「デカダンス(TVアニメ動画)」

総合得点
82.6
感想・評価
625
棚に入れた
2251
ランキング
355
★★★★☆ 3.8 (625)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

王道とは、を世に問う話題作

★★
ナツメに萌えるアニメです。

第1話  やっぱりSFはワクワクする
{netabare}
やっぱりこういうSF世界観の作品はいいですね。でもSFだからいいって訳でもなくてこの作品は冒頭から凄くワクワクさせてくれる凄いパワーがある。

SFモノをやろうとすると、すぐに○○のパクリだなんだと言われるので大変。何しろ飛んだだけで進撃のパクリになるご時世。この作品ではその対策として全てのガジェットをカッコ悪くする手法を採用して、そこからは視点を外させ主題の人間ドラマにピントを合わさせる造りという印象。

というのも主人公のナツメとカブラギの造形が尋常でないくらい、絶賛レベルに素晴らしい。好き嫌いはあるでしょうが。身体的魅力の萌えとは別軸の人間味というものを感じます。いい悪いとか好き嫌いとかでもなくて。説明とか解説とか掘り下げ回とかエピソードなど不要なくらい、もうナツメはナツメでカブラギはカブラギなんです。ファンタジー世界に生身の人間の存在感をここまで感じる作品はなかなか無い。しかもなんと第1話で。

