「日本沈没2020(Webアニメ)」

総合得点
57.1
感想・評価
134
棚に入れた
394
ランキング
6879
★★★☆☆ 2.6 (134)
物語
2.3
作画
2.5
声優
3.0
音楽
2.9
キャラ
2.4

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ネタバレ

雄太 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作を完全に無視している。
むしろ、矢口史靖監督の映画「サバイバルファミリー」に似ている(パクリ疑惑?)。
ハーフの女性を主人公にしているところを見ると、日本沈没という危機の中で日本人のアイデンティティや国とは何かという問いかけを描く意図があるのかな、と期待したが、何も深く掘り下げれていないように思えた。
父親のサバイバル能力の異常に高かったり、老いた店主が「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラス並みに弓がうまかったり、天才ユーチューバーが自衛隊の水陸両用車を乗り回したり、地質学者が地下に秘密基地みたいなのを作ってたり、とつぜん海に浮かんだ気球が見つかったり……、無理がありすぎ。
残酷描写が多いのは原作も同様ですが、父親が不発弾の爆発でバラバラになったり、親戚の人が毒ガスで死んだり、船乗りの爺さんが死んでサメに食べられたり……、すごいショッキングなんだけど、主人公は意外と平気な感じで旅を続けていて、こいつ感情がないのか?と思わざるを得なかった。特に、溺死した母親をすぐに海にリリースして「いっぱい泳いでね」と別れを告げるのは「ない!」と思った。
ラストで、パラリンピックの主人公の活躍を描いてハッピーエンドっぽくしている点も、薄っぺらい感じがした。たとえば、東日本震災で生き残った時、「生き残ってヤッター」とは思えなかったし、「友達が死んで悲しい」という単純なものでもなかった。生き残された自分に対する罪悪感や、一瞬で激変してしまう人生の恐ろしさのようなものが、ずーっとトラウマのように残るものだと思う。それを、オリンピックというお祭り騒ぎの中でもみ消すようなエンディングは、現実逃避としか思えない。
作画は、個性の押し付けが強すぎてストーリーに入っていけない。
カレーをスプーンですくうカットや、塀にもたれてる人物の足が宙に浮いてるカットなど、作画ミスを放置してるところがある。この作画ミスを許せるなんて、監督はとてもおおらかな人なんだと思う。

投稿 : 2020/08/06
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サンキュー:

3

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