ちょま さんの感想・評価

2.7
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態：観終わった

考古学…？

ナイスガイな考古学者がその助手たちとともに世界中が狙う古代の秘密を追いかける話なんだけど、とにかく宗教に関する語句が出てくる。文明や文化ではなく、古代の神に迫る話だ。まあ当時は古代文明や神話、呪術といったものがトレンドの一つらしかったからその要素があるのもわかるけど。空海？エホバ？卑弥呼？いやいやなにこれ、どっかの宗教団体が作ったアニメ？って感じ。

話はだいぶおそまつ。出だし古代遺跡でお宝を巡ってテロリストとアクションするもんだからてっきりインディ・ジョーンズのような冒険活劇になるかと思ったけど、呪法操る妖魔や各国軍隊まで出てきてしっちゃかめっちゃかに！
あっちこっち移動する度いろんな風呂敷広げすぎて畳みきれずめっちゃ雑な作りになってる！しかも勢いでゴリ押してくるし！

「ククク、あの助手を妖術で操って次の目的地に誘い出してやる！」
『次の遺跡は九州です』
「本当だ、九州にこんな遺跡が！」
「貴様ら、秘密を知られたからには生かしておけん！」
お前らが誘ったんだろ！

妖魔が強敵？「喰らえ！ウパニシャッド！」「ドカーン！」
おま、そんなオーラビームいきなり放つんかい！

「やめろ！この遺跡の価値もわからずにミサイルをうつな！」→「助手が遺跡内に閉じ込められた！そのランチャーを貸せ、入り口をふっとばす！」
ブーメランブーメラン！

ラストは「人類の滅亡を防ぐには団結し、核兵器は共通の悪に対して使うのです」とか説教じみてくるし、やりたい放題詰め込み放題！ツッコミどころ満載というか実況向けアニメだこりゃ。

あとキャラ作画が時代を感じるデザインなのに軍用機の描写だけえらい力入ってるのも笑った。キャラとのギャップで風邪ひくわ！

鑑賞するならB級映画感覚で！

個人的にはこの年代は単発作品がすごくあって、今作含めてどれも勢いあるやつばっかで大好き。
またこういう時代こないかなぁ？