら前を向き、命と世界を救う。そんなお話・・・


主人公たちは随所で記憶障害が起こるのか、考えがめんどくさくなるのか、予測や伝承も投げ出して気分で行動を起こします。
いくら必死だからといって180度…いえ、540度くらいの方向に進むのはおかしいでしょう。さっき話してた内容は何だったの?と、映画を観ている間に何度感じたことか。
最後には「がんばれー」と棒読みでエールを送れるほど悟りを開けますよ。

応援ポイントを一部紹介。
中盤で {netabare}アーシャ姫が主人公に自分を殺すよう言います。主人公は聞いた伝承も考察したことも意味はなさなかったようで、殺したくないと逃げるだけ。 {/netabare}そんな今までの時間が無駄になったような酷いエピソードなんて数えたらきりがありません。

{netabare} アーシェ姫たち王族は魔法の力で守られており、普通に魔法や物理攻撃では傷を負わすことができません。しかし、唯一それができるのが、アーシェ姫の母親が亡くなるときに作り出した短剣。これを使えば姫を殺すことができる!!
え?お母さま、何で作ったの?
しかもその短剣、後々で何か物語に関わってくるのかと思っていましたが、触れられもしない。 {/netabare}このエピソードだけは謎すぎました。



主人公たちの声ですが、有名若手俳優・女優を起用すればやはり宣伝になるのでしょうね。下手でも構わないのでしょうか。
声優さんを使ってほしいところです。もったいない。

唯一褒められる点があるとすれば作画でしょうか。
二ノ国という世界観を良くも悪くも表している綺麗な作画でした。
人物が幼く描かれており、迫力がないのでハラハラドキドキし辛いですが
ゲームから広がった「二ノ国」という世界観には合っていたかと思います。(ゲームやってないんですけどね)

音楽は久石譲さん。ジブリの音楽で有名ですね。
壮大な音楽が流れているなか、登場人物たちはちょろちょろ動き回って戦っているのやらいないのやら。何だかうるさく感じてしまい、噛み合わなさが非常にもったいなかったです。


見やすい絵で、美しい異世界の冒険が描かれていますし、戦いのシーンはグロテスクなものではなく、迫力も抑えられています。それらの点から、オススメするならば、小学校低学年ぐらいのお子様にいかがでしょうか。

大人?
最近疲れていて、ゆっくりとした時間が必要だなーと軽く感じている方は見たらいいのではないでしょうか。乾いた笑い声と共に「がんばれー」って応援できるほど悟りが開けますよ。目の輝きは戻りませんのであしからず。

投稿 : 2020/05/05
閲覧 : 186
サンキュー:

6

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