「八男って、それはないでしょう!(TVアニメ動画)」

総合得点
66.1
感想・評価
411
棚に入れた
1500
ランキング
2936
★★★☆☆ 2.9 (411)
物語
2.7
作画
3.0
声優
3.1
音楽
3.0
キャラ
2.9

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えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

原作の色はあまり出せなかったかも…?

小説家になろう → 商業出版 → アニメ化というコースの作品ですね。なろう作品お約束のコミカライズ版もあります。

現代日本の25歳の商社マンが異世界の貧乏貴族(騎士爵家)の八男として転生するというお話です。その異世界には封建的な領主制の王国があって、主人公は凄い魔法の才能があるというところまでが「なろう転生作品」的なテンプレです。

基本的に貴族の嫡子は長男であり、八男だと基本的には家督を継ぐことはありえないので独自に身を立てる必要があるわけですが、そこで生家で魔法の才能を持つのが主人公だけというのが話のポイントの一つです。

身を立てるために養成学校に入学して冒険者になろうとするものの、色々な巡りあわせで英雄的に活躍してしまい大金を得て出世もしてしまうということではあるのですが、原作の特徴としてはそうして勝手に整っていく周りの状況に流されながら、自身の身を護ったり、知り合って仲良くなった人間を助けたりしていくうちに状況が主人公を大貴族に持ち上げていくというストーリーです。

その中で政略結婚であったり、冒険者としてのパーティーメンバーを家臣や側室として扱わねばならなくなったり、国王や上位貴族のしがらみに主人公が振り回されながら本人も大貴族然と成長していく様を楽しむのが原作の味だと思います。

しかし本作のアニメ化にあたっては、1クールの中で「なろう転生作品」的なイベント消化による成り上がりプロセスと、しがらみ要素のバランスがうまく取れなかったのか、原作の「しがらみ要素」的な面白さはあまり発揮できなかったようで、あまり面白いアニメ作品にはならなかったようです。

原作も終盤は成り上がりやハーレム要素がインフレ化してその処理を持て余した感はありますが、それでもアニメ化された辺りまでは個人的にはそこそこ面白いと思いましたので、そういう意味では残念な作品でした。

けど「無理にアニメ化せんでもええやんね」と言われれば、然りという気もしますね。原作の販売促進という意味で考えても、微妙な出来だったかも。

余談: なんでか知りませんけど、エリーゼは他の女性キャラクター陣と比較しても、終始可愛く描かれていました。

投稿 : 2020/06/19
閲覧 : 315
サンキュー:

29

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