ガジェットにはもう興味無いのであとはこのヘンな世界でナツメがどういう体験をしていくのか?それが凄く楽しみなのです。でもそろそろカッコいいメカ作品も出て来て欲しいんですが。
{/netabare}
第2話  いきなりの逆張り展開
{netabare}
なるほど、そうきましたか。
ガジェットは全く主題でないわけですね。どうりで2人をキャラ立ちさせてた割にはそれ以外の要素に全然魅力がなかったのはそういうことですか。驚きの超展開でビックリさせたいのはわかるけど、素直に楽しもうとした層は裏切られたと思うでしょう。ギャップを出したくてあえての子供向けデザインのキャラ。序盤の逆張り展開とキャラデザのギャップはまどマギの手法を連想させます。まどマギは構想の段階からギャップで絶望させたいだけの一発ネタ勝負の分かりやすい作品でしたが、これはまだ何をしたいのかこの段階ではよくわからないですね。ナツメはやっぱりいいキャラなのでビックリさせただけで終わりにならないようにして欲しいところです。あえてここまで胸糞展開にしたからにはこれからの構成に何か切り札があるとは思うのですが。良い意味でビックリさせて欲しいですね。
{/netabare}
第3話 3話ルールを余裕でクリアする完成度
{netabare}
3話ルールも意識してかメチャクチャ面白い回。2話で強烈な展開を持って来た大胆な構成だったので困惑した視聴者を繋ぎ止めるためにも重要な第3話。ナツメのキャラクターの魅力を全開で楽しめるのと同時に世界観をガッツリと詳細に説明、しかもナツメのパワーアップのオマケ付き、という恐ろしく完成度の高い第3話。参りました。面白いわ。これなら素直な冒険譚でも面白いのでは?と思えるが何かしらギミックが無いと企画が通らないのが現状なのですかね。
{/netabare}
第4話 これは面白い
{netabare}
実に見事な王道展開。目立って抜擢されて反対されて落ち込んで戦う理由を見出して決意表明というシナリオのテンプレ通りのもう何の捻りもないベタベタで使い古された流れ。だがそれがいい。と言えるのも基本的基礎的な部分の地力が圧倒的に傑出しているから。オリジナリティであるインパクトのあるギミック部分以外はあえて徹底してコテコテにしている。やはりベタ展開は強い。このバランス感覚は素晴らしい。そしてそれを納得させる一連の流れの演出がとてつもなく上質で丁寧。このスタッフなら特にギミック無しでも面白い作品が出来そう。個人的には凡庸な冒険譚で2人の活躍が見れるだけでも構わないが、ここまでやったのならラストで斬新なアイデアがないと視聴者は納得しないだろう。アネゴ肌の姐さんキャラが魅力的な作品は傑作になるはず。彼女の活躍に期待。
{/netabare}
対5話 いけいけ僕らのデカダンス
{netabare}
倒せないハズのガドルが何故か正攻法で倒せちゃう流石俺らのカブラギさん。システムの隙を着くような裏技的な対処をして欲しいとこだけどそれやったら整合性とか面倒だからまあいいや。ただの主人公無双回だけど戦闘シーンはなかなか。ハズしたと思わせといて、からの〜は上手いね。デカダンスパンチも頼もしい。まだかまだかってタメて打つのはやっぱりスカッとします。劇伴もベタベタで実に良い。余韻に浸る間も無く新ステージ突入で絶望する皆さんと呼び出しくらってアバター殺されるカブラギ。普通の展開が続いたので次回なんかやらないと評価落ちそうだな。
{/netabare}
第6話 いけいけ僕らのカブラギさん
{netabare}
これはカブラギのやらかしで進むアニメなのか?
リミッター解除を泣き落としで漏らしてそのせいでマイキー死亡。そのペナルティでランカーチームは解散。ドナテロ他は意地を通して施設送りになるが自分だけはいいなりになり残ろうとする。そのくせ自分で決めたいとかウジウジして鬱だ死のうって何それ。深堀ガーとは言いたくないが警告表示アップにしてたでしょ?って言いたいの?ナツメの未処理時もえ?なんで?くらいなのに俺は救われたとか。ナツメのおかげで生きようとするが他に友達いなかった?ランカー故の孤独?サイボーグだから生に執着無いのかな。ナツメに死んで欲しくないわりに戦い方を伝授。ナツメに救われたからとバグは必要と掌返し。知らないバグには平然と対処してたのに必要なのナツメだけでしょ。個人のリミッター解除如きでシナリオ改変されるガバガバシステム。リミッター解除してたでしょ?ってアレで説明したつもり?アレで納得してくださいってか。ナツメを救おうとしての行為なのに安易に自分のギアリセット。何でよまだ戦い続くんでしょ。ここで何で自分を曲げて残らない?施設送り後はなんかよくあるやつ。自分のせいで施設送りにされたかつての仲間達に悪びれもせず自分勝手なお願いをするカブラギさん。皆を施設送りにした憎き裏切り者のカブラギに対し自分の命を賭けてわざわざ対等な勝負をしてくれるドナテロさん超男前。惚れる。そしてカブラギさんがどんどんマヌケに見えてくる…。もういいからナツメとクレナイもっと出して。
{/netabare}
第7話 萌えアニメ
{netabare}
ナツメ回。よくあるやつ。フェイの言い分は共感はする。変わらない弱さも許されていい。カネもチカラも無いならせめて理解か応援くらいは。それぞれ出来ることをすればいい。あなた方はダサくなんかなかったよ。レッツパーリー。マイキーはあっさり殺したのにドナテロ達は施設送りにしたのはこの為か。ドナテロいいよね。他の仲間ももう少しアメコミっぽくして欲しかったな。歳くうと反体制モノって感情移入しにくいな。これはナツメに萌えるアニメですかね。
