「幼女戦記(TVアニメ動画)」

総合得点
93.7
感想・評価
2171
棚に入れた
10446
ランキング
9
★★★★☆ 3.9 (2171)
物語
3.9
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

少佐殿!少佐!参謀!参謀殿!大隊指揮官殿!クリーク!クリーク!!クリーク!!!

タイトルで敬遠してた作品。最近レンタルショップで見かけた映画のPVが気になったので、今回思い切って視聴しましたが・・・
あ、これめちゃくちゃ面白いやつだわ。

戦争という極限状況を通して、合理性だけに則って行動しないことによる憎しみの連鎖、それによって生じる新たな争いの火種、人が何故争いを止めることができないのか、頭では理解していてもそれを理性で抑えることができない人間の弱さや愚かさがしっかり描かれていたのが印象深かったです。

あと全然知りませんでしたが異世界転生だったんですね本作。正直異世界転生であることの必要性をあまり感じませんでしたが、元々の人物像が他の異世界転生の主人公のような凡夫ではなく、上昇志向の高い慧敏な合理主義者という軍人適性が極めて高そうな主人公だったので、この辺りは特に抵抗なく受け入れることができました。
強さも一騎当千の実力者ではあるが、一人で複数大隊を相手に出来るほど現実離れしたものでは無かったのも好印象です。ピンチと活躍の緩急が絶妙でした。
また主人公を傑物に描きつつも、周りをそのためだけの安易な舞台装置にしてなかったことも評価できます。
やはりこういった作品は書き手次第でいくらでも面白く作れるんだなということを改めて実感しました。というか作者の方絶対頭いいですよね。戦史についての理解が深くないとこれだけのものは中々作れないと思います。

幼女戦記というくらいだからストパンみたいに女の子ばっか出るのかと思ったら圧倒的野郎ばっかだったので一安心。女性差別というわけではありませんがやっぱり戦場は男の舞台よ。
だからこそ時折見せる主人公とセレブリャコーフ少尉の言動に癒されます。
あと最後に志願兵となった彼女、メアリー・スーとはなんとも皮肉がきいた名前ですね。彼女は存在Xにとっての(都合のいい)メアリー・スーであり、ターニャ・デグレチャフにとっての(気に入らない)メアリー・スーといったところなのでしょうか。考えすぎかな?

今年見た中では一番面白かったかもしれない作品です。これは映画も見ないといけませんねえ。

投稿 : 2020/11/26
閲覧 : 452
サンキュー:

38

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