タック二階堂 さんの感想・評価

2.2
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 1.5 状態：観終わった

すべての面で低クオリティな異能バトルアニメ。

あらすじを書いちゃうと、うまくまとまって
面白そうだと思われてしまいかねませんので
省略します。

とにかく大ッ嫌いなタイプの主人公です。

巻き込まれ系の男子高校生ですが、やたら
態度は大きいわりになんの役にも立たない。

・自分は口づけをすれば相手に霊力を与え
られ、窮地を脱することができる。
・のに、なぜか恥ずかしがって、「え……
でも、こんなところで……」とか言って、
事態は深刻化する。
・よくいるタイプの主人公キャラ「ダメだよ、
攻撃したら。きっと話せばわかり合えるはず
だよ」とか言って、攻撃の邪魔をする。
・で、それによって敵から大きな攻撃を
受けてしまう。
・なんの役にも立たず、足手まといなのに、
なぜか前線に立ちたがる。
・そして、攻撃を受けてふっ飛ばされ、仲間
から「真一郎！ 大丈夫？」とか心配される。
・なのに、窮地に陥ると「島津！ なんとか
できないのか？ お前しか、この状況を救え
ないんだ」とか身勝手なことを言う。

とまあ、こういうタイプなのでね。観ていく
うちに、どんどんストレスが溜まるわけです。

そして、これはリアタイ時を知らないので
なんとも言えないのですが、なぜか1クール
なのに10話で完結。しかも{netabare}完結してない。
打ち切り？ 未練がましく、最終回の最後に
朔邪の父親？ らしい謎の男が現れ、イスカ
を回収していき、アジトではエヴァばりの
イスカのコピーが作られているという。{/netabare}

完走はしましたが、面白くないです。
とにかく無駄なエロをぶっ込んできます。
ネコ娘が全裸で飛びついてくるわ、朔邪は
バトルのたびに服を切られ、ほぼ半裸になるわ、
ふっ飛ばされたり、落ちたりするたびに
真一郎に顔面騎乗位するわ……

それと、主要キャラ以外のモブは、まるで
恐怖とかそういうのを演出するための小道具
のように簡単に殺していきます。
しかも、けっこうエグい殺し方で。
ひどいもんです。

作画も2014年ということを考えれば、絵柄が
古くさく、しかも時おり崩壊していました。
音楽の印象はないです。声優陣は、敵の
イスカ役の藤村歩さん（「イカ娘」の栄子役）
は実に嫌な敵役を好演してました。
ヒロインの朔邪役は、“糞アニメ請負人”と
いう嬉しくない称号を持つ木戸衣吹さん。
なんとなく「とらドラ！」のタイガーっぽい
（釘宮理恵さん）声だなって思いました。

というわけで、すべての項目で低調なアニメ
でした。中途半端だし、2期もないだろうし、
特に観る必要はないかと思いますね。