{/netabare}
第8話 萌えアニメなのか
{netabare}
これで「いけいけカブラギ!システムをぶっ壊せ!」って思わせたいわけではないですよね。自己中テロリストにしか見えないのですが、ミスリードだと思うので展開が楽しみですね。そうでなければただの出オチの失速作品。まさかね。ご都合が目立ってきたので少し不安。でもきっとものすごいビックリ展開が待ってるのでしょう。そしてクレナイは多分後半大活躍するはず。そうでなければ本当にただの萌えアニメだよ。防振りだよ。ナツメは本当にいいキャラ。
{/netabare}
第9話  次回に期待
{netabare}
最後以外はよくあるやつ。本当によくあるやつ。でも見捨てられた上に他の仲間が全滅したにしてもサルコジの自爆特攻はいただけない。このままでは殺されるのは時間の問題だからヤラれるのを待たずに自らのタイミングで道連れを増やす、というのならまだわかるけど。どちらにしろ自爆特攻を美化する表現は好きではない。GGSとかいうご都合システム。設定面はもう期待してない。次回はいよいよナツメがどういう想いを抱くのか必見の回ですね。
{/netabare}
第10話 このままいきそう
{netabare}
最初から鬱だったんですかそうですか。なんかネットの反応見てからの言い訳解説の様な回想シーンに萎え萎え。なんかこのままいきそう。実はなんと王道作品なのですキリッっとか言われてもね。ナツメもすこぶる凡庸だった。そしてやっぱりカブラギのやらかしで展開するパターン。ラスボスガドルも実はパイプでしたってオチなのでしょうが、だから?としか言えないし。これはあれですか。攻殻機動隊へのアンチテーゼですか。全身義体になってしまうと健全な精神状態ではいられなくなって皆メンヘラキチガイになるに決まってんだろって言いたいのですかね。でやっぱり人間っていいねみたいな。なんだそれ。
{/netabare}
第11話  もう少し
{netabare} 王道ですね。実は○○でしたッ!ナ、ナンダッテーか〜ら〜の〜ジル無双。そんなんだったらこうなる前に他にやりようがあっただろ、というツッコミは野暮ですよ。オメガダサいなあ。カッコいいモンスター描ける人がいないのかね。アニメ業界儲からんから他業種から人来ないよな。いるのは元エロゲ屋くらいだもんな。まさかのSOL打ち返しだが撃破は免れたってここの部分必要だったのか。人間はサイボーグの存在を知らない世界観なんだから「さすが俺らのナツメさんコミュ力高すぎィ」で済ましてはイカンと思うのだが。SFの醍醐味ガン無視だな。やっぱりSFは設定だけのキャラアニメ。でもキャラクターデザインが微妙でもキャラを立たせることはできるはず、ということに挑戦したのは評価されるべき。みんなドナテロさん好きなんじゃないかな。フギンにしてもミナトにしても行動原理がわかりやすい良いキャラ。「システムで全てを管理できるはずがないキリッ」「バグを無くすことは出来ないキリッ」の決めセリフをシステム作成側のジルが言ったことは救いでした。これがまたカブラギだったら陳腐にも程がある。地力もあって適当に作ってないのもわかるんだけどこのチグハグ感は何だろな。シナリオで揉めて妥協点に着地した感じかな。 {netabare} ~ {/netabare}
最終話&総評
結局何がしたいのか私にはよくわからんままでした。SFかと思えばガワの舞台だけだし萌えアニメかと思えばナツメは主戦力で活躍するわけでないしアクションならガジェットカッコよくするはずだし。アノス様と真逆でディティールや演出はいいのに基本構造がグチャグチャって印象。2話でナンダッテーをやったにも関わらずラストまでご都合で押し通すっていうのが何をしたかったのかよくわからないのですが、これが本来の意図したプロットなんですかね。2話があれならラストはもっと凄い何かがあると期待させるつくりなのだろうと視聴者は普通は考えるという予想がつくと思うのですが。これが普通、基本に忠実な構成ならだいたい8話か9話くらいにネタバラシをもってくると思うのです。こんなに無理してまで普通と違うことをしなければならないのですかね?ネットがあるから何でもかんでもパクリだ既視感だの言われるからなのか。そんなの無視しときゃいいと思うのですが、難しいんですかね。個人的にはダンまちやBLACKFOXみたくなんの変哲もないなんのひねりもないありきたりで凡庸なアクションものでもこのチームが作れば新鮮さや衝撃はなくともそれなりに面白くて愛される作品はできるのでとは思います。でもありきたりで凡庸なのは悪、ということになってるんですよね。ナンダッテーがいいのなら普通に推理小説でも読めばいいと思うのですが。わざわざアニメでやらないといけないのですかそうですか。ならやっぱりインディーズに期待するしかないのでしょう。海外ではハズビンホテルを見たら可能性を感じますね。そして日本は延々とJKアニメのみを作り続けると。まあ私はアメコミキャラも好きなのでいいんですけどね。というわけでナツメツアーストーリー制作希望です!

投稿 : 2020/09/27
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