「最終兵器彼女 Another love song(OVA)」

総合得点
60.9
感想・評価
124
棚に入れた
603
ランキング
5543
★★★★☆ 3.4 (124)
物語
3.5
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.5

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ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

兵器の心

“最終兵器彼女”の外伝である。
観終わったときは、これって作る必要あったのかな、というのが正直な感想であった。
監督は同じく加瀬充子氏、サンライズの申し子であり、より彼女のカラーが出ているように感じる。

主人公はミズキ中佐、本編でのモテ男、元部下である“テツ”に恋心を持っている。
彼女は最前線で指揮する部隊を失っている。
自らも重傷を負ったため、退役を余儀なくされるも、無くした部下への負い目から、人間兵器のプロトタイプとなることを志願するわけだ。

ベタである。
だがしかしである。

原作が、兵器以上の別物に変容してゆく“チセ”の悲劇を、人間性を失って行く中での苦悩を描いていたのに対し、今作の“ミズキ”は、あくまで人間として完結してゆくことに主眼が置かれている。
ここに、アナザーストーリーとしての存在理由を感じた。
そして、昔読んだとある漫画を思い出したのだ。

永井豪の短編、“真夜中の戦士”である。

心を持った兵器たちのお話、彼らに闘う理由など知る由もなく、存在理由に忠実であろうとする。
今読むとどうかわからないが、多感な当時、ミサイル男の台詞に、やたらと感動したことを覚えている。

そんな訳で、郷愁も手伝って、この作品を評価する。

ご存じのない方は是非読んでみてほしい。(どこで読めるのかな?)

そんな時、一つのニュースが飛び込んできた。
イッツ・ア・ソニーである。
イメージセンサーにAI処理機能を搭載した、世界初の「インテリジェントビジョンセンサー」を商品化とのこと。
動画を撮影しながら、対象物の高精度なリアルタイムトラッキングが可能となる。
インターネットに繋がらなくてもエッジ処理で完結する。
いわゆるスタンドアローンのAIドローン兵器、その可能性を示唆するものだ…。

投稿 : 2020/05/15
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サンキュー:

8

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