「かくしごと(TVアニメ動画)」

総合得点
85.7
感想・評価
771
棚に入れた
2945
ランキング
220
★★★★☆ 3.9 (771)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

け~・える・い~ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いいお話でした。

久米田康治原作のハートフルコメディ。
各話は主に姫10歳編で構成され、その冒頭か最後に短時間の姫18歳編が挿入される(最終話を除く)。
姫10歳編は、連想妄想暴走のいつもの久米田ワールドに父娘のほのぼのとしたやりとりが加味されたコメディパート。
そして、姫18歳編は、姫が父の隠し事知ったところから始まるシリアスパート。毎回1分前後と短く、登場人物が断片的なセリフだけを残していく。そしてそれはBGMも相まってなにか悲劇的なものを予感させるもの。正直、今期一番続きが気になる作品でした。

{netabare}
最終的には伏線は最終話で回収されます。
記憶喪失ネタでベタだというご意見もあるようですが、可久士も死んでしまっていた的な悲劇ではなくて個人的にはほっとしました。
ただちょっと気になるのは、母親が〇才箱を準備していた点。こういうのって不治の病とかで子供の成長を見守れないことを覚悟したお母さんがやることだよね。自分も勝手に病死だと思ってた。でもお母さん事故死だし。お母さんは自分の事故死を予知してたのかってなってしまう。母親の事故死は、断筆の原因となる美談にもつながるから必要だけど、ちょっと不自然。美談のほうはもっと別なお話(理屈)が作れそうな気がするから、死因は病死のほうが自然だったかな。ただそうなるとベタ度は増してしまいますが(ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンにも似たようなお話あったし)
{/netabare}

あと、OP、EDがともに素晴らしい。音楽もいいし、わたせせいぞう風な絵もいい。父子の絆を前面に出して作品の雰囲気をよく表してると思う。
{netabare} とくにOPは出だしを聞いただけで、最終回でかかって感動させてくれるんだろうなってことを予感させてくれる名曲。というか、アバンからの入りだけでも、何度か「あ、これいい」って思ってしまった。

(余談)
冒頭で偉そうに久米田ワールドなどど書いているが、実は久米田康治の作品をきちんと鑑賞したことがない。漫画は暇つぶしの雑誌に載っていれば1話完結のギャグで読みやすいから何度も読んだことはある。ただ一つの作品を最初から最後まで読んだことはない。
今回「めぐろ川たんていじむしょ」の面々の名前の由来がわからずネットで調べてたら、その由来となった久米田康治別作品についても、連載当初から最終話に繋がる仕掛けが施されていたという記事に行き当たった。今まで時事ネタを自虐的に弄るだけのギャグ漫画家かと思っていたけど、認識を改めないといけないのかもしれない。{/netabare}

投稿 : 2020/06/28
閲覧 : 222
サンキュー:

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