「若おかみは小学生!(アニメ映画)」

総合得点
77.6
感想・評価
156
棚に入れた
727
ランキング
593
★★★★☆ 4.0 (156)
物語
4.1
作画
4.1
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

春の屋には、たくさんの出会いが待っていた!

この作品の原作は未読ですが、2018年に放送されたTVアニメ版は視聴済です。
この作品といい、「花咲くいろは」といい、旅館が舞台の作品に外れはありませんね。

本作品はTVアニメ版とは繋がりの無い1作完結の独立した作品になっていますが、登場人物の紹介など一切無く、いきなり本題からスタートするので、TVアニメ版を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


ようこそ! ふしぎな仲間たちが待つ「春の屋」へ!

1.あたしが「春の屋」の若おかみ!?
 事故で両親を亡くし、おばあちゃんの温泉旅館「春の屋」にやってきたおっこ。
 ユーレイのウリ坊のお願いで、若女将として修業を始めることに…!?

2.学校もスタート! ライバルは"ピンふり"!?
 新しい小学校でみんなと仲良くなりたいおっこだけど、
 いきなりライバル旅館のあととり娘、"ピンふり"こと真月をおこらせちゃった…!

3.ヒミツの仲間と一緒に、若おかみ修行!
 ユーレイの美陽や、小鬼の鈴鬼。ウリ坊以外にも、おっこにしか見えないふしぎな
 仲間たちがいた! 彼らの助け(!?)を借りて、若おかみ修行にふんとう!

4.お客様との間にトラブル発生!
 「春の屋」にやって来るのは、クセのあるお客さまばかり! みんなの笑顔のため、
 一生懸命おもてなしをするけど、どれもこれも空回りしちゃって…。

続きは映画館で見てネ!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

本作では、おっこが春の屋にやってきた経緯から丁寧に描かれています。
確かTVアニメ版では事故で両親を亡くしたシーンは描かれていなかったと記憶していますが、そこも劇場版ではしっかり描かれていました。

奇跡的に無傷だったおっこ…TVアニメ版では若おかみとして奮闘しているシーンが強く記憶に残っていますが、あれだけの大事故だったんです。
身体にダメージが無いから大丈夫…なんてことはありません。

そんなシーンもこの劇場版ではしっかり描かれているので、TVアニメ版と相互補完し合える立ち位置の作品だったと思います。

公式HPのSTORYには、物語の序盤部分しか紹介されていませんが、その後の展開には正直ビックリさせられました。

この作品の原作は、累計発行部数が300万部超の大人気児童文学なんです。
ですが、この作品で取り上げていたのは凡そ深夜アニメクラスの鬱展開…
それに、おっこの成長に伴って失う代償まで、彼女に襲い掛かるのですから…
そりゃ、ビックリもしますよ…

こんな出会い…あまりにも残酷じゃありませんか。
周りの大人がもう少し早く動いていたら、きっと最悪の状態は回避できたかもしれないのに…
大粒の涙が心の痛みを助長します。
傍にいて欲しいのに…

きっとどんな答えを出しても決して間違いじゃありません。
ですが、花の湯温泉に言い伝えられてきた呪縛が、若おかみという枷となって重くのしかかるんです。
おっこの出した答えは、きっとこれ以上ない綺麗な答えだったと思います。
でも、小学生に言わせて良い台詞じゃない…言える台詞じゃないとも思ったのも事実です。
聞いているこっちが苦しくなりましたよ…

ラストは、未来に希望を残す構成で、良い纏め方だったと思います。
交わした約束…舞い散る花の雨が本当に綺麗で、最後に救われた気持ちになりました。

唯一分からなかったのがTVアニメ版と劇場版で声優さんから俳優さんに配役を入れ替えた意味です。
例えば、おっこの母親役は、能登さんから鈴木杏樹さんに変更になっていました。
声優としての力量で比べたら段違いの筈なのに…

上映時間90分超の作品でした。
TVアニメ版を経てこの作品を視聴して、ようやく完遂した気持ちになりました。
おっこ、そして真月がこれからも切磋琢磨しながら若おかみとして奮闘し続けることを祈念しています。

投稿 : 2020/08/02
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サンキュー:

22

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