ウェスタンガール さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
衝撃の事実
この作品、可愛いJKがキャッキャウフフするだけの作品ではない。
もう、第一級の会話劇と言っても良かろう。
主人公の“はなちゃん”は病気で中学浪人をした、気弱で不器用な子ではあるが、気遣いのできる頭の良い子である。
そんな彼女に、最初に声をかけ一歩を踏み出すきっかけを作るのが、優しく騒がしい“たまちゃん”。
フレンドリーな敬語を駆使して、イベントを立案し、みんなが楽しむ姿を脳内変換、ギャルゲーの世界に落とし込んで大騒ぎ。
この二人だけなら、ただのドタバタだが、ここに、最上位の女子力保持者である“えいこ”と、“たまちゃん”曰く、ちやほや枠の“かむちゃん”が加わることで、会話のリズムが高まるのである。
そして、よく似た事情で浪人中、年上で、より引きこもり度の高い、内田真礼さん演じる“万年さん”は、“はなちゃん”のコメディ枠と言ったところで、最も応援したくなるキャラである。
大好きな回を一つご紹介。
少なくとも、今まで観た中ではピカ一の水着回。
ゴリラのドラミングに始まる、秀逸な展開である。
“たまちゃん”のオタク魂が炸裂するのだ。
こだわりのスチル集め、紐ビキニの“差分”までは、さすがに許されないそうである。
そして、“新鮮なライチ”、“長縄まりあ”さん演じる“かむちゃん”の一言が脳内をループするのである。
衝撃の事実である。
長きに渡る人生で、新鮮なライチの皮がピンクであると初めて知ったのである。
あとは、わずか12話の中で、最も多くのエピソードを提供してくれる、“えいこ”ちゃんプレゼンツ、「教師を餌付けする女子高生」講座もなかなかの出来だ。
ハラハラ物の「ぐるぐるのてくび」に始まる恋愛シュミレーション、お祭りのソフトクリーム、登校日のあめ玉で一応の完結を見る。
まあ、観てのお楽しみであるが、彼女のスキルをしてもクリアに至ったかどうかは微妙で、次のモノローグで判断するしかない。
{netabare}「甘いけれど、期待していた甘さとは違うのでした。な~んてね!」{/netabare}
だって。