「ぼくの地球を守って[ぼくたま](OVA)」

総合得点
67.3
感想・評価
99
棚に入れた
571
ランキング
2440
★★★★☆ 3.7 (99)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.8
キャラ
3.7

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ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

7人そろえば This is トレンディ

ご存じ、キ〇ンビバレッジプレゼンツ、“トレンディの法則”である。

出会いは最悪、クソガキである。
突然の再会は夢の中。
さて、この辺から不穏の兆し…。
プレーボーイはサイコパス。
個性豊かな“月”の仲間たち(女性3人、男性4人)の恋模様である。
ネタバレなしとは言え少しだけ。
なぜか地球に転生した彼らであるが、その構成は変化して、女性2人と男性5人。
これが楽しいく、絶妙な笑いを提供してくれる。

ここからは、ファンタジーSF少女漫画の真骨頂、恋のさや当ても壮大なものとなり、シリアスな展開に突入する。
加えて、薔薇の香り漂う田村兄さんの登場で硬軟取り混ぜた展開だ。
AKIRAテイストのE.S.Pアクションまで飛び出し、非常に贅沢な作りである。

“雨と涙と電話ボックス、悲しみ三点セット”と“人力メリーゴーラウンド”、これらのお約束がどのように使われているかは観てのお楽しみだ。

佐々木淳子と並ぶ少女SF漫画“第二世代”の描き手、日渡早紀の代表作である。
アニメはその中の人間模様にフォーカスを当て、全てのストーリーをなぞるようなことはしていない。
中途半端と捉える向きもあろうが、これはこれで良いように思う。

なにより、後藤隆幸氏の細部まで神経の行き届いた作画とキャラデザが素晴らしい。
是非多くの人に楽しんでもらいたいと、心の底から感じさせられる作品だ。

そして、菅野よう子作曲の「時の記憶」に、登場人物の止め絵をからめたエンディングテーマがまた良く、エモーショナルな仕上がりとなっていることを付け加えねば。

投稿 : 2020/07/01
閲覧 : 438
サンキュー:

9

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