「ヲタクに恋は難しい(TVアニメ動画)」

総合得点
78.3
感想・評価
659
棚に入れた
3340
ランキング
556
★★★★☆ 3.6 (659)
物語
3.5
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

森可成 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヲタクの概念は難しい

「ヲタクに恋は難しい」は
オタク同士の恋愛をコミカルに描く作品です。

オタクにはオタクあるあるで笑わせ、
それ以外の人には、オタクの生態で笑わせる。
なかなか憎い作りになっています。

私が一番魅力的に感じたのは、
小柳と樺倉。

沢城みゆきさんと杉田智和さんですよ。
もう、独白に説得力がありすぎてね。
真面目なシーンでも笑ってしまう。

声優さん自身のキャラクターとも
あっててツボにはまりました。

まあ杉田さんは完璧なオープンオタクですが。

「逃げ恥」でもそうですが、好きから始まらない
カップルのラブコメって面白いなあ、
と再確認させてもらった作品でした。

さて、本作の内容自体とはさほど関係ありませんが、
見て考えたことがありました。

オタクとは一体何を指す言葉なんだろう。

私自身自分がオタクだと認識しています。
その私が思うオタク像は

サブカル全体に興味、知識があり、
その中でも特定の対象を偏愛している人間

といったところでしょうか。

一方、世間一般のオタク像は

特定の趣味に多大な熱意を注ぎ
一般の流行には疎い
コミュニケーションが苦手な人間

くらいになるのかな。
「ヲタクに恋は難しい」でのオタク像も
だいだいここに準拠していますね。

私が思うオタク像は自分に甘いので
論外だとしても、世間一般のオタク像も
昔のことを思えば大分マイルドになりました。

自分がオタクになるとは思いもしなかった
青年時代に私は、もっと辛辣な意味を込めて
オタクという言葉を使っていたものです。

そしてオタクという言葉は昨今新たな意味を
持ち始めています。

いわゆるファッションオタクです。

色々なタレントさんが
様々なマンガ、アニメについて
ファンであることを公言してますね。

ガチのファンは鼻白み、
アンチファンは盛り上がる。
一見誰の得にもならない行動に見えますが、
彼らが対象にしているのがファッションオタクです。

タレントさんの多くは
(たまにガチな人もいます、山本美月さんとか)
作品の良さを主張したいわけではありません。

「流行に遅れない私を見て欲しい」
あるいは
「こんな一面もある私って素敵でしょ」
ということを伝えたいのです。

会社で若者と話してて良く思うのですが、
とにかく話を盛りますね。

そんな傾向があるので、
つい三日前に見たアニメ、
ちらっと見たインスタに興味を抱いたら
もうオタクになるのです。
私○○オタクなんです、とサラっと言ってのけます。

私なんぞは自分がオタクと名乗るのは
ガチのオタクの方々に申し訳ない、と
思ったこともあるのですが、
今の若者にとっては、オタクという言葉は
ファンやフェチよりも軽い意味を持つようです。

本当にファッション感覚なんですな。
その時々に軽く興味を引かれたものについて
オタクと表現する。
そしてそれを会話のフックに利用するわけです。
実際には何も知らないのでフックとしても
役に立たないのですが・・・
むしろ合わせるこっちの方が気を使います。

こうしたファッションオタクが
どんどん増えていったらオタクという
言葉の持つ意味は更に拡散、変容していくんでしょうね。

そんなことも思わされた作品でした。

おまけ
{netabare}
私が所属する部署には
結構20台女性が多いです。

私は部署の中ではおっさんなので
昔話をせがまれるおじいちゃんの
ような感じで雑談をよくしています。

先日、学生時代に流行っていた
ギャル語の話になりました。

私が
「チョベリバ」とか「超ウケる」
と言ったら、
大層驚かれたものです。

が、私はそれ以上に驚かされました。

「タピる」

これは分かる、
タピオカを飲むこと。

「フロリダ」

風呂入るから離脱する、
これも理解はできる。

「TBS」

なんだと思いますか。
東京ブロードキャスティングシステム
じゃないですよ。

テンションバリ下がる。

天才かよ・・・

「NHK」

日本ひきこもり協会じゃないですよ。

二の腕をひっぱってキス

神かよ・・・

むしろセンスが90年代になってて
爆笑しました。
{/netabare}

投稿 : 2020/06/24
閲覧 : 286
サンキュー:

23

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