ウェスタンガール さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ラビリンス
芳文社は非常に多くの漫画雑誌を発行しているようだ。(読んだことがないため、このような書き方となる)
萌え系に限っても、4コマ誌の元祖きらら、キャラット、MAXの外に、ストーリー重視のフォワード、そして廃刊となったミラクがあった。
そんなミラクから、最後を飾る4作目としてアニメ化されたのが、この“うらら迷路帖”である。
過去の3作品は、“桜Trick”、“幸腹グラフィティ”、“城下町のダンデライオン”と、異色作が多かったが、この作品は、結構正統派と言ってよいかもしれない。
フォワードの“あんハピ”、あるいはMAXの“ごちうさ”に近いと言えば、コアなファンには怒られるだろうか。
どちらにしても、きらら系にはたくさんの作品があり、アニメ化された作品だけでも40作近くある。
ただし、アニメ化されても基本12話、ストーリー物でこれは厳しい。
特に、それほど人気が出ず、2期が期待できない作品ならば尚更だ。
「原作読めよ!」と言われそうであるが、結構もの食いが良いことに気付いた昨今、きららのラビリンスに迷い込んだが最後、生きて出てくる自信がないお年頃である。
本題に移ろう。
“うらら迷路帖”である。
“夢喰いメリー”、“キルミーベイベー”から久々となる、“J.C.STAFF” の制作だ。
キャラデザは“大塚舞”さんで、“まちカドまぞく”につながってゆくわけだ。
メリーからの伝統、シャミ子へと受け継がれる“ヘソ出し”の作画も安定しており、中々きれいにまとまっている。
ストーリーはほとんど進まず、4人の見習い占い師の可愛い活躍を見守るのみではあるが、まあそれで良いではないか。
なかでも、お狐モードの紺ちゃんが可愛い。
最初の頃はコントロールが出来ず、ノノちゃんに「情緒不安定な人みたいになってる」と涙ぐまれ、人格破たん者扱い。
それでも、動物に好かれる主人公、“千矢”にたらし込まれるくだりが良い。
ノノちゃんの使い魔のような人形、“マツコさん”の毒舌と大活躍も必見だ。
あと、西洋魔術にあこがれる“小梅ちゃん”が得意とする“振り子占い”の妖精、“ユレールさん”の成長も見てほしい。
ハレンチな佐久隊長と二人の部下も良い味を出している。
いやいや、それほど悪くないではないか。むしろ12話で良くまとめたものだ。
でも、お母さん気になるなぁ…。