「攻殻機動隊 SAC_2045(Webアニメ)」

総合得点
72.6
感想・評価
143
棚に入れた
611
ランキング
1091
★★★★☆ 3.7 (143)
物語
3.7
作画
3.4
声優
4.1
音楽
3.6
キャラ
3.9

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

公安9課再び

 原作は未読。
 初のフル3DCGということで、その作画は正直なところあまり良いとは言えないのだが、
個人的にはあまり気にならなかった。
 本作以外の3DCG作品に対しても同じような感があるが、まだ過渡的技術ということで見る目の
ハードルが下がっているみたい。
 あとジャンル的に近未来SFということで3DCGに親和性を感じているのもあるかも。これが
女子日常系だったりしたら、さすがにイヤかな。

 キャストはお馴染みのメンバーで嬉しい限り。
 ARISEシリーズのキャスト変更に関しては、S.A.C.シリーズとは色々な部分が異なる
パラレルワールド的世界観、公安9課のオリジン的内容、更にメタ的にはこれまでとは違うものを
打ち出したかったようなところもあるので、そんなにいやな感じはなかったし、キャストの
演技自体も悪くなかった。
 それでも「STAND ALONE COMPLEX」、草薙 素子、バトー、トグサなどは
「GHOST IN THE SHELL」からの耳馴染みということもあって、やはりこのメンバーがしっくり
くる。

 公安9課のメンバー再結集は嬉しいところだが、継続される組織というのはそれなりの新陳代謝が
あって然るべきだと思うので、江崎 プリンという新メンバーが加わったのは嬉しいところ。
バトーのファンという面白いキャラだが、彼女の存在が9課にどういう作用を及ぼすのかは楽しみな
ところ。
 ただ彼女は非戦闘員。そういう点では、序盤の素子率いる傭兵部隊「ゴースト」のメンバーである
スタンダードはこれまでにいなかったいじられタイプのキャラということもあって、そのまま9課に
参加して欲しかった。ここでさようならはちょっと残念で、今後の再登場を期待。

 内容的には話途中で終わったので、あくまで現段階の印象ですが、エンターテイメント性は
継承されつつも、ゴーストに代表される心や自己認識の問題などのテーマ性などはほとんど
感じられなかった。
 そういう意味では今のところはこれまでのS.A.C.シリーズに較べて、娯楽作品に寄せたイメージが
あるが、終盤にシマムラタカシの重たい過去が描かれるなど、後半の展開への種が蒔かれても
いたので、これからどうなるのかは判らない。
 逆にバトルアクションなどはこれまで以上に増えた感があり、この辺は3DCGの魅力が結構発揮
されていたように思える。

 その他の印象
 S.A.C.シリーズというと「STAND ALONE COMPLEX」ではJ.D.サリンジャー、
「S.A.C. 2nd GIG」では三島 由紀夫といった具合に文芸作品がキーモチーフになっているが、
本作ではジョージ・オーウェルの「1984年」が取り上げられた。これが今後、どう扱われていくが
楽しみ。
 これまでも任務時にタチコマに搭乗することはあったが、本作ではもはや自家用車のような
扱いw。任務時はともかく単なる移動に使用するのは快適性を考慮しても普通の車にした方が
いいように思えるのだが。
 トグサが離婚していた。9課メンバーに関しては珍しく良き家庭人という面を持つ希少な
キャラだっただけにちょっと残念。

2020/05/11

投稿 : 2020/05/11
閲覧 : 309
サンキュー:

6

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