「うさぎドロップ(TVアニメ動画)」

総合得点
89.6
感想・評価
3743
棚に入れた
16741
ランキング
59
★★★★☆ 4.0 (3743)
物語
4.3
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
4.2
ネタバレ

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ダイキチ

俺がりんを育てているのか、りんに俺が育てられているのか――?30歳の独身男ダイキチは祖父の葬儀で見知らぬ6歳の女の子りんと出会う。実は祖父の隠し子であることが分かり驚愕するダイキチ。親戚たちがりんを引き取る話し合いのふりをしながら互いに責任を押しつけ合う中、見兼ねたダイキチは勢い余ってりんを引き取ることを宣言するが・・・あにこれあらすじ


本作を改めて鑑みたとき、自分はダイキチと同じようなことができるか…ということを考えました。私には無理です。仕事に生きていた人が、昇進路線を捨て、隠し子のりんちゃんを引き取るなんてできっこない。数か月とか限定されている期間でも難しいかもしれない。

お葬式の親族の態度や、説明不足であったり、、物語への不満をつのらせる描写は少なくない。本当の子育ての過酷さは私には分からないけども、仕事の異動方法や引継ぎ、子育てへの会社の理解は現実と少し離れている部分も見受けられる。今の社会はそのような理解が進んできてはいるが、放送当時ではまだその走りの一端がはじまったくらいと感じます。

厳密なリアリティーさとフィクションの間の溝を受け入れさせるには、主にキャラクターに愛着が持てるか、物語に没入できるかにかかっていると思えた。(あらためて考えれば当たり前かもしれませんが(本作は深度が高い)

このダイキチという男性が大きなウェイトを占めていて、人間味にあふれた不器用さや、誠実にりんちゃんや仕事に向かう姿勢に好感がもてる。そつなくこなすキャラクター像ではなく、その日その場でなんとか乗り切っていくドラマが大げさではないが、胸にぐっとくるものがある。もちろんかわいいよりんちゃんかわいいよw

何かを捨てて何かを得る
この状態に入ったとき人間は強いのかもしれない。制約と誓約と呼べるものか。
この物語はある種の幸せバイアスというか、捨てて得た喜びの渦中にあるハイな状態が描写されている。現実の子育てもそうなのかもしれない。ハイになるというか、家族を守るために夢中になること、感傷になんて浸っている暇もない状態があるのではないかと。

それとともに、静と動の移し方が絶妙。
ひたすらに前だけを向くダイキチ。何か悟ったようなりんちゃん。
年齢からのぞかせるキャラクター像とのギャップが色濃く反映されている。

一番印象に残っているシーン
ダイキチとりんちゃんの暮らしが落ち着いてきて、ダイキチが父になろうかと思いはじめていたとき
{netabare} ~りんちゃんは「ダイキチはダイキチ」と言うんですよね。{/netabare}ここが一番切なかったですね。いったいダイキチは何者で、父にもなれず、このささやかな日々は形には残らないけれども、かけがえのない日々なのだろうか。

それでも、この覚悟あるダイキチのりんちゃんとの日々は、何かロマンめいたものを感じずにはいられない。ダイキチさんケッケーすよ 終

投稿 : 2020/06/01
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サンキュー:

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