をれ、 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
[全話視終わりました。]何かモノ足りない気がしますが、それはゼイタクなオネダリかもしれません。
アニオリらしいですが、視聴前情報は特に集めていません。
この文章は私の記憶だけを頼りに書いているので、いつもの様に誤情報やあやふや情報に満ち溢れていますが、悪しからず、です。
どうもワタシはこの作品をあまり高くは評価できないです。物足りなさを感じるからです。それはゼイタクなことで諦めるべきことなのかもしれません。
全体的に、大金を動かしていて、羨ましく憧れそして妬ましいような天上世界のお話の筈なのに何故か4畳半の部屋から外を覗いているような感覚です。騙されているのは阿漕なことをして、大金を儲けたモノたちというよりはむしろ視聴者な気がします。
些細な事から言いますが、まず背景の懐かしい感じの色の塗方が気になります。これはワタシ的には、モノクロ写真ならセピア色的な表現、つまり退色感を感じます。ゴージャスな内容の物語はそれに相応しく、画面の中もピカピカ光っていて欲しいと思います。
次に、エダマメという人物像がブレすぎているように感じました。小心者なのかそれとも、実は冷静沈着で虎視眈々と成功を狙っているのか、そうじゃないのか、もし二面性や一貫性の無さが有る性格というならば、ワタシ程度の理解力ではもっと丁寧に説明してくれないと理解不能です。
そして、トリックが面白かったかと言いうと、何度も同じよう手口のパターン、実は摩り替えていました、の繰り返しで後半につれて新鮮味が薄れていったように思います。そして、どうです騙されましたか、実はこうだったんですミタイナ雰囲気でネタバレされても、思うことはイラっとする以外に特にありません。
それからアニメのキャラ絵は、実写とは異なり同一人物が沢山の人に変装すると、なんだか同じ人だということが信じられない気分になります。アニメ特有の同じ顔だけど髪型や髪の色で区別する、になれているからかもしれませんが。
それからお話の最終版で、騙した親玉たちを味方に引き入れて、カーテンコール的に再登場させた所にはチョット引きました。何故そんな必要があるのでしょうか理解に苦しみます。
以下は、私の個人的な主観100%の文章です。{netabare} ところで、有名なハリウッド映画にラスベガスのカジノが舞台の「オーシャンズ11」がありますが、なぜか私はこの作品をなんとなく比較したくなってしまいました。何故全然違うメディアの作品を比較したくなるのかは自分でもまるで分かりません。そもそも製作費が桁違いだし、実写とアニメだし、無意味な比較だといわれればその通りです。
決定的な違いは、画面の中に夢を見るようなワクワクした気持ち、一瞬でも自分がそうなってみたいあるいはそういう世界を全力で否定したくなる嫉妬、そういった気持ちが自分の中に湧き上がるかどうか、という違いでした。{/netabare}